明石家さんまさんの選択
2020年6月14日(日)に放送された
『行列のできる法律相談所』
この放送の中で、
山Pこと山下智久さん(以下:山P)が、
長年芸能界で活躍している明石家さんまさんに質問するシーンがあった。
ボクはそのやりとりを、
本当の自分に置き換えて観ていた。
山P「20年ちょっと芸能界でやらさせていただいているんですけど、何度も挫折しそうになったり心が折れる瞬間があって、その度にモチベーションをどうやってキープしていらっしゃるのかなって」
さんまさん「山Pでも挫折を迎えたりしてるのかぁ」
東野さん「順調に、なんかスターの階段を上っていってる感じに見えますけど」
山P「いやそんなことないです。何度も壁にぶち当たったり」
東野さん「辞めようと思ったことある?」
山P「あります」
さんまさん「勝手に動くよね、気持ちが。
俺ね、人生二択ってもう決めてるんですよ。
何でも。全部のこと」
東野さん「人生二択」
さんまさん「やりたいか、やりたくないか。
仕事したいか、したくないか」
東野さん「それで決めるんですか?」
さんまさん「全部それで決めるようにしてる。じゃまくさいねん。だから言葉の意味は違うけど、御託を並べるって言葉は、よう出来てると思って」
東野さん「御託を並べる」
さんまさん「五択あると、どれにしようこれにしようってなんねん。だから意味は違うけど、御託を並べるって非常に五択にかけてるよね」
東野さん「五つの選択っていうことですね」
さんまさん「そう。そういうことで、五択とか六択とか七択になると、もう大変なんですよ」
東野さん「シンプルに」
さんまさん「今なにやりたいかってことやな」
東野さん「自分の本能に正直に」
さんまさん「そう。だから山Pなんかは芸能界辞めたいのか、辞めたくないのか。おう、辞めたくない。なら辞めないでおこう。だけのことやねんな。それが一番手っ取り早い。というのと、一人でも応援してくれる人がいる限り、我々はやらなあかん商売やから。俺を面白いと思ってくれる人がいんねんやからなぁ。
それを、山Pカッコいい、ステキって思ってくれる人がいる限り、悩む必要ないよな」
言葉にならぬ思いがあった。
ボクは取り止めもなく悩んできたし、
今もずっと悩んでいる。
網、あるいは蜘蛛の巣に絡まったボクは、
もがけばもがくほど、一人でその罠に身をとられ、抜け出せない妄想の世界に閉じ込められていく一方だった。
でもボクがずっと悩んでいたのは、贅沢にも選択肢が多かったからだと気付かされた。
人生は色とりどりだ。
この先の人生も、
きっとずっと悩みながら生きていく。
その度に、このさんまさんの言葉を思い出すことになるんだろうな。
「人生二択」
ボクはそのことに、共感というより、
あぁ、そうだったそうだったと、思い出したような気持ちになった。
子供はみんな全てを知って生まれてくる。
生きる過程でただ、思い出すだけで。
だからボクは思い出したんだ。
複雑にしているのは自分なんだと。
今目の前にある問題は、
ことのほかシンプルなんじゃないか。
そのことに、さんまさんは気付かせてくれた。レジェンドだ。
どうしたらいいのか、ではなく、
自分の心が動くのはどっちだって話。
「How」ではなく「Which」だ。
悩まない人間なんて、この世にいるのだろうか。少なくとも、生きることは悩めることだと思う。ただ、いろんなことが脳内再生されながら、そしていろんなことを思い出しながら、
人は生きていく。
雨の日も晴れの日も、台風の日も雪の日も、
爆笑する日も、泣く日も、
ハッピーなことしかない日も、
ポジティブに考えられない日も、
あっていいんだと思う。
珈琲にも似た人生は、そんなに甘くないけど、
ただ、苦いだけでもない。
「人生二択」
自分の人生、悩むのも、楽しむのも、
選択のすべてはジブン次第だ。
さんまさん、ありがとうございます!!
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