日本人と外国人のサッカー選手のプレー中の姿勢の違いについて。
みなさん、CHAMPIONS LEAGUEはご覧になっていますか??
毎試合のようにあんなスーパーゴールが生まれるなんて、どれだけレベルの高い大会なんだと改めて思いますよね。
さて、ここで皆さんにご質問があります。
テレビやスタジアムでサッカーの試合を見ている時に「上手な選手」と「普通の選手」はどのようにして判断していますか?
それは、華麗なトラップやドリブルなどのテクニックのうまさですか?
それとも、シュートやキックの精度の高さですか?
私は、まず「選手の姿勢」をみるようにしています。
ヨーロッパの選手たちは、日本人と比べると圧倒的に姿勢が良いです(きれい)。
姿勢が良い選手は、ボールを持ったときの雰囲気(何かしてくれるんじゃないかという期待感)や立ち振る舞いが美しいですし、もちろんプレーの質も高い選手が多いです!
対して、日本人は、
猫背だったり猿肩(肩が身体の前に出ている)
の割合がすごく多いですよね。
では、なぜ姿勢が重要なのか改めて書いていこうと思います。
まず、みなさん、正しい「気をつけ」の姿勢ってできますか??
ここで大切なのが上半身になります。
正しい上半身の姿勢は、自然と腹筋や背筋が使われ、無駄な力を入れずに体幹が安定し、身体全体の安定感にも繋がります。
対して、猫背や猿肩のように、上半身の姿勢が悪くなると、
骨盤が後傾してしまいがちになり重心が後ろにいってしまいます。
すると、股関節も動きが制限され、
脚の動きにも大きな影響がでます。
さらに、重心位置も後方よりになってしまうので、バランスも安定しなくなってしまいます。
走るのが遅い選手などは、このような姿勢でバタバタ走る人が多いですね。
一方、上手な選手の姿勢の特徴は
上半身の姿勢が良いのとおしりがプリッとしていること!!
サッカー選手にとって、上半身の安定性はものすごく大切です。
上半身が安定すると骨盤が立つので、脚が身体の軸より前で動きやすくなります。
サッカー選手に多いのが、股関節の負傷。これは体幹の筋力不足などさまざまな原因が考えられますが、上半身の筋力不足もあると私は思っています。
私の経験的にもイングランドにいた時に診たセミプロの選手は、基本的に上半身もがっちりしていました。
そこで、週にどのくらい筋トレしているの?と尋ねると、だいたい週2か3でしている言っていました。
上半身の筋力と柔軟性が足らないことで、上半身と下半身が上手く連動せず、結果、下半身によけいな負担がかかる。
写真の選手は私がいたクラブの選手で、昨シーズンチームの得点王になって選手です。
実は彼は、18歳くらいまではフルハムのアカデミーにも所属しいたり、アンダーカテゴリーの時は世代別にも入っていた選手なので流石に上手でしたね。
彼は私のケアを気に入ってくれて、何か不調があるといつも真っ先に私になんとかして!と言ってくれていました(笑)
2枚の写真を見ても、上半身にきちんとした筋量があるので、骨盤が立ち身体が安定していますよね。
上半身の姿勢が安定しているので、目線がブレることなく、広い視野で相手の動きも見ることもできるので、GKとの1VS1の場面でのシュートも落ち着いて決めていました。
さて、2枚目の写真ですが対戦相手のオレンジの選手の姿勢に注目してみてください。
これだけ、身体を寄せられているのに、上半身はしっかりしていますので、目線がしっかり前を向いていますよね!
実は、この写真の対戦相手は昨年にFACUPで対戦した、3カテゴリー上の3部選手なのです。流石は3部クラスの選手になると、うちの選手に比べるときちっと気をつけの姿勢ができているのもあり、ぬかるんだピッチでもバランスを崩さず普段と同じようなプレーをしていました。
みなさん、上半身の大切さをお分かりいただけましたか??
現に、プレミアリーグで活躍する、吉田麻也選手や岡崎慎司選手はイングランドの激しい当たりにも耐えられるようにしっかりウエイトトレーニングを積み、お二人とも5Kg以上は体重が増加しています。
どうしても、日本人は外国の人に比べると上半身の筋肉量が少ないので、バランスのいい体を作るためにも上半身の筋トレは必要不可欠だと思います。