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ちぶり通信3_冬の知夫里島、雪に眠る



かなりの、雪です



昨日からひたすら雪が降り続けている。
外は深いところではひざあたり(かそれ以上)に雪が降り積もっている。

まだまだ雪は降り続けている。

南国九州育ちの私にとって降雪とは年に一度あるかないかの貴重で、むしろ微笑ましい、自然からの素敵な贈り物的イベントなのだが、ココに住み始めて雪=自然の脅威という方程式に不可逆的に書き変わってしまった。

下の写真じゃ全く伝わらないが、横殴りの吹雪の中、港の雪かきをしたのは端的に辛かった。海もシケまくっているので、港に打ち付けられた大波の飛沫がただでさえ冷えた我が身に降りかかってくるのが堪らなかった。

加えて、せっかく雪かきをしたのにも関わらずこの直後に吹雪となり我らの努力は水泡と帰した。

ここで一句、

水泡も 凍る真冬の 知夫里かな

ツキノワグマ
朝9:00頃の港。

職場に出勤する道もこの通り。深い雪に覆われている。こんな状態の道路を運転したことが無かったため、時速20キロほどで恐る恐る運転した。対向車も後続車もなく、その点は田舎に感謝である。

昼15:00頃。かなり雪が積もっている。


正直、ここまで知夫里島を含む山陰地方に雪が降るとは知らなかった。
雪って、なんかこう、もっと東北地方とか、その辺りに降るものとばかり思っていた(←南国人的感想)。



凍えた体には


完全に冷えきった体を温めてくれたのは、昨日貰ったサザエだった。サザエを貰ったとて、自炊もろくすっぽ出来ないアラサー男(未婚)である私には、どう調理すればいいかは皆目見当がつかない。

そこでいつもお世話になっているご近所さんに調理してもらった。

サザエを鍋に入れ、水を3センチほど鍋に張り、酒を加えて酒蒸しにした。本当に美味かった。

サザエの苦いところもちゃんと食べる派です



生活感を感じる、伝える


「いやぁ、ツキノワグマ君は大変な時期に来たねぇ!夏だったらもっと楽しかっただろうにねぇ!」


かれこれ100回以上は言われたセリフである。
100回は盛り過ぎた、でも50回はあるだろう。

知夫里島の観光シーズンはなんといっても夏だ。冬の時期の観光客はかなり少ない。観光名所の赤ハゲ山も赤壁も、夏のほうが断然映えるに違いない。



しかし、観光を学んでいる者として、その地に漂う生活感を大切にしたいと思っているし、伝えていければと思っている。そのためには、その地のベスト(綺麗なところ)を見るだけでは不十分だと思っている。
夏の美しさも、冬の眠れる知夫里島を知っているのと知らないのとでは受け取り方が変わってくるはずだ。


最後に


最後に知夫里島に長く住む方のお言葉を紹介する。

「この厳しい厳しい冬が終わって春が来ると、山に海に、一斉にぱぁと無数の命が芽吹きだすのが分かるんです。」


春に知夫里村がしばらくの眠りから覚めるのが実に楽しみである。



追記①舐め味噌うまし!


もろみとサザエ、合います。
村では多くの方が自家製でもろみを作っているらしい。
ご近所さん宅でももろみを作っており、そこでもろみとサザエは合うよとご紹介いただいた。
皆さんも是非。

もろみは「舐め味噌」と呼ばれているらしい。



追記②全国的に雪だったのね


九州を含めて全国的に雪なのですね。
実家の福岡でもそこその降ったようです。
熊本に住む友達からも興奮のラインが。

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