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詩 | もしも私がひとつの雨粒だったならば...

もしも私がひとつの雨粒ならば
If I were a drop of rain,
私にできることはなんだろう
What could I do for you?
小さいながらもあなたの顔を
Although I am very small,
うつし出せるだろうか
 Can I become your mirror?
ほんのわずかではあるが
Although I am nothing but a raindrop,
あなたの渇きを少しだけ
Can I quench your thirst
潤すことはできるだろうか
however tiny I may be?
あなたが悲しみに沈むとき
When you badly feel sad,
涙の代わりになれるだろうか
I wonder if I can be your teardrop.
わたしの命は空から落ちてくる間の
I can live only for a short time
ほんの一瞬に過ぎない
when I fall from heaven.
身を風にゆだねるしかないが
I am at the mercy of a gust of wind,
できることなら少しだけ
but if it were possible
重力の法則に抗って
I'd like to resist the law of gravity
あなたのもとへ辿り着きたい
and get to you.

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山根あきら | 妄想哲学者
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします