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良い子の4歳、もうちょっとわがままでもいいよ(2025年1月28日)

4歳の娘は良い子だ。3歳の弟と一緒と一緒に連れ出した時はあまりわがままを言わない。祖父母(私にとっての両親)からも「すごく聞き分けが良い」と言われるし、保育園の先生からは「怒っている姿を想像できない」と評される。良い子で在ろうとする姿勢がすごく伝わる子だ。私としては「そんなにも大人の意図を汲もうとしなくてもいいんだよ」と逆に心配になることもある。

先日、私の仕事量が多く、「子どもたちを妻に任せて外で仕事をしないと終わらないかもしれない」という場面があった。そのとき娘に「今日パパお外でお仕事してきても良い?」と訊くと、少し間をおいてから「いいよ…」と答えてくれた。だけれど表情は今にも泣き出しそうだった。「本当は?」と改めて訊くと「いってほしくない。いっしょにいてほしい」と言った。

――うん。そういうわがままをもっとたくさん言っても良いんだよ。少なくとも家では。だって君まだ4歳なんだから。

聞き分けが良い子は、大人にとって楽だ。でもその一方で「いま本人が我慢してくれているな」というのを当たり前だと思っちゃあいけないなとおもう。しっかり汲み取ってあげなきゃいけないなと。

結局その日は外に仕事に行くのをやめて寝かしつけの途中まで一緒に居た。(22時まで一緒にいるねと言って、それを過ぎても寝付けなそうだったので「また明日遊ぼうね」と言ってあとは妻にお願いして、自室で仕事をした。朝までかかったけど何とか終わらせた)

今日の「これ読んで」

父の遺言

自分が親になる前から、親子の関係について書く機会はけっこうあり、この作品もそのなかのひとつです。

自分が親になったことで最近は「親側も試行錯誤だよなあ」という視点が強くなった一方、「自分たちが子どもだった頃に大人がこう見えていた」という視点も失わないようにしなきゃいけないなと思う今日このごろです。(この作品に出てくる父子自体は、私自身の親とはだいぶ違うのですが)

あばうとみー

辺川銀です。ぺんかわぎんと読みます。ぺんぎんが好きです。文章屋さんです。「あなたのお話を小一時間きいて、それを基に短い小説を書きます」というサービス「あなたのショートショート」もやっています。

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