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何歳になっても脳は変えられる「脳メンテナンス大全」

会社の人に薦められて読んでみたらとっても良かった本、それがクリステン・ウィルミア著の「脳メンテナンス大全」です。

私たちは自然な老化現象として、毎日数千個のニューロン(神経細胞)を失っているそうなのです。
以前は大人になると、新しいニューロンは生まれないと考えられてきたけれど、それは間違い。
70代でも80代でも新しいニューロンを生み出すことができるらしいのです。

脳の老化とはニューロンが死ぬことなので、新たなニューロンを生み出してその欠落を補えば脳を若返らせることができるそう。

この本では「脳は変えられる」という点が重要なテーマとして取り上げられています。脳は環境やライフスタイル、行動に応じて柔軟に変化し、適応する能力を持っているようなのです。生活習慣を変えていくことで、脳は私の年齢からでも変えられるという点に希望が持てます。

私が気になった箇所が、認知機能をベストの状態を保つには、「血のめぐりが肝心」ということ。

ほとんどの人は、脳内の血のめぐりがベストの状態ではないそうなんです。

脳が適切に機能するには
1.脳が適切に機能するには豊かで安定した血流が欠かせない
2.現代の生活習慣の多くが血流に悪影響を与え、症状や問題に気づいた頃には手遅れになっている

そして、この脳への血流を最大化するものが何かというと「運動」
運動が、なぜ血流を増やし、脳に良いのか、その理由がこのように書かれています。

人間の脳では、わずか1200立方平方メートルの空間に、全長644キロメートルもの血管が網の目のように走っている。この血管網の奥深くに血液を送り込むためには、心臓は力強く動き、動脈と静脈は血が流れやすいよう開いていなければならない。心血管を健康にする最善の方法は運動だ。運動によって心臓は鍛えられ、血管は滑らかで太いスーパーハイウェイに変わり、血が速く流れるようになる。
…脳へ送り込む血液が多ければ多いほど、脳が受ける酸素、糖分、そのほかの栄養素は増え、反応・処理・思考・記憶・学習・集中の能力が向上する。また、脳循環を活発にすると、脳の容積は増え、シナプスのつながりは強くなり、重要なタンパク質とホルモンの生成は促され、認知症の原因となる毒素は除去され、新しいニューロンが成長する。

「脳メンテナンス大全」

運動は良いと分かっていても、その理由を知って納得しました。
そして、運動の中でも、ランニング、サイクリング、水泳など、一定期間、心拍数を上げる有酸素運動が最も効果的とのこと。また、筋力トレーニングも効果があるそうです。

運動は苦手だったのですが、脳を元気に保ち、年齢に関係なく脳の働きを良くするために、これから運動を頑張っていこうと思います。


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