マガジンのカバー画像

本のあれこれ

41
ネタバレに留意しておりませんので、お気を付けください。
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

読了:凍りのくじら

覚え書き。

ネタバレしかありません。

感想2回目の読了。

でも、読む前に覚えていたのは、最後のテキオー灯に照らされるシーンのイメージと、別所あきらの正体だけだった。

あんなに堕ちていった若尾のことも、郁也のことすらすっかり抜け落ちていたなんて。

ただ、別所の正体を知っていたからこその視点で読めたので、それはとても良かった。

あのシーンもこのシーンも、別所がそうだと思って読むと、しっくり

もっとみる

読み終わった:傲慢と善良

予想しながら読む。

今は半分の手前くらいまで読んだ。

既にぐさぐさ刺さっている。

相手の点数は自分の点数とか、傲慢さとか。
痛い…。

予想結末について、きっとどんでん返しがあるはず。
そういうことだったのね、と、真実がどこかで紐解かれるはず。

なので、その真実を予想してみる。

どうでもいいけれど、彼女の名前が真実(まみ)なので、真実(しんじつ)と書いても真実に見えてしまってややこしい。

もっとみる
古本に押し花

古本に押し花

星野道夫の『旅をする木』を読んでいた。

確か大手の某古本屋で買った本だったが、途中まで読んで、しばらく置いていた。

さてまた読むか、と久しぶりに本を開いて、何とはなしにパラパラとページをめくったとき、隙間からなんと押し花がこぼれ落ちてきたのだ。

自分で挟んだんだっけ、と思ったが、覚えの無い花だし、自分なら本に花は挟まないだろう。

挟まってしまったにしても等間隔で、きれいな挟まり方だった。

もっとみる