クリスマスソングを作曲!?(全ての者が抱える孤高を歌う教会音楽「第26番」)
こんにちは。
葬送のオーケストラ「墓の魚 PEZ DE TUMBA」
の作曲家です♪
本日はクリスマスという事で、
私の作品の中でもクリスマス的な歌の
新作動画をアップしました♪
この世に生きる
全ての者が抱えている孤高
を歌った合唱曲なのですが、
この作品は「第26番」というタイトルが示す様に、
元々は、自作のオペラの
終幕を飾る為に書かれた曲です。
オペラ自体は、
かなり辛辣な風刺を含んだものなのに(笑)
この歌曲単体だと
クリスマスの雰囲気に合ってるんですよね。
ちなみにこの作品、
「墓の魚」の毎度の事ではありますが、
本物のパイプオルガンやピアノを使用した
豪華な録音なので
(収録はそれはもう本当に困難を極め・・)
そういう点も見所かもしれません。
良かったら聴いてみて下さいね♪
こちら↓↓↓歌詞です。
オペラ【悪霊グレイルメイル嬢と愉快な友人達】より
「第26番 田舎の小さな教会で
晩年グローテンフェルト神父は平和を祈る」
作詞作曲・黒実 音子
◆◆神父◆◆
いつのまにか、こんな所に
来てしまったの？ 迷子になって。
道もわからず、日が暮れだして
孤独を恐れ、恐くなって。
道に迷った魔女の子供は
闇の中で不安になるけど。
家につけば夕食の香りが
小さな家で待っているから。
◆◆天使達◆◆
人はとかく寂しがり屋で
一人を恐れ、愛を求め
狂おしい程に、泣き出しそうな程に
家の光を探して歩く
ああ、魔女の子よ、大丈夫よ
月がお前の道を照らしてくれる。
温かい食卓のもとへ
お前は、お前の家の扉へ
◆◆神父◆◆
小さな魔女よ、お前がこれから
道に迷って、不安な時は
月を見つめ、想って祈れ。
まだ会わぬ人たちの事を。
永遠に会えない運命の者も
夜空の下でお前を想う。
それは闇を照らす光
何よりも強い人の光
◆◆天使達◆◆
ああ、悪霊よ、お前達もまた
一人を恐れ、愛を求め
狂おしい程に、泣き出しそうな程に
家の光を探す者達
ああ!! 救われろ! 救われるべき者達よ!
どうか救われろ!! 願わくば!!
罪人にも、魔女の子にも、主と同じ
食卓のパンを
◆◆全員◆◆
人はとかく寂しがりやで
一人を恐れ、愛を求め
狂おしい程に、泣き出しそうな程に
家の光を探して歩く
ああ、魔女の子よ、大丈夫だよ。
月がお前の道を照らしてくれる。
温かい食卓のもとへ
お前はお前の家の扉へ
◆◆神父◆◆
若い時は道に迷う。
森の中でいつも迷子。
ならば、いっそ唄おうと思う。
あの子が家に辿り着けるように
◇◇
いかがでしたでしょうか？
このオペラの全話は、
こちらで読む事が出来ます
(キリスト教が内包する問題や、
あるいは人類全体の
組織が持つ宿痾に対して
色々切り込んだ風刺的な内容でもあります)
クリスマスに読むものなのか？はともかく(笑)
ゲーテなど好きな方にお薦めかもです(笑)
↓↓↓
オペラ【悪霊グレイルメイル嬢と愉快な友人達】
ドイツのデッサウの修道院で、青年ティオフィリスへの許されぬ恋に悩まされるウルバン・グローデンフェルト神父の前に、ある日、悪霊達が現れ、神父を誘惑する。悪霊達の棟梁ビビコットは言う。青年を共に地獄に連れて行ってしまえば、お前の孤独は癒されるだろう・・・と。
２６曲のオルガン歌曲により伴奏される、他者への嫉妬、羨望、コンプレックスをユーモラスに描いた古典風のオペラ戯曲。
https://ncode.syosetu.com/n6743ff/
キリスト教文学と、墓場と、博物誌の
作曲家・黒実 音子を
これからもよろしくお願いいたします～。
【1000視聴突破ありがとうございます♪】
「墓の魚」のラテン詩と、
メメントモリ曲の融合した
配信動画
「死んだ珪藻とマキシロポーダのミサ」
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