言葉が役に立たないときには、純粋に真摯な沈黙がしばしば人を説得する。
おはようございます。
今日の言葉はイギリスの劇作家、シェークスピアです。
言葉と表現の達人であるシェークスピアが沈黙の役割をこのように説明したところに、深い意味を感じます。
言葉が役に立たないときには、純粋に真摯な沈黙がしばしば人を説得する。
ー ウィリアム・シェイクスピア
言葉を発する、
言葉を発しない、
両方とも表現の技です。
沈黙も表現の技です。
子供がまだ小さい時に
「子供がだたを捏ねて、言うことを効かない時
無表情で沈黙して子供の顔をみると静かになる。」
と、教えてもらいました。
シェイクスピアの言葉を読み、
そのことをふっと思い出しました。
8歳の子供はよく話します。
私は言葉が達者ですが、
子供も負けずに達者です。
言葉の上に
言葉を重ねあっても
気がつくと論点がずれて
不要な傷つけ合いに変わっている
と、いうことがよくあります。
お互いのエネルギーを
引きずり下ろし合っています。
それがあなたのやりたい事ですか?
いいえ、
違います。
自分が間違っていないと、
相手に認めさせたいのです。
承認欲求。
自分の方が強いのだと、
威厳を示したいのです。
論点がずれていますね。
この時点で、言葉は表現の道具から
「武器」に変わっています。
武器は破壊の道具です。
私は罠にはまった、と気が付いた時に
黙ります。
子供が何を言っても
黙ります。
子供をじっとみる、と言うよりも
二人の作り上げた空間を
じっと見ます。
しばらく、言いたい放題だった子供は
居心地が悪くなります。
その時、子供は
自分を見返っているのです。
もちろん、私も
自分を見返っています。
物理的な距離を開けてもいいでしょう。
時間を取ることはとても大事です。
すぐに決着をつける必要はありません。
私たちは、そんなに時間に追われているのでしょうか?
すぐに勝敗を決める必要はありますか?
親の威厳という欲が声をあげていますか?
会社に遅刻する、
学校に遅刻する、
この世には
その時間とは違う時間軸があります。
子育ての時は、
もう一つの時間軸に頭を切り替えて対応します。
それを「心にゆとりがある」と表現をする人もいます。
そもそも決着をつける意味がないことを
しばらくして、気がつくのです。
時間が与えてくれた、ギフトです。
自分の中の時間軸スイッチを切り替えながら、
子供と共に自分を省みて
共に成長をしていける喜びを
日々、感じたいと思っています。
今日、みなさまにとって心に余裕を感じれる一日でありますように。