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【発達障がい改善法】ワーキングメモリー訓練法/脳科学澤口俊之先生の教育相談④


前回の記事では、ASDの長男(全IQ89)が脳科学者・澤口俊之先生の教育相談を受けるまでの経緯や、相談の中で受けた診断、そして発達障がい改善のための具体的な方法の1つ目についてお話しました。

今回の記事では、脳機能を向上させ、発達障がいの改善を目指す具体的な方法の2つ目についてお伝えしたいと思います。

前回までの記事↓






【 数字カードを使ったワーキングメモリー訓練法】


発達障がいの改善には、脳機能の向上が重要であり、その2つ目の方法として「数字カードを使ったワーキングメモリー訓練」が挙げられます。


ワーキングメモリーとは、短期間で情報を記憶しつつ、処理や活用を行う能力を指します。たとえば、電話番号を覚えてかける際や、計算中に数字を一時的に保持する際に活用されます。この能力は脳の「前頭前野」と関わりが深く、人間性を育む「HQ(人間性知能)」の基盤ともされています。ワーキングメモリーを鍛えることは、地頭や社会性を高める鍵と言えます。


※なお、数字カードは澤口先生の教育相談を受けた方に向けて「人間性脳科学研究所」で販売されています。
ワーキングメモリー訓練法は、誤った方法で行うと、脳に悪影響を及ぼす可能性があるため、正しい方法について澤口先生から直接指導を受けることが推奨されています。
その点、ご承知いただいた上で、以下に具体的な方法をご紹介しますが、あくまでご参考程度にお読みいただければ幸いです。





【ワーキングメモリー訓練法のやり方】

・数字カードの1〜9までを、手元に用意します。0のカードは使いません。

※0は実数ではないので除外



・テーブルを挟んで向かい合って座り、子どもにカードが見えないよう自分の手元にカードを置きます。

・1〜9までの数字カードを一枚ずつ見せて、見せたら視野から外すように隠します。(はじめは3枚からスタートします)

・カードの提示時間は、1.5秒くらいです。それ以上早くすると、フラッシュカードのように画像記憶をしてしまう恐れがあり良くないのだそうです。

・数字を見せおわったらすぐにではなく2〜3秒後に質問をします。
質問の仕方は2パターンで、
🎤「〇番目」の数字はなんだった?
🎤数字カードを出して、(このカードは)「何番目だった?」と質問します。

例)左から順にカードをみせた場合、
・「5」のカードを見せて、
「何番目だった?」と質問
⇛「2番目」が正解
・「1番目の数字は何だった?」と質問
⇛「8」が正解となります。


※この時、カードを見せながら声に出して数字を言ってはいけません。例えば、5のカードを出して「5は何番目だった?」という聞き方はNGです。カードを見せながら「何番目だった?」とだけ聞くようにします。

・毎回、数字をランダムにして出題します。

・1問につき、一つしか質問はしません。

・正解するまで質問を変えて何度も聞くのはNGです。ヒントも出してはいけません。

・子どもが答えるまでに時間がかかるのも良くないそうです。すぐに答えられなければ、また次の問題を出すようにしたほうがいいそうです。

・できれば毎日続けます。

・1回10分程度行います。

・まずは3枚から始めてみて、ほぼ100%正答するようなら、4枚、5枚と徐々に枚数を増やしていきます。

・6枚で100%できれば訓練は終了です。可能なら7枚に挑戦してもいいそうです。だいたい2ヶ月ほどで終了します。それ以上続けても、あまり効果は変わらないのだそうです。



【実際の取り組み状況】

長男は、ワーキングメモリー訓練を面倒くさがりつつも、なんとか毎日10分間を2ヶ月間続けました。正しい方法で取り組めているか不安だったため、訓練の様子を動画に撮り、人間性脳科学研究所に確認メールを送りました。そこで「カードをもう少しゆっくりめくる」「数字をブツブツ言いながら覚えるのをやめさせる」など、具体的なアドバイスをいただき、方法を改善しました。


長男は勝ちに強くこだわるため、ミスをしたり、わからなかったりするとすぐに怒りました。私が「惜しかったね〜」と声をかけても、「惜しいなんて言われたくない!」とさらに怒ります。楽しく続けるのは簡単ではありませんでしたが、3枚はスムーズにクリアし、4枚、5枚も比較的順調でした。しかし6枚になると正答率が大きく下がり、また怒りが爆発するため、時には穏便に済ませるために間違いを正解扱いにしてしまう場面もありました(理想的な対応ではないとは思いつつも…)。


実際にワーキングメモリーが向上したかは測定していないので断言はできませんが、必ずいい方向にいくと信じて他にご指導いただいた脳機能向上の方法とも合わせて、地道に取り組みを続けていくつもりです。

つづく…


🍀おわりに

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

次回は、〜発達障がい改善法その3〜をお伝えします。


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