「よそはよそ、うちはうち」と「十人十色」 〜多様性を感じる言葉たち〜
よそはよそ、うちはうち
親が都合の悪いときに子どもに言う言葉、「よそはよそ、うちはうち」。
このフレーズを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
私自身、子どもの頃にこの言葉を親から何度も言われた記憶があります。
「どうして○○ちゃんはできるのに、私はダメなの?」といった不満に対する親の一言で終わる返答のように感じることもありましたが、不思議と嫌いではありませんでした。
むしろ、どこか安心できる言葉でした。
「よそはよそ、うちはうち」には、他人と比べない、自分たちらしさを大切にするという温かいメッセージが含まれているように思います。
たとえ自分が少し違う選択をしても、「これでいいんだ」と思える気持ちを与えてくれる、そんな力を持った言葉です。
十人十色
一方で、もう一つ私が好きな言葉が「十人十色」です。
人それぞれに価値観や考え方、性格があることを表すこの言葉。
人の多様性を受け入れ、それを尊重しようという思いが込められています。
この言葉もまた、他者と比べるのではなく、一人ひとりが持つ違いをそのまま認めることで、自分自身の個性にも価値を感じさせてくれる力を持っています。
違いを否定するのではなく、「違っていていい」と思える言葉。
似ているけれど、少し違う言葉の視点
「よそはよそ、うちはうち」は、自分たちの価値観や考え方に焦点を当てて、他人との比較を気にしない大切さを教えてくれる言葉です。
対して、「十人十色」は、一人ひとりの違いを受け入れ、多様性を認めることを重視しています。
どちらも多様性や個別性を認める素晴らしい言葉ですが、その視点や強調する部分には微妙な違いがあるのが面白いところですね。
大切な言葉
私にとって、この2つの言葉はどちらも大切です。
「よそはよそ、うちはうち」で、自分らしさや安心感を持ちながら、「十人十色」で、他人の違いを受け入れていく。
どちらも、より豊かで柔軟な考え方をするためのヒントを与えてくれる言葉ではないでしょうか。
みなさんにとって、心に響く言葉は何ですか?
その言葉は、どのように自分を支えてくれているでしょうか。
日常の中で、ふとした言葉が心の支えになることを、改めて感じた瞬間でした。