症状に翻弄されながら、こんな自分ダメだと悩んできたあなたへ。
こんにちは、じぞうといいます。季節的に雨や湿気が多く暑さも増し、体調にこたえる時期ですね。調子はいかがですか?
今日は、自分自身もですが、長らくうつやパニック症の方をみてきてひとつ「この部分を認めてやることって大事だなぁ」と感じることがありますので、共有出来たらと思い筆をとっています。
そしてこれを読んでくれた後、ほんの少しでも気持ちが楽になっていてくださればと願います。どうぞのんびりとご覧くださいね。
うつやパニックで困ることって、そのさまざまな「症状」ですよね。
いつ出てくるかわからない、体や心に現れるつらい症状たち。
これさえなければ…と勿論思いますし、大事な予定の際などには「絶対に出てくるなよ…」と気負ったりすることもしばしばだと思います。
ただ、そもそもうつやパニックに罹患したきっかけってそれぞれに色々なものがあるとは思いますが、根っこの部分ではみな「自分の体や本心に対して、無理をさせ続けてきたこと」だと思うんです。
食事のバランスや睡眠時間、オーバーワークなど身体的なこともそうですし、例えば、休みたいのに無理をした。やりたくない事をやり続けた。好きではないものを好きになろうとした。自分自身を削って何かに合わせてきた。本意ではないつらい状況に耐えてきた。自分に「やっちゃダメ」とか「与えない」を課しすぎてきた。
そうやって意識的・無意識的に体と心が我慢を繰り返して、それがもう耐えきれなくなって、どうやっても抑えきれなくなって、あふれ出てきたのが現在の「症状」で。個人差はあれど、リミットを超えたら誰しもなりうる病だと思います。
私は、その症状すら「出てくるな」と禁止してしまうのは、もう可哀想すぎる気がするんです。あなたの体と心が。そんなふうになるまで、これまでずっとしんどかったんだから。耐えてきた。頑張ってきたんだから。
療養中、外出時、仕事中。いろんな場面で幾度となくその「症状」とまるで戦うかのような状況になるかと思います。
ですが特に療養中は、ほんの少しだけでも「もう出てもいいんだ」って思ってみてあげてほしい。
そう思えるためには、服薬や食事と生活の管理で、発作や不調自体のレベルを下げることも大事です。あまりにつらいことを「出てもいい」なんてできるわけはありませんからね。
ただ、少しだけでも。症状が出ることを「まるっきり禁止」にしないであげてほしいのです。
これは病気にしっかり向き合い、「治したい」と強く思っておられる方のほうが難しいのではと思います。一刻も早く症状を出さないようにしたいわけですから。症状に対しての苛立ちや自分自身に対する不信感もかなり大きなものになっているかもしれない。
でもそんな方こそ、これまで自分を頑張らせすぎてきた、もう充分やってきたんだってことを、改めて認めてあげてほしい。
「こんなはずじゃなかった、こんな弱々しい自分じゃだめだ、元気にならなきゃ」って思うかもしれないけど、あなたはむしろ強いから、逃げなかったから、頑張り続けてたからこそ大きなダメージを負ったんです。全然弱くなんかない。
だからその「弱さのかたまり」や「自分のダメな部分」みたいに感じてきた症状たちを、本当は「自分の強さの欠片」なんだと改めて知って、敵ではなく、自分の一部にしてあげてください。
目指す場所は寛解でも、そこへの道中はその「症状」をお供にして行けます。一緒にいてもいいんです。その欠片たちが小さくなってまたあなたの中にゆっくりと吸収されるまで。他の誰でもない、あなたのペースで。
実際に、改善した方の多くは「まぁ発作出てもいいか薬飲むし」のような「まぁ別にあってもいいけど」という段階を経験し通過しているように思います。症状に対する反応が過激ではなく、どこか迎えている、許している感覚。
そう思える為には繰り返しになりますが、最低限のお薬に加えてきちんと体を作るための食事、質の良い睡眠と休息、できる範囲からの運動等をしっかり充足させていくことが大切です。(どれも急に無理をしたり自分を追い詰めたりせずに、あなたのペースで。)
「痛み」などの不調は体からのサインだといいます。「これ以上は壊れるからもうやめて」そんなメッセージ。
だからあなたの体が様々な症状を呈するとき、頭ごなしに押さえ付けず、「いやぁ無理させて悪かったね。そりゃしんどくもなるよね。」って少しだけでも思ってみてあげてくださいね。(勿論お薬を使ってつらさを和らげてあげることも良しですよ。)
体は日々あなたの事だけを思って、あなたを無事に生き延びさせようと必死に動いています。
敵じゃないですよ。あなたの体はあなたの一番の味方です。
だからもう少しだけ今の自分に「よし」という言葉をかけてあげてください。
誰でもなく、自分が一番自分を責めませんように。
あなたの存在は、どんなときでも「よし!」ですよ。
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