マガジンのカバー画像

Privacy Talk

176
「Privacy Talk」は、Privacy by Design Labが日本のプライバシーバイデザインの先駆けとして立ち上げた、国内外の専門家のインタビューメディアです。 デ…
運営しているクリエイター

#法律

国際的な非営利団体がAIと倫理で担う役割

※このインタビューは2024年9月3日に収録されました。 AI政策は国を越えて、各国で議論が広がりつつあります。 今回は非営利団体Center for AI & Digital Policy (CAIDP)で代表を務めながらさ、AIと倫理についてのコンサルティングもされているマーブさんに、欧米のAI政策動向とプライバシーとの関連性についてもお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんにちは。本日もPrivacy Talkにお越しいただきありがとうございます。本日はマーブさ

データ保護制度の研究を政府の役割に繋げていくために

※このインタビューは2024年7月16日に収録されました AIとデータ保護に関する制度設計はラテンアメリカの国々でも積極的に議論が進みつつあります。 今回はブラジリア大学 (UnB) とブリュッセル自由大学(VUB)の共同博士課程プログラムに在籍されながら、ブラジルデータ保護監督局でも活動されているチアゴさんに、ラテンアメリカ地域でのデータ保護トレンドとAI関連の政策動向についてお伺いしました。 Kohei: 本日もPrivacy Talkにお越し頂きありがとうございま

全ての人が法律で救われる社会を実現するためにできること

※このインタビューは2024年3月18日に収録されました テクノロジーによる自動化がより発展していく過程で、倫理的な議論がより重要になりつつあります。 今回はイタリアのローマに本部がある国際開発法機構 (IDLO) で専門家として活動されているマキシムさんに、法や哲学の観点から見るべき倫理的な視点についてお伺いしました。 全ての人が法律で救われる社会を実現するためにできることMaksim: わかりました。国際開発法機構は発展した平和や持続可能な開発機会の創出に向けた法の

国や文化を越えた組織のあり方と多様性への挑戦

※このインタビューは2024年3月18日に収録されました テクノロジーによる自動化がより発展していく過程で、倫理的な議論がより重要になりつつあります。 今回はイタリアのローマに本部がある国際開発法機構 (IDLO) で専門家として活動されているマキシムさんに、法や哲学の観点から見るべき倫理的な視点についてお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんばんは。本日もインタビューにお越し頂きありがとうございます。本日はイタリアよりマキシムさんにご参加いただいております。彼がこれ

アメリカと欧州での従業員のプライバシーに対する考え方の違い

※このインタビューは2022年11月8日に収録されました 従業員のプライバシーに関する問題がより深刻になってきています。 今回は人権派弁護士としても活動されているアシュリーさんにAppleのケースを例に、従業員のプライバシーの重要性についてお話をお伺いしていきたいと思います。 前回の記事から 従業員のプライバシーに対するアメリカでの権利と考え方Ashley:そうですね。今回の件で私が従業員とプライバシーについての権利や法律にあまり詳しくなかったことがわかりました。これ

インターネットビジネスの聖地で広がる信頼の再定義

プライバシーを重視した米国発の新しいサービスも立ち上がってきています。 インタビュー後半は、シリコンバレーでデータプライバシー問題に初期から取り組んできたMichaelさんに米国のテック企業のトレンドを聞いていきたいと思います。 プライバシーを守るブラウザBraveから考える新たなビジネスモデルKohei: 投資家としてのMichaelさんにお伺いしたいことがあります。ユーザーがプライバシーを守るために自身のデータをサービスに渡すのをためらうと、インターネットが本来目指し

インターネットの美意識を覆す戦い:なりたい自分になるためのプライバシー

インターネットビジネスが誕生した初期から、プライバシーとデータ利用の議論は続いています。 インタビュー第一弾は、シリコンバレーでデータプライバシー問題に初期から取り組んできたMichaelさんにスタートアップ文化とプライバシーに関するこれまでの歴史を聞いていきたいと思います。 Kohei: みなさん、本日は Privacy Talk にお越しくださりありがとうございます。今回の Privacy Talk はシリコンバレーから Michael さんと繋いでいます。Micha

GDPRと米国連邦法から考える国際協調の課題

※インタビューは2021年2月17日時点の内容です。インタビュー記事であり、法的なアドバイスを提供するものではありません。 欧米を始めとして、個人のプライバシー保護の機運が高まっています。 米国と欧州のデータ保護法に関する動きをシンクタンク Future of Privacy Forum のディレクター Gabriela さんにお伺いしました。 Kohei: 国を越えるデータ移転の話と合わせて、GDPR が施行した以降の話をお伺いしたいと思います。 GDPR の違反企

欧州米国間のデータ保護の議論とPrivacy Shieldの次の選択肢

※インタビューは2021年2月17日時点の内容です。インタビュー記事であり、法的なアドバイスを提供するものではありません。 欧州と米国ではデータ保護に関する議論が加熱しています。 日本にも影響がある越境データ移転のこれまでの動きを米国のプライバシーシンクタンク Future of Privacy Forum のディレクター Gabriela さんにお伺いしました。 Kohei: Privacy Talk へようこそ。今回はアメリカのミシガンから Gabriela さんに