見出し画像

原生生物とポルトガルのファド公演のお知らせ

「コリディーニョ、コリディーニョ、コリディーニョ・・
螺旋階段を
脛骨の音の様に響かせて
地下墓地(オスワーリョ)へ・・

我々はラテン語の
碑文の上を這い回る
死の甲虫達が司る
デルメスタリウムに
降りていく必要があります。

ヴァルテッセ墓地の歪なスケッチ・・
ガンビア・ハマダラ蚊に
襲われながら聴くシャコンヌ・・
美しいローデンス・マラリア原虫とのワルツ・・
ラヴィッツォーネの花と
貧しい農夫達・・

私はキリストの墓を探している・・
失われた荒野(カンポサント)を・・
それは城壁外の墓地(フォッポーニ)であり、
ファドは
そこで歌われるに相応しい歌だった。

ああ、最早、
その地は失われてしまった。
埋め立てられ、
産業と閉塞感に
とって代わられてしまった。

今ではキリストもファドも、
歌の中だけにある。
歌の中だけに
気高く生き残っているのだ」


こんにちは。
葬儀のオルケスタ「墓の魚 PEZ DE TUMBA」
作曲家です♪

葬儀のオルケスタ「墓の魚」
久しぶり(三年ぶりくらいの?)
新作公演(ネット配信)のお知らせです。

次回公演のテーマは
なんとファド(FADO)

ファドというポルトガルの大衆音楽は、
人生の中で失ったものや、
キリスト(気高さ)の探索
船乗り達の理不尽な宿命
歌う音楽です。

勿論、既存のポルトガルのファドを
歌ったりする訳ではありません。
次回公演は、
私が作曲したファド作品達
オーケストラ伴奏で歌う配信作品なのです。

そして、
もう一つのテーマは
下水の中の原生生物達。

原生生物という微生物は
寄生性だったり、
海に住んでいたり、
下水に住んでいたり、
様々な種類がいますが、
我々が普段の生活で認知しない場所で繁栄し、
地球を支配している生物です。

下水という悍ましい世界も、
彼らにとっては楽園となります。

人が恐れる全滅も、
彼らは全く興味なく受け入れ、
アポトーシス(生きる為の細胞死)の如く、
それを次の物語に繋げていくのです。

そのの世界や、
価値観の逆転の探求は
キリストの探求と似ています。

社会価値観では決して
見つける事の出来ない真理
下水に潜って迄、
発見するのが芸術ではないでしょうか?

そして、というのは昔から
地下に潜って
下水道の中で読み上げるものなのです(笑)

さぁ、キリストの探求と、
暗い穴倉の中で営まれる
墓地の詩人の哲学が邂逅します。

イベリア的で、
ルシタニア的な、
なかなか理解される事のない
キリスト神学深部の音楽を
ぜひ、お楽しみ下さい。

【C・オビホリミスの供養
~または、ファド・ポトミーダ・リトラリスの詩~】

現在、制作中
(2025年頃公開予定)


こんな作品を日本で制作していく
私や、
葬送のオルケスタ
「墓の魚 PEZ DE TUMBA」

これからも
よろしくお願いいたします~。



【1000視聴突破ありがとうございます♪】
「墓の魚」のラテン詩と、
メメントモリ曲の融合した
第一弾・配信コンサート
「死んだ珪藻とマキシロポーダのミサ」
こちらで公開中です↓↓↓

◇◇◇楽団公式サイト◇◇◇

◇◇◇「墓の魚」の音楽動画(ちゃんねる登録してね)◇◇

◇◇◇Twitter◇◇◇


いいなと思ったら応援しよう!

蛆虫の作曲家による海洋生物の死のオーケストラ「墓の魚」記事
自作の詩による詩集「沼地の聖書」(ハードカバーによる分厚い豪華本を予定)を出版する為のサポートを募集しております。ぜひ、よろしくお願いします!!いただいたサポートは詩集の費用にさせていただきます。

この記事が参加している募集