Take-20:映画『宝くじの不時着/1等当選くじが飛んでいきました(2022)』は面白かったのか?
【映画のキャッチコピー】
『南北ドリーム争奪戦勃発!』
【作品の舞台】
現代の朝鮮半島。朝鮮戦争休戦協定(1953年7月27日)が締結されて以来、今なお北緯38度線付近の軍事境界線を挟んでにらみ合う韓国と北朝鮮。一般人が近づくことの許されないこの休戦ラインが舞台となっている。
【原題】
『6/45』
ロト6の──45の数字の中から6つの数字を当てる「くじ」を指す。
邦題の『宝くじの不時着』はパク・チャヌクがNetflixで監督し、2019年に世界的ヒットとなったドラマ『愛の不時着』から取ったものと思われる。
2024年、遅ればせながら明けましておめでとうございます。N市をねぐらとする野良猫、ペイザンヌでございます。今年も何卒宜しくお願いいたします。
1年の計は元旦にあり。
そんなわけで、こちらの映画は1/1元旦の映画初めとして、劇場で観ましたが、かな〜り満足度高かったですね!
『フォレスト・ガンプ(1994)』の冒頭シーン、あの宙を舞う羽根🪶を思い出させるイメージで「58億ウォン(日本円で約6億)の当選宝くじ」が生きているように舞う。
手にしたのは韓国の軍事境界線を守る兵士の一人。その喜びも束の間、「くじ」が風で国境を挟む北朝鮮側へ😅
ラストもホロリとさせ、よい後味でした。
予告動画を見て頂ければわかりますが、「掴み」がとてもうまく、またそこから二転三転していく展開も秀逸で、どんどん次が見たくなんのよね。
🙄ウマイナ~
字幕監修された松尾スズキさんもこんなコメントされてますね。
コレはあれだね〜お笑い芸人たち総出で吹き替え版やって欲しかったな……というよりボクの頭の中では、もはやその吹き替えで再生されてたのですが。
なんといいいますか……ジャッキー・チェン映画などでアクション・シーン以外のスレ違いギャグとかあんじゃないすか?
──イメージ的にはそこだけ集めた映画っぽいかもしれませんね。
韓国兵士と北朝鮮兵士たちの「当たりくじ」の奪い合いになるのか……と思いきや
「なんだよ、おまえら仲いいじゃん!w」──とほのぼのさせる笑いも満載。
風で飛んできた「くじ」の新たな拾い主となった北朝鮮側の兵士。しかし現金の引き換えは韓国側でしかできないので「さあ困った」状態に。
そこて韓国側の兵士に持ちかけ、9:1という暴利な取り分を提案。現金交換して持ってくるなら「くじ」を渡すと言います。
「くじさえ戻れば後はどうとでもなる」──と、その提案を飲み、再び「くじ」を受け取ろうとするが、その腹も読まれてしまう。
最終的に5:5に落ち着くが──裏切れないよう両国の兵士を一人ずつ人質として交換することになるが……
ハラハラとサスペンスフルなとこもなかなか見せてくれるし実に塩梅がヨイ映画でしたね。
互いの言葉がよく分からないのをいいことにテキトー通訳で危機を回避する場面など可っ笑しくて😂😂
主役の人がときおり船越英一郎の若い頃に見えたりしたりも🤭
欲を言えば──コレは観た方に言いたいのだが──ラストって「あの放送」を通じて「あの2人」に会話をしてもらいたくありませんでした?
冒頭やってたみたいに……
そこで互いの正体に「ハッ」と気付いて“終わり”……とかだったらけっこう号泣してたかもしれないすね😭
いや絶対アレはそうすべきだよ! てか、普通、その流れにしそうなんだけどなぁ
(;´Д`)
唯一そこが許せんかったかも🤭w
※一言だけ添えさせて頂きますが、これを見終わり劇場を出た時にちょうど「あの元旦の災害速報」が流れておりました
本当に大笑いした後の出来事だったのでショックも大きかったですが、なんというのか、そこばかりは不可抗力ですので、そうおは知らずのんびり映画を観ていたことをお許し頂たく存じます🙇