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【前編】夢のブックケース入り!全面箔同人誌セットを作ったメモ

同人誌装丁沼のみんなー!
おたクラブさんでブックケースが作れるのは知っているけどちょっとハードルが高くてなかなか作れんわ!
そして全面箔って気軽に出来るの?
という人向けに、ちょっと作ってみたレポをします。

参考になるかどうかはわからない。


どんな本作ったの?

9/23 J庭56(創作BLのイベント)合わせで、ひきこさんとの合同誌『オメガバース短編集』というのを作りました。
コンセプトは『花』。それぞれモチーフを選んで作品を書きました。

二人とも装丁マニアなんでやりたい事は盛りだくさんにつめこみ!!
①全面箔の文庫本!
②使う表紙はイルミカード4色(黄、桃、緑、橙)!
③ブックケースにおさめる!

この三つが確定事項です。
まずは出来上がったモノを紹介しましょう~。

水仙(イルミカード 黄×銀箔)


薔薇(イルミカード 桃×パープル箔)


蓮(イルミカード 緑×マゼンタサンド)


ダリア(イルミカード 橙×レッド箔)


ブックケース!
そしてブックケース裏(銀箔紙 クラックドアイス)

最初にどういう打ち合わせしたの?

まず本文を書こう!!ヽ(^o^)丿←嘘

いやまず装丁先行だったんで、ひきこさんと4冊セットにするため分量を決めました。そして「箱入れる?入れちゃう?」とわくわく相談。

「一冊が2万字くらいでいいかな?」
   ↓
文庫で段割り決めたら2万字程度と目算
   ↓
本文64ページ、表紙込み68P本くらいにしよう!(のちにこのページ数だと2.6~2.8k文字と判明しわちゃわちゃする)
   ↓
「6ミリ程度の本を4冊目標にするね!!」

ハイッ!!見積もり。
※この時点では箱は組み立ててもらって封入して送って貰うつもりだった※(締切が5日くらい早い)
ザックリと頒布の値段決め。←重要(いくらまで装丁で遊ぶか範囲が決められるから)

まず、今回白羽の矢を立てた表紙用紙『イルミカード』。
おたクラブさんで最も高価(!!)というこの用紙は、4色あります。
※イルミカードってなーに?※
(平和紙業が作っている「イルミシリーズ」という鮮やかな発色のマット紙の中の『イルミカード』という種類です!色展開は桃・緑・黄・橙)

使いたい色をそれぞれ二色(天城・桃と緑 ひきこさん黄色と橙)取り
箔はデザインできてからにしようね!と約束して二人ともおたクラブさんの有償見本(箔、銀箔特殊紙)を購入。←やる気満々

花モチーフなので私は素材集として『井上のきあ』さんの花花素材集をオススメしました。これがのちに大活躍。

全ての準備をととのえて!いざ!
目標に向かって原稿の執筆です。笑。本文無いとなんもできないからねぇ!!装丁はふつう後だよね!
(締切ギリギリに装丁なんか考えてられるか!というせめぎ合いもある)

本文作成が終わったら…装丁のためのページ調整だ!

小説本なので小説が書き終わらなければなにもできない。
ディスコードで相互監視のもと本文を!書く!

目標6ミリだったので(背厚で本文を書くんじゃない)
ひきこさんのヘルプをうけてページノルマを貰ったり(?)調整に調整を重ねた結果
天城78P本(蓮)+72(薔薇) ひきこさん68(ダリア)+54(水仙)
7ミリ+7ミリ+6ミリ+5ミリ=25ミリの箱が出来る!

本文が確定したことでハイテンションの天城とひきこさん
ディスコードでワイワイしながら表紙を作り、箱は表紙絵からデザインを集合させることにした

これが


こうじゃ!

表紙は全面箔できないので!
銀箔紙に、黒一色印刷を反転させて地のキラキラを箔みたいに見せる技法でいきました。
私はこれを栄光さんの装丁本で知ったんですよね。おもろ。
クラックドアイスが、らでん細工みたいで良い効果が出ました!

締切前!入稿は計画的に!

締切前ってドタバタしますよね。
余計な事考えている時間なんてないですよね。

そうなるので最初に全ての装丁イメージは決めておいて損ないです。
私たちの場合、デザインでウンウンしましたけど、部数も決めてたし紙も決まってたし文書に残るかたちでディスコードでこまごました事は全部共有済み。

入稿日、ひきこさんが上げてく画像をチェックしたり
私が画像貰って調整して枠を重ねたり文字入れしたり
おたクラブさんは背幅の違うテンプレート使ってるだけで入稿できなくなっちゃうらしいので最終チェックは重要

ひきこさんが共有のドライブにどんどん出来たものを上げてってくれたので私もチェックし易かったしやりとりスムーズ。
合同やるときはみんなにオススメです。

ひきこさん「天城さん、表紙テンプレート8ミリになってます~7が正解みたい」
天城「えっHPに入力して出てきたテンプレ使ったのに!?」
ひ「これ本文のみで計算するんですけど本文ページ数入れました?」
天「表紙込みの背幅計算じゃないんすか!!」

それまで7ミリで作ってたのを8ミリに乗せ替えて提出していた天城、端を伸ばした苦労が水の泡。

入稿終わったデータを確認して
「ヤッター!脱稿ー!」と叫びながら現物が来ないとなんにも分からない二人は解散して仕事に行ったのだった。

次回!
届いたブックケースがスカスカ(2ミリくらい)空いてる件


届いた箱をうきうき組み立てて本を収めてみた結果
これだよ

あーーーーーー!!!!!!


次回へ続く。

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