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【レコード】Nevermind/Nirvana【4/34枚】
僕の所有レコードを巡る冒険、第4弾。
ちなみにこのnoteを書くときは毎回そのアルバムを聴きながら書いている。
今回は僕が語るなんて恐れ多いほどの名盤。
ちなみに一番好きなアルバムはコレじゃない。
3rd「イン・ユーテロ」。好きすぎて弟にプレゼントした。
あまりにもアイコン的なカート
ニルヴァーナはジャンルでいうとグランジだけど、
90年代のロックといえばこれってくらいに有名。
好きなアルバムをこれと言えば、「ベタだねー」と言われかねない代物。
アルバムというより、
ギターヴォーカルのカート・コバーンという人間の存在によるものだと思う。
泣く子も黙るカート。
こんな人、まぁ出てこない。
あまりにもアイコン的。THE ロックアイコン。
レジェンド。これだけ言っても言いすぎることはないと思う。
そんなカート・コバーンの思春期からの衝動を詰め込んだのが曲にパンパンに詰まっている。
だから17歳の高校生の心境に、バッチリシンクロするような音楽だと思う。
僕がニルヴァーナにハマったのは、27歳の時だ。
その事実に対して「遅い」なんてない。
27歳の衝動
ご存知ない方のために補足すると、
カート・コバーンは1994年、27歳の時にこの世を去っている。
94年だと僕はまだ7歳だ。
と言いながら考えた。
カートと僕は20歳しか離れていない。
あのレジェンドとたったの20歳差。今まで以上にリアルに感じる。
話を戻します。
僕がニルヴァーナにハマったのは27歳だ。
そもそも僕は音楽をまともに聞き出したのは20歳をすぎてからだ。
人それぞれのペースがある。いいじゃないか。
27歳当時の僕はカートに共感していた。
怒りや衝動、自分との距離感
生きづらさや湧き上がってくる怒りや何とも言えない衝動。
当たり前の日々がどうしようもなく嫌で、安定より刺激。刺激より破滅といった具合に生きることを欲し、生きることに絶望していたのかもしれない。
だからタワレコでニルヴァーナの20周年リマスターアルバムが並んでいて手にとってから、一気にハマり込んでいった。
カートの生き方や言動を、当時の本や映像で片っ端から振り返って、思った。
ほとんどの人は思春期を経て、大人になるにつれて世の中と折り合いをつけていく。
怒りや何とも言えない衝動との距離感が分かり出すというのか、そうして大人になっていく。
僕は27歳にしてまだまだ世間で言う大人にはなってなかったし、なりたくもなかった。
それが生きているということだと感じていた。
ニルヴァーナの音楽はそれを感じさせてくれる。
今もさほど変わってない気もするが、そういう自分との距離感がわかってきたと思う。
自分も30年以上一緒にいると分かる。
そんなニルヴァーナの音楽を今聴きながらここまで書いて思う。
自分の心の響きが前とは同じではない。
悲しい。ただただ悲しい。
同じわけがないのだけど、悲しいのです。