スイーツコンサルタントの話
こんにちは!
パティシエの鈴木です。
オンラインでケーキ屋を運営しています。
パティスリーベル
クインテットドペラ (クラウドファンディング挑戦中です!)
今日は自分が行ってるビジネスの一つ、スイーツのコンサルティングの話を書きます。
自分はオンラインでのケーキショップを運営する傍らで、コンサルティング業務を請け負っています。
依頼主は様々ですが、デザートを商品として出している企業で、要望に応じて課題解決を一緒にやっていきます。
レシピ提供もしますし、必要な時には業者を紹介したり、企業と企業を結び付けてコラボ企画を立ち上げたり。
今はコンサルティングの仕事を請け負っていますが、自分は企業側でコンサルタントに費用を支払う現場を見てきた人間でもあります。
コンサルタントに費用を支払って結果が出せないと無駄な時間とお金を使ってしまったと感じますし、コンサルタントが来て、ダメなところだけ指摘して無理やり彼らが考える"解決策"というものを持ち込んでトップ同士だけが満足という現実も見てきています。
たまにすごい結果を残すコンサルタントに会うこともありますが、絶対に結果を残す!と意気込みや情熱があって、数字で○%は上げられますとか、具体的に目標を立てて、結果を残してました。
自分は雇う側の気持ちや雇わないといけなくなった状況が良く分かるので、自分がコンサルタントとして雇われる側になった時には、その気持ちを良く理解した上で(理解するため何度も打ち合わせしたりなどして)仕事を引き受けています。
スイーツのコンサルティングに関しては、技術指導や使用する材料の選定、仕入れ業者の紹介、商品開発、冒頭でも紹介した企業間のコラボ企画の提案、人財の紹介、その他雇い主の希望を叶えることは何でもできる限りやります。
コンサルティング業務は信用が命なので、絶対に雇い主をがっかりさせたり、期待外れなことはできません。
なので、自分のスキル以上を求められるようなケースは断る(そして別な人を紹介する)ことも選択としています。
依頼内容で多いのは「より良い商品を安く開発、できれば人手をかけず」に、です。
自分の得意分野がまさにそれで、長いホテル勤務の中で味はそのままに、コストを下げる、手間を減らすということが年々得意になってきました。
技術を売り物にする職人がそんなの自慢してどうするんだ、って感じですが(笑)
実はホテル勤務時代は、勤務時間をどうにかこうにか工面してコンクールに挑戦することを続けていました。
自分がコンクールに出るからといって、仕込みや日々の業務を他の人に任せることはできません。
なるべく早く仕込みを終わらせて、1分でも多くコンクールの練習をするために、自分の手の動きを早くすることもそうですが、仕込み手順の見直しや使用する材料を見直して、なるべく作業工程を減らす工夫をしてきました。
コストにしても、より良い材料を安く仕入れられるところを必死に探してコストを抑えることに貢献してきましたので、会社もここまで貢献してくれるならとコンクール出場を快く認めてくれるようになりました。
そんなことを20年近く続けてきましたので、作業工程を見直して手間を減らす、より良い材料を安く仕入れる、といったことが得意になり、その経験がコンサルタント業務に生きてきています。
今は技術やロジックはGoogleで検索すれば山のように出てきますし、すごい見た目の手の込んだデザートや、作り方も沢山紹介されています。
自分がコンサルタントとして企業の期待に応えるには、Googleで検索しても教えてくれないことを提供していくことだと思っています。
もちろん、手間ひまかけて作るすごい見た目の手の込んだデザートの商品開発も技術指導もできますよ!(笑)
ご用命の方はぜひご連絡ください。
2021年9月8日
パティシエ 鈴木崇志