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Netflix「地面師たち」を観る


作品の内容には一切触れません
ぐだぐだの雑文です
作品の内容や解説は、良識ある方のレビューをお読みください


Netflixオリジナルドラマである
「16+」

この作品が地上波ではなく、VODで制作・公開されたのは、レイティングシステムの問題や、スポンサーへの制約、遠慮、そして高騰する制作費が要因であるのならば、(コンテンツとしての収益性もあるだろうが)

この作品を許容できない地上波は、その役目は終わっているのかもしれない

何よりも、地上波は自由な表現の場である意義を失ってしまったのか

地上波で育ってきた世代としては、地上波でも、多々ある制約を乗り越えて、このような骨のあるエンターテイメントを作ることを望む

しかし、NHKを含め、地上波のドラマではもうダメだろうな、
いつのまにこんな窮屈な時代になったのだろう

地上波の存在意義などは、どこかの著名な社会学者の先生が色々と解説頂いていると思うので、このへんで


本題、
Netflixのシリーズドラマは、ターゲットやジャンルを絞り込んでいるので、作品によっては冒頭一話前半で挫折してしまうことが多々ある

この作品は、おっさんの好きなジャンルであるが、それ以上に冒頭一話が群を抜いて秀悦である
詰め込んだ内容が濃く、スピード感があり、役者も揃えている
このままシリアス路線と思いきや、二話以降思い切りエンターテイメントに切ってくる
不要な組織や人物を省き、キモチよくご都合主義を貫いてくれる
時間に制約のある映画では出来ない広がりを設け、一話一話でエピソードを醸成し、期待を裏切らず、最終章で一気に落とし込んでくれた、
お見事である

気になったことは、エログロがサービスとしても、少々長かったこと

もうひとつ、
映画へのオマージュである
どんな作品であれ、オマージュが入ると、それだけでココロ揺さぶれてしまう
しかも自分のお気に入りの少々マイナーな作品のシーンを敬意を持って表現してくれれば、
さらに、さりげなく置いてくれればなお良しである

(以前、「踊る大捜査線」の劇場作品で黒澤明や野村芳太郎のオマージュをしていたが、演出の仕方があざとすぎて愕然とした
よく考えた取り入れ方だったのに残念だった
さりげなくさらり、が、かっこ良い)


この作品では、ある登場人物がある映画のあるシーンをノスタルジックに語り、その刈取り方が見事でした

さりげないオマージュではないが、制作者は、このシーンに敬意を払い、それを自らの作品に取り入れたかったでのでしょうね
こんなのもありですね

個人的にオマージュのある好きな作品は、クレヨンしんちゃんの映画
「嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード」及び、その前後の作品である
この作品を観にくる子供が知るよしも無い映画のシーンを要所要所に取り入れてくる
その挿入の仕方は、安っぽいパロディではなく、よく練り上げたオマージュである
主観客である子供は、そんなこと関係なく、そのシーンを純粋に楽しんでいる

その子供がいつかオマージュされた作品を観て、しんちゃんのあのシーンは、これのオマージュだったんだと気付いてくれれば、制作サイドは感涙ものなんだろうな

映画好きなヒトが考え、映画の好きの偉いヒトが容認し、映画好きなヒトたちが全力で作り上げ、
映画に触れた子供と映画好きの親たちが、共感する
いい時代のいい映画です


話は大きくズレましたが、
地面師たち、必見です





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