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パニック障害を撃退するには一定の運動が効果的です|PD改善研究所

パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。
 
 
身体を意図的に動かすこと、いわゆる「運動」は身体にとって様々な面でメリットあり、健康面でもプラスになる習慣です。
 
 
運動の種類にもよりますが、筋力が強化される、心肺機能が向上する、などの身体面からリラックス効果や精神安定効果、また疲労回復効果といった精神面もあり、運動は大切な要素だな、と感じます。
 
 
そして実は、パニック障害にも効果的な運動方法があり、その運動方法を継続していくことで劇的にパニック障害が改善されてケースもあるくらいです。
 
 
改善が期待できるのであれば、運動ってあなどれないですよね。
 
 
今回は、パニック障害に効果のある「運動」についてお話していきましょう。

パニック障害を撃退していく運動方法とはなにか?


 
最初に答えをお話しますと、それは、
 
 
「有酸素運動」
 
 
なんですね。
 
 
有酸素運動というのは、ゆったりした動きで酸素をより多く取り入れながら身体を動かすことであり、身体的な負担も軽いと言われています。
 
 
代表的な有酸素運動としては、ゆったり目のウォーキングや軽めのジョギング、軽めの縄跳び、といったところでしょうか。
 
 
ちなみに有酸素運動の反対は「無酸素運動」でして、こちらは出来るだけ機敏な動きのなかでほぼ無酸素によりことでわざと負荷をかけ、筋力はもちろんあらゆる身体機能を高める働きがあるものです。
 
 
こちらは有酸素運動と比べても身体的な負荷が強く、どちらかというと運動慣れした中級者~上級者向け、と言えるかもしれません。
 
 
さて、有酸素運動が身体におよぼすメリットというのは大きく分けて下記となり、
 
 
・心肺機能が強化される
 
・基礎代謝が上がる
 
・血液の循環が良くなる
 
・中性脂肪が落ちる
 
・柔軟な筋肉がつく
 
・ストレス解消効果
 
・適度な疲労回復効果
 
・良質な睡眠の確保
 
 
などがあげられます。
 
 
有酸素運動は比較的軽めの運動ですので、無理しなければデメリットはあまりなく、普段から気軽に取り入れやすい運動と言えますね。

パニック障害にはなぜ有酸素運動が有効なのか?



有酸素運動、無酸素運動と大きくわけて2つの運動形式があるなかで、なぜパニック障害には有酸素運動が有効なのか?
 
 
気になる人もいるのではないでしょうか。
 
 
パニック障害の改善に有酸素運動が有効な理由として、
 
 
“疲労物質である「乳酸」の消化促進作用”
 
 
があげられます。
 
 
乳酸という疲労物質は、実はパニック発作の要因のひとつとして考えられており、乳酸が溜まっている人(疲労が抜けていない人)ほどパニック発作が起こりやすい、という統計があります。
 
 
また、パニック障害に陥ってしまう人は普段から疲労を省みず動いてしまう、頑張り過ぎてしまう傾向があるため、乳酸が溜まりやすいとも言われているんですね。
 
 
乳酸というのは疲労物質ですので日中から溜まり始め、夜にもなると身体に蓄積していきます。
 
 
夜は朝と比べて身体のどこかが重かったりだるかったり、「疲れたなぁ」と感じることがありますよね。
 
 
その「疲れたなぁ」という源になっている要因が「乳酸」なんですね。
 
 
ちなみにですが、パニック障害になってからお風呂が苦手になった人も多いと思いますが、お風呂に入る、ゆったりと湯船に浸かるというのも乳酸の消化促進作用があり、とても有効です。
 

パニック障害を撃退する有酸素運動の種類とは


 
一口に有酸素運動といってもその種類はたくさんあります。
 
 
なかでも身体に負担がかかり過ぎず、なおかつ手軽にできる有酸素運動をご紹介しましょう。
 
 
・20~30分くらいのウォーキング
 
・同じく20~30分くらいの軽めのジョギング(走るというより早足レベル)
 
・40分~1時間くらいのゆったりとしたお散歩
 
・同じく40分~1時間くらいのサイクリング
 
・マンション1階~3階くらいまでのゆっくりした階段昇り降り
 
・遅いスピードの1分間の縄跳び×4~5回
 
 
上記にあげた6つの有酸素運動が比較的入りやすく、継続しやすいかと思います。
 
 
上手に有酸素運動を取り入れることができると睡眠の質も上がりますので、目覚めがスッキリして気持ちの良い朝を迎えることができますよ。
 
 
ただ、ひとつだけ注意点を。
 
 
先ほども軽く触れましたが、パニック障害の人はやり過ぎてしまう、頑張りすぎてしまう傾向にあります。
 
 
最初は「軽めの有酸素運動」という意識があったのに、気がついたら時間を延ばしたりスピードを早めたりと、知らず知らず負荷を強めていってしまう傾向にあるんですね。
 
 
そうなってしまうといくら有酸素運動がパニック障害に有効といっても逆効果になってしまい、乳酸が溜まっていってしまいます。
 
 
そうならないためにも無理はせず、まだ行けると感じる2~3歩手前でやめておくのが正解です。
 
 
運動自体はパニック障害が完治や改善したらいくらでもできますので、いまは焦らずパニック障害の改善のためと割り切りましょう。
 
 
適度な有酸素運動を日常に取り入れ、ぜひパニック障害の完治や改善に役立ててみてくださいね。


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