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ASDの4つのタイプ



【ASDの4つのタイプ】


ASD(自閉スペクトラム症)は、発達の特性が一人ひとり異なるため、一般的には4つのタイプに分類されることがあります。それぞれのタイプについて簡単に説明します。


1. クラシック型(典型的な自閉症)

このタイプは、言葉の発達が遅れたり、非言語的なコミュニケーションが苦手であったり、社会的な相互作用に困難が見られることが特徴です。興味や活動が限られており、特定の行動や習慣を繰り返す傾向も強いです。早期に診断されることが多く、他の人との関わり方に大きな困難を感じる場合が多いです。


2. アスペルガー型(高機能自閉症)

アスペルガー型は、知的発達や言語能力には問題がないものの、社会的なやり取りや感情の表現が難しいことが特徴です。特定の興味や分野に対して非常に強いこだわりを持つことがあり、細かい部分に焦点を当てる傾向があります。学校や職場での人間関係に苦労することが多いものの、特定分野では高い能力を発揮する場合があります。


3. PDD-NOS(特定不能の広汎性発達障害)

このタイプは、他のASDタイプに完全に当てはまらない場合に診断されるもので、社会的な相互作用やコミュニケーションに多少の困難があるものの、行動や発達のパターンが明確ではない人が多いです。症状の重さや特徴が個人によって大きく異なるため、特定のタイプに分類されにくいケースが多いです。


4. センサリー型(感覚過敏・鈍感が強いタイプ)

このタイプの特徴は、感覚に対する過敏さや鈍感さです。音、光、触覚、味覚、臭いなどに対して非常に敏感だったり、逆に鈍感であったりします。この感覚の違いが生活に大きな影響を及ぼし、例えば大きな音を避けたり、特定の服の素材が苦手だったりすることがあります。


長男はアスペルガー型+センサリー型が混在したタイプです。




【興味分野に特化した才能とこだわり】


長男は知的に遅れはなく、むしろ興味を持った分野では大人を驚かせるほどの知識を持っています。特に幼稚園では恐竜や絶滅危惧種の生物に詳しく、「博士」というあだ名がつくほどです。強いこだわりは一見マイナスに見えるかもしれませんが、一つの分野を極める力でもあります。そのため、こだわりを良い方向に向けることで、大きな才能を発揮できるタイプとも言えるでしょう。ただし、こだわりが人間関係や日常生活に向けられると、苦労することもあります。


【センサリー型の感覚特性】


長男は、感覚において敏感さと鈍感さが入り混じっています。例えば、皮膚感覚には鈍麻があり、ゴツゴツした岩場や砂利の上を裸足で歩いても痛みを感じません。また、平衡感覚が鈍く、通常なら酔ってしまうブランコに1時間以上乗り続けることができます。一方で、特定の感覚には非常に敏感な面も見られます。


【感覚過敏とチック症の関係】


長男にはチック症も見られます。チック症は、意思とは関係なく繰り返される動作や音声が特徴で、ASDやADHDを持つ子どもに多く見られます。このチック症状と感覚過敏との関連が指摘されています。


感覚過敏がある子どもは、音や光、触覚といった刺激を通常より強く感じるため、それがストレスや不安の原因となり、結果としてチックが悪化することがあります。例えば、大きな音や体に触れる感覚が苦痛となり、それが無意識にチックのような反応を引き起こすことがあるのです。また、感覚過敏によるストレスが、チック症状を誘発・悪化させることも考えられます。


ただし、感覚過敏そのものがチックの直接的な原因ではなく、過敏さがある環境でチックが強まる場合があると理解するのが適切です。そのため、感覚過敏のトリガーとなる刺激を減らし、ストレスを和らげることがチックの管理に重要です。


長男の場合、対人面での感覚過敏や精神的なストレスがチックの原因となっていると考えられます。しかし、こうした環境要因を完全に取り除くのは難しいため、対策には工夫が必要です。チック症については、また別の記事で詳しく取り上げようと思います。



終わりに🍀

最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからも、ASDの長男との日常や、HSPである私自身の気づきを通して学んだことを記事にしていきます。同じような境遇の方や、少しでも悩んでいる方にとって、参考になる情報をお届けできれば嬉しいです。スキとフォローをありがとうございます。とても励みになります。引き続きご覧いただけると幸いです😊









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