「フランスに行こう」 背中を押してくれた本のこと。
私がフランスに来る
一年くらい前だっただろうか?
フランスに行きたいけれど、
家族のことや元夫のことなど
問題は山積みで、
でも、どうしてもこのままではいられない、
と思い悩んでいた時だったと思う。
それを知ってか知らずか、
友人の一人が一冊の本をくれた。
『喜びから人生を生きる!
臨死体験が教えてくれたこと』という
香港で育ったインド人女性が書いた本だ。
身体中に癌ができ、昏睡状態の著者が
臨死体験で見たもの・・・
それは、すべての存在が無条件の愛であり、
地球のすべての人や生き物が
タペストリーのようにつながっている宇宙。
私たちの中心は愛、誰もがすばらしい。
拡大した意識の中で、
それを知った著者は、自分の身体に戻り、
恐れずに自分の人生を生き直すことを選ぶ。
すると、数日の間に癌は完治してしまう。
私が興味を持ったのは、
癌が完治したことではなく、
著者が臨死体験で感じたことだ。
誰もがタペストリーの一部であり、
地球というヒーリングに取り組んでいる。
唯一の私たちの義務は
自分自身に忠実であること。
そして、人生を深刻に考えすぎる必要はなく、
思い切り楽しんでいいこと・・・。
え??そうなの?
楽しんでいいの?
自分勝手ということは
宇宙には存在しないの?
本を読み終えて、
私はますますフランス行きを
実現しようと思うようになった。
恐れずにやってみようと。
あれから6年。
私は少しの後悔もなく、
フランスで暮らしている。
2019年の誕生日に、同じ友人が
また本を送ってくれた。
フランス人である著者が
実際のスピリチュアル体験を日本語で書いた、
『ワンネスの扉ー心に魂のスペースを開くと、宇宙がやってくる』という本だ。
送ってくれた当初は、
著者ジュリアンさんがUFOを見たり、
宇宙人とのコミュニケーションが書かれた
前半部分に興味津々だった。
また、ジュリアンさんのワンネス体験が
前述した本に出てきた宇宙とよく似ていたので
「やっぱりそうだったのか!」
という驚きもあった。
一週間ほど前、もう一度
ジュリアンさんの本を読んでみた。
今回は後半部分に心打たれた。
なんとも言えない、生きていることへの
感謝の感情が溢れ出てきたのだ。
涙が止まらなかった。
6年前にフランスに来たときは、
不安だらけだった。
今は不安もなく、ほとんど迷いもない。
自分で決めたことが
自分自身の真実だということがわかったからだ。
この2冊の本のおかげかもしれない。