「金のわらじ」のお話です。誰か絵本にしませんか?要らぬことをしてしまったと後悔することのないようにしたい。今日の写真は金色に輝く紀州鉄道です。
きつねのゴン太は、嫌われ者です。いつも悪いことばかりして村人から相手にしてもらえていませんでした。きつねのゴン太は、根は悪くなかったのです。ですからいつも良いことをしようと思っていたのでした。
きつねのゴン太は、池にはまっているおじぞうさまをみつけました。
あんなところにおじぞうさまが、埋まってる。引き上げてお助けしなくては、自分一人では助けられない。どうしたものかと悩んでいたら、たぬきのポッさんが向こうから歩いてきました。
たぬきのポッさんはお人よしです。困った人に出会うと見過ごせない性格でした。
たぬきのポッさんは、お母さんに作ってもらった新しいわらじをはいていました。たぬきのポッさんは新しいわらじがうれしくて、みんなに自慢したくて歩いていたのです。
きつねのゴン太はたぬきのポッさんに言いました。「池にはまっているおじぞうさまを助けたらそのはいているわらじを金のわらじに変えてくれるよ。
たぬきのポッさんは思いました。金のわらじになったならお母さんは、喜んでくれるだろうなぁ。
おじぞうさまを助けるためにたぬきのポッさんときつねのゴン太は池に入っておじぞうさまを持ち上げました。
すると池の底に大きな穴が開いて池の水が流れ込んでいきました。
きつねのゴン太は命からがら逃げました。たぬきのポッさんはその穴に吸い込まれていきました。
その石は村人が池の水ぬき栓として使っていたのでした。池の水を田んぼに流す時に石の栓を 抜くのです。
たぬきのポッさんは穴に吸い込まれながら思いました。
おじぞうさまを助ける事ができた。
これでお母さんに金のわらじを見せて喜んでもらえる。
お山に陽が沈みかけて、きれいな夕日が見えたきました。
たぬきのポッさんのお母さんは、ポッさんの帰りが遅いので心配になって迎えに来ました。
小川の横の道を歩いていると小川の水かさが増え、そこに夕日を浴びて金色に輝いたわらじが流れてきましたとさ。