千崎 叶野

神話は、平凡な人生に対するロマンティックな抵抗。いつだって京都大学のみらくるえんじぇうだよ。か行です。

千崎 叶野

神話は、平凡な人生に対するロマンティックな抵抗。いつだって京都大学のみらくるえんじぇうだよ。か行です。

メンバーシップに加入する

全体公開ができないような(したくないような)小説類、そして小説の元ネタとなったエピソードなどをできるだけ嘘なしでお届けします。 自撮りも多い。 つまり、ほぼファンクラブ。 最終的な夢は小説の出版。そう、何かしらの賞をとること。自費出版も視野に入れよう。社員みんなで応援してください!!!私も多く書いてきた中で得た哲学などをこのサロンに振りまきたいし、いつかは交流の場を持ちます。

  • 平社員

    ¥500 / 月
  • 中間管理職

    ¥1,000 / 月
  • 社長の右腕

    ¥2,000 / 月

マガジン

  • 初めての詩に挑戦。その無造作。

  • 試作品倉庫

    有限会社みらくるえんじぇうの福利厚生。作りかけ小説。それについての説明も出すよ。

  • 写真集

    有限会社みらくるえんじぇうの福利厚生中間管理職以上のみ。特別に社員以外も閲覧可能です。

  • ツバメの千夜一夜

    8話完結

  • 中間管理職

    本来は中間管理職(有限会社みらくるえんじぇる社員)の特典。貴方に捧げる文章を。

最近の記事

  • 固定された記事

ツバメの千夜一夜

 ツバメの巣を取壊す。ツバメは民家に巣作りをすることがあるから、よくそんな目にあうだろう。ツバメは家があるはずの場所を、ずっと彷徨う。もう二度と帰れない家を探して。家を見つけられないツバメの鳴き声は悲しく響き渡るという。  その話を自分に重ねるのはあまりに感傷的すぎるか、と冷静になって想像の世界から目覚めた。空想という意味の夢なら飽きるほど見たが、もうかなりの間寝る時に見る夢は見ていない。睡眠導入剤も暖かな毛布、パチパチと心地の良い音を鳴らすキャンドルもわたしを寝かせてはく

    • 貴方の名前は、そうだね、

      ほんとはね、微笑んでさえくれなくてよかった 多く求める振りをしたけど ほんとはずっと満足していた

      • 満月-1

        この記事はメンバーシップに加入すると読めます

        • 真逆の合成、共存、だって好きだし

           買ってきたプチトマトに、ひとくちモッツァレラ。エクストラバージンオリーブオイルがオススメですとあるけれど、このオリーブオイルが何かはわかっていない。誇張表現がついていないから、普通の方のオリーブオイルだろう。それに瀬戸内海の粗塩を振って、一応パセリをかける。わたし特製、カプレーゼ。    丁寧な生活とは程遠いのに、何故か一部のものへのこだわりは抜けない。そんな不器用な自分のことが、いまはちょっとだけ好きだ。  ちょっと好きなだけだから、結構嫌いでもある。わたしにとって好意

        • 固定された記事

        ツバメの千夜一夜

        マガジン

        • 3本
          ¥100
        • 試作品倉庫
          10本
          ¥1,000
        • 写真集
          7本
          ¥2,000
        • ツバメの千夜一夜
          0本
        • 中間管理職
          0本
          ¥1,000

        メンバーシップ

        • 星って結局ね

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • はらぺこあおむし

          この投稿を見るには 「社長の右腕」で参加する必要があります
        • 久々の短編

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • ✌️

          この投稿を見るには 「社長の右腕」で参加する必要があります
        • 星って結局ね

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • はらぺこあおむし

          この投稿を見るには 「社長の右腕」で参加する必要があります
        • 久々の短編

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • ✌️

          この投稿を見るには 「社長の右腕」で参加する必要があります

        メンバー特典記事

          魔女の望んだキャンバス 1話

          桜など舞わない、平凡な大学三回生の始まり。私の志望する研究室の助准教授は、通例より一年早く助教授の地位を得た、優秀な女性であった。 「始めまして、遠野さん。私が助教授の御堂です」 研究室見学に行った時、それはそれは若くて美しい女性が助教授と名乗ったから、私は吃驚してしまった。御堂寧々、それが彼女のフルネームだった。まるで小説の登場人物の様な名前だ。身長は170センチメートル近くあるはずだ。漆黒のロングヘアを無造作に束ねていて、それが白衣によく映えた。

