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15 体験乗馬が教えてくれた「やりたい習い事」の力:子どもの意思を尊重する重要性

我が家の息子が乗馬体験に参加したのをきっかけに、乗馬が「一番習いたい習い事」になりました。
もうかれこれ、1年間続いています。
その過程で、「やらされる習い事」と「やりたい習い事」の違いを実感し、親として子どもの意思を尊重することの大切さに気づかされました。

今回は、この体験をもとに、ダニエル・ゴールマンの感情知能(EQ)や注意力の観点から、子どもの習い事選びについて考えてみます。

乗馬体験がもたらした「好き」の芽生え


きっかけは、地域の乗馬クラブで開催された1日体験イベントでした。正直なところ、親の私は「一度だけの楽しい思い出になればいい」と軽い気持ちで申し込みました。息子自身も、最初は「試しにやってみる」程度の感覚だったようです。

しかし、体験が終わった後、息子の口からこんな言葉が出てきました。

「もっと馬に乗りたい。次は、あの馬ともっと仲良くなりたい。」

これを聞いたとき、息子の目がキラキラ輝いているのが分かりました。乗馬に対する彼の姿勢は明らかに違っていました。

「やらされる習い事」と「やりたい習い事」の違い


やらされる習い事の特徴

「やらされる習い事」は、親の価値観や期待に基づいて始められることが多く、子ども自身の意欲が薄い場合があります。ダニエル・ゴールマンの『FOCUS』によると、注意力は興味や好奇心によって自然に高まるものですが、「やらされている」という感覚があると、注意が分散しやすくなります。
・親の動機:「将来のため」「勉強に役立つから」
・子どもの感情:義務感やストレスを感じることが多い。
・結果:興味が続かず、辞めてしまうケースが多い。

やりたい習い事の特徴

一方、「やりたい習い事」は子ども自身の好奇心や楽しさが原動力となります。ゴールマンが指摘するように、主体的に取り組むことで感情知能(EQ)が高まり、注意力や自己効力感も育まれます。
・子どもの動機:「もっと知りたい」「やってみたい」
・親の関わり:サポート役として子どもの意思を尊重する。
・結果:楽しみながら取り組み、自己成長につながる。

乗馬が教えてくれた主体性の育て方


息子の乗馬への情熱を見て、「やらされる習い事」では得られなかったものがたくさんあると気づきました。

1. 注意力の向上

ダニエル・ゴールマンの『FOCUS』によれば、注意力は好きなことに向かうとき自然と高まります。乗馬では、馬の動きや気持ちに注意を向ける必要があり、息子は以前より集中力が増したように見えました。

2. 自己効力感の向上

息子は、「馬と心を通わせる」ために、トレーナーのアドバイスを一生懸命に聞き、自分で試行錯誤を重ねるようになりました。「できた!」という達成感が、さらに次の挑戦への意欲につながっています。

3. 感情知能(EQ)の成長

乗馬では、馬の気持ちを理解し、恐れや不安をコントロールすることが求められます。この経験を通じて、息子は他者(馬)とのコミュニケーションの重要性を学び、人間関係でも共感力が育っているように感じます。

親ができる3つのサポート

1. 子どもの意思を尊重する
息子が「もっと乗りたい」と言ったとき、私はすぐに応援する気持ちを示しました。親が子どもの「やりたい気持ち」を大切にすることで、自信と主体性が育まれます。
2. 目標を共有し、プロセスを楽しむ
息子と一緒に「次は馬の背にもっとまっすぐ座れるようになろう」「この馬と仲良くなるために何ができるかな」と目標を考えることで、楽しみながら取り組む姿勢をサポートしました。
3. 興味を広げるきっかけを提供する
最初は体験乗馬から始まりましたが、親として「試してみる機会」を与えたことが結果的に大きなきっかけになりました。子どもが興味を持つかどうか分からなくても、まず試す機会を与えることは大切です。

習い事を通じて得られる成長


息子が「やらされる」から「やりたい」に変わった瞬間を目の当たりにして、私は改めて子どもの意欲の大切さを実感しました。ダニエル・ゴールマンが語るように、主体性や感情知能は、子どもが将来成功するための重要なスキルです。習い事は、その成長の一部を担う素晴らしい機会になります。

まとめ:習い事は「好き」を尊重することから


「やらされる習い事」も親としての意図があってのことですが、「やりたい習い事」へとつながるようサポートすることで、子どもの成長をより豊かにできると感じました。体験乗馬という小さなきっかけが、息子にとって大きな成長の扉を開いたように、あなたの子どもにも「やりたい」を見つけるチャンスを与えてみませんか?

子どもと一緒に、「好き」を育む習い事ライフを楽しんでいきましょう!

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