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『構築論的理学療法』の要点
前回、『構築論的理学療法という提案』という記事をアップしました。
様々な経験のうえに、宮坂道夫著『対話と承認のケア ナラティブが生み出す世界』を読んで、「これだ!!」と思い、その想いをそのまま書き殴ったものが上記の記事です(笑)
言い訳がましくプロトタイプとしましたが、読み返してみると冗長で分かりずらい(すいません)。
これから思考を整理して、アップロード版を投稿したいと思うのですが、まずは前回の記事の要点をこの記事で書きたいと思います。
構築論的理学療法とは何か
構築論的理学療法とは、「構築論」と「理学療法」を組み合わせた造語です。
上記の宮坂氏の著書から着想を得て、これを理学療法に応用してみようという試みです。
宮坂氏は、ヘルスケアには3つの関心領域があるとしていて、「身体機能」「生活機能」「人生史」を挙げています。
構築論的理学療法とは、このなかの「人生史」にスポットを当ててみましょうよという提案です。
従来の理学療法との対比で示すと分かりやすいかもしれません。
以下の図をご参照ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1709169175466-PU3KdJla6E.png?width=1200)
「実在論的理学療法」とは、従来の理学療法です。
情報の価値について、実在論的理学療法では、身体機能>生活機能>人生史の順に価値が高く、構築論的理学療法では、人生史>生活機能>身体機能の順に高くなります。
情報の複雑さについては、実在論的理学療法・構築論的理学療法の双方で違いはなく、横幅が広い順、つまり、人生史>生活機能>身体機能の順で複雑になります。
要するに、被ケア者の人生史に情報の価値を高く置き、理学療法を実施していくということです。
ここで、当然の疑問として挙がってくるのが、
・なんで、人生史がそんなに重要なの?
・人生史を語っていただくことに、どんな意義があるの?
・臨床で、具体的にどのように実施していくの?
などがあると思います。
それらの疑問点について、次回以降の記事で考えていこうと思います。
今回はひとまず、『構築論的理学療法』の要点について簡潔に書いてみました。
それでは、また。
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