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近所のおばあちゃん

朝六時半。
目覚ましの音で起床し、私の一日が始まります。
パジャマから着替えて、顔を洗って、学校へ行く支度をしたら、登校ついでにゴミ出しへ行きます。
アパート前にあるゴミ捨て場所へ行くと、大抵、近所のおばあちゃんがいます。おばあちゃんは、一人のときもあれば、友達とおしゃべりしていたり、掃き掃除をしていたりするときもあります。

「おはようございます。」
「おはようございます。今朝は、雨が上がって良かったですねぇ。」
「そうですね。晴れているとなんとなく気分が良いですよね。」
「本当にねぇ。行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」

私は進学と共に上京し、しばらくは女子寮に住んでいました。しかし、好きな街に暮らしたいという思いから、心機一転、1ヶ月前から中央線沿いでひとり暮らしを始めました。
ひとり暮らしになって初めて、「行ってらっしゃい。」と言ってくれる人がいることの心強さを知りました。

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