          魔女の望んだキャンバス 1話

          京都 第一章

          僕の愛した人は、つまらない人だった。頭は良かったし、良い大学にもいった。社会性がなかった、そしてそれを本人は自嘲気味に口にするが、僕にとってはそれは馬鹿げた芝居だった。社会性がないわけがない。何人もの学生が彼を信じ、門下生となり、僕だってその一人だった。それなのに挫折したことを、美しいガラス細工が壊れてしまったのだと、破片まで丁寧に集めて眺めている。ほんとうに救いようのないひとだった。しかし、もう二度とあんなにも心を揺さぶられることは無いのだろう。

          京都 第一章

          紅花と紫煙

          「私、彼氏が出来たの」 周りの騒音が一気に遠く感じた。ひとは驚くとこうなるのか、と冷静に思っている自分がいたが、あくまでそれは自己防衛でしかないことを私は知っている。 「美散には悪いけど、もう、付き合っちゃって」 こういうときに咄嗟に責める言葉が出てきたらいいのに、私はあまりにも「いい人」すぎる。彼女に嫌われるのが嫌で、彼女が好きで、酷い言葉のひとつでも投げかけてやりたいのにそれができない。 彼女が煙草に火をつけた。私が嫌いな煙草を目の前で吸っていいのは、彼女だけと決

          小指を切る

          小指を切る

          ヒステリアシベリアナと月

           もう朝が来る、朝日を浴びるのが怖くて、それでも眠りにつけなくて。太陽は「今日もお前は何も出来なかった」と私を責めているような気がする。夜だけど学生街だからと気にせず開けていたカーテンを、朝日を見ないために締め切った。

          ヒステリアシベリアナと月

        記事

          鳴かぬ蛍はダイヤモンド

           もしも願うなら、ひとにアクセサリーを贈られてみたい。  例えばネックレスならお前は僕のもの、なんて意味が深いらしいけど。そんな意味なんて、どうせどうとでも後付けできるから。  好いた相手の独占欲を形にされてみたい。わたしは悪い女、だからいくらでも「好きだよ」なんて口にできるし、貴方もそうだと思っているから。  『恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす』  わたしの好きな都々逸だ。そうね、声にしないような愛は上品で大人らしい。でも子供なわたしはまだまだ形が欲し

          鳴かぬ蛍はダイヤモンド

          はやく寝るんですよ

          はやく寝るんですよ

          真っ暗な部屋だけでいいの

          真っ暗な部屋だけでいいの

          逃げるのは許さないよ

           わたしは弱いから、孤独を選び続けないと強くあれない。でも、少しでも救いを見てしまうと、縋りたくなってしまう。孤独なんて嫌だよって思ってしまう。でも駄目だよ。お前は苦しみ続けないといけない。苦しんでもがいて、何かを得ようとし続けなければならない。永遠に埋まらないものを埋められるような気がしてしまうから、永遠に努力を続けるんだよ。孤独の中の猛者でなければならない。  お前はずっと地を這うんだ。はやく苦しんで果ててね。そうしたらわたしはお前を愛してあげるから。誰よりもお前を判っ

          逃げるのは許さないよ

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬7

          𝐃𝐚𝐲‬7

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬7

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬6

          𝐃𝐚𝐲‬6

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬6

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬5

          𝐃𝐚𝐲‬5

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬5

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬4

          𝐃𝐚𝐲‬4

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬4

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬3

          𝐃𝐚𝐲‬3

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬3

          睡眠特講【HG】

          わたしは不眠症。布団に入ってから5時間くらい眠れないことなんてザラ。頑張らなければ三日くらい起き続けてしまう。結構本格的なやつ、なのだ。勿論心療内科にもかかって所謂睡眠導入剤というのを貰っているし、寝る前のストレッチや散歩、断カフェインなど、思いつくことはなんだってしている。スピリチュアルっぽいことだって、藁にもすがる思いで試している。眠れる香水をベッドいっぱいに振る。薪がぱちぱちと燃える音を聞く。 昔から眠れない子どもだったことはどこかで話した気がするが、もう一度する。こ

          睡眠特講【HG】

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬2

          𝐃𝐚𝐲‬2

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬2

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬1

          ‪𝐃𝐚𝐲‬1

          ツバメの千夜一夜‪𝐃𝐚𝐲‬1