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米ドラマ「THIS IS US」の素晴らしさ②

THIS IS USの素晴らしいセリフやシーンが山のようにあるので、
選ぶん難しいですが、特に印象的なものを前回のnoteに引き続きご紹介。

覚えておきたい素晴らしいセリフたち②

シーズン6 エピソード13
ケイトの2度目の結婚式でのランダルのスピーチ

今日は時間のことばかり考えていました
ジャックくらいの年頃には
1年が人生の5分の1くらいだ
今より若い頃には
時間の進み方がゆっくりに思えた
夏休みなんて一生に近い
でも年を重ねるほど
時間は速く進んでいく
誰にとってもね
時は飛ぶように過ぎていき
どんどん速くなる
考えるだけでむち打ちになる
だから今願うのは
新婚の2人を祝えるよう
この瞬間に長くとどまること
人生の一時停止リモコンはまだ発明前でね
残念
とはいえ まだ
夏休みを楽しむ時間はある
いい会話も楽しめるし
愛だって共有できる
すべてのスピードが速まってる
それでも
こんなふうに大好きな人たちに囲まれて
本当に特別な日を祝う時は
時間は少しだけ遅くなる
だから2人に感謝しています
部屋を見渡すと安らぎを感じる
皆さんは一緒にこの高速列車に乗ってる
時折特別な日に停車しながら
最後まで共に進むのです
そのことに
乾杯

これめちゃめちゃ共感しません?
学生の頃は、一カ月、一年がめちゃくちゃ長くて、ゆーっくり進んでた気がします。小学校の6年間とかほぼ永遠みたいな気がしてました。
そして今になっても、小学生、中学生、高校生、大学生と、学生だったころの思い出が人生のほとんどを占めていて、ついこの間みたいな気がします(もう32歳)

でも大学卒業してからの一年って、ほんまに秒で過ぎていく。
なんかこう、ただ意味もなく過ぎている感覚。
2年生が3年生になるわけでもなく、何かを卒業するわけでもなく、ただ一年が過ぎた、ただそれだけのことっていう感じ。
ランダルの言う通り、高速列車で未来に向かってるんです。

そのことに気付くと恐ろしくて、もう残された時間が少ないように思えて焦るけど、
今周りにいる人たちは同じ時代を同じスピードで、同じ高速列車に乗って生きている人たちなんやと思うと、なんか安心します。

みんな一緒に終点まで向かうんか。なら、楽しいかも。みたいな。
ランダルええこと言うなあ。こんなスピーチされたら胸いっぱいすぎて無理。

このシーンの後で、ランダルの妻のべスがランダルに対し、
「スピーチよかった。セクシーかつ憂鬱でね」
と言います。
ほんまそれ!と膝を打ちましたね。
ランダルはセクシーかつ憂鬱なのよ。ずっと。
「俺のチャームポイントだ」
ほんまそうです。もうなんなん?脚本家、なんで全部のツボおさえてくるん?

ランダルのセクシーで憂鬱なセリフ、まだまだあります。

シーズン6 エピソード18
レベッカの死後、ランダルが山荘で娘たちに語る場面

憂鬱なことを言っていいか?
何もかもが無意味に思えてしまう
子供の頃はずっと母さんを失う心配をし
この10年はその恐怖におびえてきた
母さんは逝った
それでもなお
鳥はさえずり続ける
俺は腹が減る
5分前は仕事のことを考えた
明日はシャワーを浴びる
すべてが無意味だ

セクシーかつ憂鬱ですね~。
もう自分で憂鬱て言うてもうてますね。
このセリフもめっちゃわかる。
ただ生きるために目の前のことを考えたり、
食べたり、お風呂に入ったり、仕事したり。
それって、何になるん?
結局死ぬのに、何になるん?
っていう思考に入ってしまうこと、あります。
でも、このあとにデジャが、初孫が男の子だよ、無意味なんかじゃないよと言うことで、
憂鬱なモードから、また目の前の人生に戻ってきて、幸せな途中停車ができるんですね。
人生はそういう、全てが無意味に思える憂鬱と、目の前の小さな幸せの行ったり来たりなのかもなあ。

シーズン6 エピソード18
レベッカがジャックにベッドで想い出を語る場面

子供の頃 うちの近くにね
小さな公園があって
父が連れてってくれた
そこにあるのは古い滑り台
お尻が熱くなるやつ
それからあれね
揺れる馬の遊具は片方の目が取れてるの
気味が悪かった
でもブランコもあった
大好きだったわ
父が推してくれた
でもある時
途中で振り向いたら父がよそ見しててね
父の腕時計が目の上に当たったの
父は落ち込んだけど
私は平気だった
父が押すブランコが
世界で一番好きだったから
父とのブランコが楽しみだった
でも押されながらずっと
心配してたの
いつ押されなくなるか
いつ"帰る"と言われるか
もっとしっかり楽しめばよかった
でもそうせずに
終わりを心配してた

これも共感度100%・・・
すごく楽しいときとか、幸せなときって、
それを純粋に楽しめばいいのに、それが終わることをおそれて怖い、みたいな感覚になってしまうことってありません?
旅行中も、明後日から仕事やんって思って憂鬱になるみたいな。
いやもうそれは明後日になってから憂鬱になればいいのであって、
この楽しい今を100%で過ごさなあかんのに!
KinkiKidsの「愛のかたまり」の歌詞にもあるじゃないですか、

あまりに愛が大きすぎると 失うことを思ってしまうの
自分がもどかしい 今だけを見て生きていればいいのにね

つまり結局先のことを心配してしまうのは、人間の性ですね。
過去や未来から逃れられないんですね。
それも含めて今、ということでよろしいでしょうか(誰?)

あかん、止まらん。
まっだまだあるんですが、このへんでおしまいにして、
あとは登場人物についても喋りたい…

まだTHIS IS USのnote続きます(長い)


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