アスリートも一人の人間
https://news.yahoo.co.jp/articles/17cf62f1ce58acffb782d0dc0ec080de584b63c1
様々な協議の第一線で活躍しているアスリートの数々。
彼らのパフォーマンスや戦う姿は見るものを魅了し、時に感動を呼ぶ。
しかし、そんな彼らにもメンタルの浮き沈み、調子の変化があることを忘れてはならない。
トッププレイヤーの身に起こったこと
昨年一月にうつ病と診断されたテニスプレイヤー伊藤竜馬。
2019年、2020年と全豪オープンに出場してきた実力者だ。
2012年にはロンドン五輪の日本代表にも選ばれ、世界ランクは60位まで上がった。
伊藤は2022年1月に変調を感じ、正しい症状を見極める為に問診票、そして血液検査を行った。簡単に言うと、血中のPEA値というものが一定数より低ければ、うつ病の診断が可能だという。
診断後の行動
伊藤は「典型的なうつ病パターン」と診断された。
2022年1月から彼は4か月間、コートを離れた。
そこからは親子3人で過ごす時間を作り、処方された薬の服用を続けた。
4月末に、心配して声をかけてくれた仲間たちに対して、伊藤は自身がうつ病であることを打ち明けた。
その後、少しずつコートに戻った伊藤だったが、そこからまた気持ちの浮き沈みが続く。
9月頃までは服用薬の微調整や多少の浮き沈みを経験しながら、回復傾向に向かっていた。
しかし、10月に入ってからはコートに入っても高揚感が感じられず、再び気持ちが塞ぎ始める。
医師によるとこの時期というのは冬季うつのメカニズム上、日照時間が減り、誰しもがうつ状態に陥りやすいのだという。
新たな薬を処方したことも影響しているという。
打ち明けることのハードル
伊藤のように昨今はアスリートが抱える心の病に注目が集まるようになった。最近では格闘家の武尊選手もうつ病を告白している。
ただ、その一方でその本質やどこまで理解が進んでいるかについてはまだ発展途上のような気もする。
病気の世間的な認知度は確かに上がっているかもしれないが、まだまだ他人事のような見方が多いだろう。
伊藤選手は「テニスのような個人競技は特に自分を追い込んでしまったり、責めすぎてしまうことがある。」と語っていた。
うつ病といってもその症状にはグラデーションがあり、最適解を探し出すのはとても難しい問題だ。
そんな中、様々な薬を処方して少しずつ突破口を探っていく。
それだけ、難しい問題であるという認識を人々はどれだけ持てているだろうか?
今回の伊藤選手のような発言がもっと世の中に知れ渡って彼のように思い悩むアスリートが打ち明けやすい世の中になってくれることを期待したい。
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