散文短歌 #4 「さよならの向こう側。」

3月は別れの多い季節。

出会いも多いけど、どうしても哀しい別れの方が目立ってしまう。出会いがあれば、必ず別れはくるもの。分かっていても辛い。

40歳で死ぬんだ。そう思うようになっていた。別に自ら命を絶ちたいとかそんなんじゃない。持病もあるし、健康ではないし、漠然と生きていられないのではないかと。だからなんとなく40歳で死ぬと思っていたが、最近になってそんな理由ではないのでは？と思うようになった。
ただ、単純に別れが怖い。長生きすればその分、別れも多くなる。別れが来る前に自分がいなくなれば辛くない。そんな理由。だから別に40歳までいかなくても、今この瞬間でも良い訳で。別れが怖い、辛いのが耐えられないってホント身勝手ね。そんな自分に、さよならしたい。

「亡骸を抱いて初めて知りました 日々はわたしの安らぎでだったと」