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認知症介護。

ボクの保護者らは
兄弟姉妹が多い
そして仲良し

だからよくケンカもする
高祖母もいるけど
叔母や叔父もいる
若いと20歳代
上は90歳代

個性のクセも強い

順番に呆ける
いや、認知症になる

今日は朝から
悲鳴が聞こえる

洗濯機の中に
包装された包みがあり
叔母が取り出すと
中身が排泄物

神経質で
綺麗好きの叔母は
雷様のように
当たるとこのない
怒りを歯ぎしりしながら
堪えて
なじみの家電屋さんに
電話して即新しいものを
注文した

先日は下駄箱に
買物した野菜や飲み物が
袋に入ったまま出てきた

叔母さまの
介護仲間さんの話では
冷蔵庫の中に
衣服がしまわれてたり

みんなで笑ったのが
大学一年生の叔母さまが
恋人を自宅に招いた時

おばあちゃまは
彼さんに抱きつき
亡くなったおじいちゃまの
名を呼びながら

「やっと帰ってきた!」と
勘違いされた彼さんは

「あ、や、ちがいます・・・」

もちろん
大学生の叔母さまは
大爆笑

先日亡くなった
おじいちゃまは
しきりに
「いいか?まる系や!
わかるか?これは機密だから
間違えるなよ」と

意味不明な
「まる系」について
何度も語っていました

おばあちゃまたちも
「あぁ宇宙との交信かな?」とか
面白がっていました

認知症の介護は本当に
精神的に疲れます

相手には意味が繋がらないし
自身がわけがわかってない

なので周りの家族は
事故にならないように
火元は元栓から
消して置いたり
なにかと大変です

認知症がひどくて
1人にさせれないから
施設などを利用しようと
段取りすると

突然
「絶対にどこにもいかん」と
怒りまくる

ボクは認知症のひとを
1人の人がお世話するのは
無理があると感じました

家族や親族で力を
合わせないと難しいです

ボクのおばさまは
「パコちゃん、私トイレ行くから
おばあちゃま少しみててね?」

そう言って
走り出しました

ボクはおばあちゃまに
近づき車イスから立ち上がり
おばあちゃまの隣へ
座り直しました

すると
「隣にこないでよ」と
立ち上がりスタスタ

あーやばいと
直感的に思い

「おばさまーーー」と
声出しながら
車イスへ戻り
追いかけると

キッチンで
何やら立ち食い

「何食べてるの?」

近寄ると
画鋲の箱をあけて
口の中へ
キュウリの漬物を
刺しながら放り込む

「ぎゃあああ!
叔母さまああああっ!
はやく!はやく!」

すると
叔母さまは
慌てておばさまは
パンツやズボンも
引き上げず
膝ぐらいの位置のまま
ずっこけながら
やってきて

「かあああさん!ダメ!
はやく救急車」

かけつけた
救急車に乗り
病院で我に返ると

叔母さまは
とりあえず引き上げ
履いたズボンとパンツが
上着をインした感じになってて
ボクも慌てて靴下のまま

ふたりで
ゲッソリしながら
笑いました

おばあちゃまも
無事で何より

目が離せないって
赤ちゃんより大変


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最近は介護の大変さが
よく理解できるようになってきました
ヤングケアラーとして
もっとちゃんと学びます

それじゃまたあした
いつもありがとうござます













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伊藤ぱこ
読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました