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この世界に転がる腐肉を探し求める現代作曲家の作品世界へようこそ
こんにちは。
「墓の魚」の作曲家です。
現在「墓の魚」は、新しい動画を
次々にアップしてますので、
ぜひぜひ聴いていただけますと嬉しいです。
さて、私は、現代の作曲家には珍しく、
大分変った作曲技法で
作品を作っております。
要は、
クラシック音楽で使用されていた
古い作曲技法で、
自分の作品を作っている作家なんですね。
そのクラシックの技法に、
フラメンコや
ファドや
タンゴなどの、
こちらも若干古いラテンの作曲技法を織り交ぜて、
独特の作品を作るのが「墓の魚」です
(例えば、そういった特徴の一つとして、
ドラムなどの打楽器を使用しない音楽である
事があげられます。
そう、タンゴもファドも、
基本はドラムを使用しないのです)。
作品テーマも
変わっているかもしれません。
私は子供の頃から
スペイン文学や、
ポルトガルの詩が大好きだった関係で、
キリスト教を基調とした
[世界への風刺]
や
[象徴詩]
こそが、私の中で
王道のテーマとなっています。
この世には、
ダニを顕微鏡で覗き込む様な・・
カイアシ類の死を追求する様な・・
世界に転がる腐肉を探す芸術
があると私は思っています。
一見、風変わりな分野だと思うかもしれませんが、
これはフランスのシャンソンや、
ポルトガルのファドや、
ラテン音楽では普通に見られるテーマなのです。
そういった表現が、現代だと
ホラー映画の中で見つかる場合も、
実は数多くあります
(だから、私はこのブログでも
ホラー映画のレビューをよくしています。
それが私の音楽とも
深い関りがある芸術テーマだからです)。
そういう
[地上に転がる腐肉の物語]
を顕微鏡で覗き込む行為
というのは、
多くの現代人にとっては
ホラーの領域なのかもしれませんね(汗)
まぁ、この話の詳細は次回の記事で、
またお話する事にして、
今回は、最近アップした動画の紹介を
していけたらと思います。
■「どんな醜き現夢もやがて彼の国では許されん」■
魔女カランゲージョ
キリスト教徒
犬の道化
の三人が登場する
[世界を風刺した道化芝居]の曲作品。
ここで登場する魔女とは、
欲望に忠実な者の化身であり、
キリスト教徒は、
厳格な生き方、己を縛る生き方をする者の化身、
犬の道化というのは、
ギリシャの犬儒派の哲学者の事で、
シニカルな視点で世の中を斜めに見る求道者です。
そんな三人の歌い手を
オーボエとコントラバスの二声の楽器が伴奏しています
(意外と、この曲は演奏難易度が高く、厄介です(汗))
【↑↑魔女カランゲージョ】
■「信仰 コメンダティオ・アニマエ」■
キリスト教の受難曲を自分で作ってみた・・
的な作品で(笑)
(受難曲というのは
マタイ受難曲、ルカ受難曲の様なあれですよ)
重いピアノ和声を使った厳格な作品に仕上げています。
受難とは、
この世で神の道を追求するキリスト者達が、
神に信仰(いざという時の自分の本質)を試される試練
であり、
この残酷で苦に満ちた世界を
どういう解像度で受け止め、
本質を見る事が出来るか?という
栄光ある試練であり、
故に、受難の栄光(Gloria Passionis)
という言葉があるのです。
現代日本で
こういうキリスト教テーマで作品を作ったり、
クラシック技法で新作を作曲をする作家は
日本では、どうやら「墓の魚」位らしいので(笑)
そこが不思議でもあります
(世界では当たり前に
キリスト教音楽も、
クラシック音楽も作曲され続けているので)。
日本という国が、クラシック界といえど、
意外と多様性の無い価値観の中で
作られてしまっているのだなと感じます
(この辺は多分、需要の無いものを切り捨て、
商売という形でしか音楽が生き残れない、認められない
資本主義の宿痾みたいなものが
大きく関わっているのだと思います(汗))
もっと自由に
師に喧嘩売るレベルで
色んな事をしでかす(笑)作曲家達が
いても良いと思うのですが・・。
という訳で、次回は、
「墓の魚」オーケストラの音楽のテーマでもある
世界に転がる腐肉を探す芸術
について、お話したいと思います。
「墓の魚」のラテン詩と、
メメントモリ曲の融合した
配信動画
「死んだ珪藻とマキシロポーダのミサ」
こちらで公開中です↓↓↓
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