哲学者エピクテトスの教え

おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。

本日は、エピクテトスの教えについて紹介します。
教えは、大きく4つございます。

①「我々次第でないもの」を軽く見よ

②自分の意思の中で生きよ

③目の前の小さな苦痛を取る勇気を持ち、将来のリスクに備えよ
また、他者評価を気にした時点で、自由な生き方は遠のくと知れ

④常に自らを点検し、その中にある強さを見出せ

さあ、この4つの教えを読み、どのように感じましたか?

私の感覚としては、厳しさを感じたのが正直なところです。

しかし、これらの教えからは、厳しさと共に、
愛や真髄が詰まっているとも感じたのです。

ここらかは、私なりの考察と共に、
読み進めていただけますと幸いです。

1つ目の教えである、我々次第でないものを軽く見よ、という表現には、
自分がやればなんとかなる目の前のことに集中せよ、
という意味が含まれているのではないかと思います。

自分たちではどうしようもないことは、生きていれば沢山ありますよね。
会社の意向、親の意向、自然によるもの、無数に挙げられます。

自分以外の、力の及ばないことに意識を向けるのではく、
自分さえ努力すればどうにかなることにのみ意識を向け、集中する。

これがエピクテトスの教えたい、伝えことではないかと考えています。


2つ目の教えである、自分の意志の中で生きよ、という表現には、
流されやすい人に向けた愛の鞭のような言葉ではないかと感じました。

流されやすい人、と表現しましたが、これは誰しも持ち合わせている、
弱き心が生じやすいかどうかだと考えています。

なんでもいいや、自分の意見なんて価値がない、と考えているなら、
弱き心に支配され、自分の意志を薄め、他者に命を委ねていると言えます。

そのような人生観では、苦しみや虚無感から追われ続けることでしょう。
生きているけど、死んでいるとも言えます。

たとえどんな状況にあっても、あなたの軸や意志さえ無くさなければ、
生きることになり、良い時期もやってくるでしょう。

意志に大小は存在しません。
あなたにとっての大事なこと、目標、志はどこにありますか?

一度ご自身を振り返ってみてください。
もしも今、意志が自分にはないと知っても、知れたことが大きな進歩です。

意志をもつために、あなたの心の声を聞く必要があります。
心の声を聞ける、ゆとりも必要です。

休日のほんのわずかな時間でもいいので、
一人でリラックスして、内省できる時間と空間を確保してみてください。


3つ目の教えである、目の前の小さな苦しみを取る勇気を持ち、
将来のリスクに備えよ、また、他者評価を気にした時点で、自由な生き方は
遠のくと知れ、についてですが、

これは説明するまでもないほど、わかりやすく率直な教えですね。

目先にあるやらないといけないことを投げ出していては、前に進まない。
また、今でめいいっぱいでは、将来のあらゆるリスクに備えられない。

学校や職場、パートナー選び、様々な選択をしながら生きています。
良い判断をするために、今やるべきことを着実にこなし、
将来もある程度見据えて、リスクを減らせるような選択をしたいですね。

また、何かを決断する際には、他者がどう思うかという視点は、
一旦置いておきましょう。

他者評価をを気にしてしまうと、視野が狭くなったり、
動けなくなったり、思わしくない選択をしたりといったことに繋がります。

それはすなわち、自由を奪われてしまうことと同義でしょう。
そのようなことにならないために、自己評価を大事にしていきましょう。


4つ目の教えである、常に自らを点検し、その中にある強さを見出せ、
という表現には、慎重さと自己肯定感の大事さを感じます。

自らを点検する、という表現には、心身の調子を丁寧に見極める、
また謙虚になりすぎていないか、傲慢になりすぎていないか、
といったことも含まれるのではないかと思います。

心のバランス、視点の置き所のバランスを大切にしたいものですね。
いつしか、どちらかに偏ってしまうのが人間の性ですから、
意識的に調整していく必要性がありますね。

また、バランスが取れた状況で、自分の強みを見出すことで、
真の強さを見つける、気づくことができるでしょう。

強さには、様々な強さがあります。
今のあなたの強さ、強みはどこにありますか?

この記事をきっかけに内省してみていただけると幸いです。

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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