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システマ からだの感覚を信頼する
段々屋外での夜トレーニングが寒くなり、季節の移り変わりを感じる今日この頃です。今週のトレーニングは、参加者が8人の日もあれば、参加者のうち8割が女性の日もあるなど、地方の練習会としては結構珍しいのではないかと思いました。
他の人がどういう目的で来ているかは詳しくわかりませんが、武術としての強さではなく、日常生活と地続きであるシステマのスケールの大きさみたいなものをフィーリングで教えてもらえるのが大きいのかなと感じます。
今週も、状態・からだで感じて動くというのをやりました。
やったこと(屋内)
・自分の状態をよくするエクササイズなりストレッチなりを自分で考えてやる。トレーニング前にその状態を作っておく。あるいは日頃から。
・広い感じで歩く。考えると足が重くなる。頭は軽く。
・多人数ワーク。Aさんを複数人で囲み、アタックする。Aさんはテンションが入るので、自分なりのリセットをして元の状態に戻る。難しい場合は、BさんがAさんの手を握る。Aさんは、Bさんを見て感じることで自分を安定させる。安定させるきっかけは、風景でも良いし、自分で手をパンと叩いてもいい。
→入ったテンションは外に出す。入ってくるテンションで、自分の悪い状態をチャラにする、リセットする。サイキの振れ幅をなるべく減らす。
※多人数でめちゃくちゃにアタックされると、意識があさっての方向にいく(笑)。ただ、この後にやったペアワークでのアタック・受けでは、自分の中に入ったテンションを外に出すと決めてから動いたら、内部にテンションが入っていかない感覚がわかった。入ったとしても、自分のコアの部分までテンションを入れなければそこまで悪くならない。
やったこと(屋外)
・四つん這いになって、腕の各部位を感じながらリラックスの回路で色々な方向に動かす。地面を感じて外も感じる。指、手のひら、手首、肘から下の腕、肘、二の腕など細かく分けて感じられるようにする。同じように、立った状態で足も動かす。胴体、お腹、背中、首など全身もやる。
→腕や足を棒にしない。棒になると、動きがぎこちなくなり、感じられなくなる。
※これをやった後、ワークをするとダイレクトに相手に力がつながる感じがした。普段、いかに緊張した棒の状態で腕や足を使っているのかが分かった。家でもできるエクササイズ。
・ペアワーク。四大運動をしている人の色々な部位を押す。四大運動している側は、押されている場所を感じる。テンションが入り込んだら、押されたテンションを使ってチャラにする。
※押されることで自分の状態が良くなっていくイメージ。感覚が消えている部位を教えてもらったくらいに思って、押されることにいちいちテンションで反応しない。良い状態作りと、シンプルな反応。
・ペアワーク。物理的に触る前に、コンタクトしてから触る。そこにある動きの流れを使うので、相手も軽く動く。テンションで自分の腕や足が棒になると、流れていないので相手も固まる。
→うまくいかない時は、スクワットやプッシュアップを1回やってみる。すると、なぜかできる(笑)。
※スクワットすると、頭にあった意識が足にストンと落ちる感じがする。動くことで、からだがアイドリング状態になるので、そのままからだを動かす感じのほうがうまくいく。
・ペアでフリーワーク。想定内の小さい動きではなく、自分の思考を超えた想定外の大きな動きをする。
などなど。
最近はワーク中に「あ、これは」と気づくことが増えました。
例えば、ペアワークで、触れた箇所だけを動かすというワーク。相手の腕を触った時に、「腕の前に腰から動いているな」とか、そういうことが感覚でわかります。
他には、ペアワークで相手の行為ではなく動きの全体像が見える時。1回見えると、その状態がしばらく持続します。30秒くらいだけど(笑)。
過去に何度も経験してきたことが、からだの感覚として突然よみがえるというか。頭が「こう動け」と命令しているのではなく、からだが「こう動くもんだから」と適当に動くほうが結果的に合っているというか(笑)。
自分のコアの部分までテンションが入り込まなければ、どうにでもなるというのも感覚としてわかってきました。テンションに巻き込まれると、腑抜けになってしまいます。からだの感覚を信頼していこうと思います。
いい加減が良い加減なのかもしれません。そんなことを考えました。