ヒロシ

映画の戯れ言を少し、ほとんど内容には触ません 【All work and no pla…

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映画の戯れ言を少し、ほとんど内容には触ません 【All work and no play makes Jack a dull boy】

最近の記事

「指の骨(高橋弘希著)」を読む

「指の骨(高橋弘希著)」  読了 作品の内容には触れません 雑文です 本作の内容や解説は、良識ある方のレビューをお読みください 2014年の芥川賞候補の作品ですが、随分読むことに躊躇してました 宣伝文で「野火(大岡昇平著)」と対比され、タイトルからもカニバリズムがクローズアップされているような気がしていたので、 当然であるが、この作品(野火もそうであるが)の本質はそこではなく、極限の人間、戦場での生きることへの葛藤と執念だと思われます 戦争経験などあるはずもない若い作家の

    • 落下の観光学(映画レビューではありません)

      映画「落下の解剖学」のレビューではありません、 ぐだぐたの雑文です 先日、思うことがあり大手前大学の公開講座を受講してきました テーマは「阪神間の100年の歴史」 今回講座は「阪神間の遊園地開発の歴史」、講師は観光学の教授でした 宝塚、香櫨園、箕面の阪神沿線の変貌を遊園地開発を通しての考察で、大変有意義な内容でした(箕面も定義上、阪神沿線だそうです) わたしより人生の大先輩であろう紳士淑女の皆様で大変盛況で、 自分はまだまだ小僧であると思い知らされました なるほど、どの

      • 映画「場所はいつも旅先だった」から感じる

        アマゾンPrimeで観る ぐだぐたの雑文です、 作品の内容には触れません 内容や解説は、良識ある方のレビューをお読みください ある知人から、今年社会人になったヒトに勧められたが、知っているかと聞かれた 残念ながら知らなかったが、タイトルにひかれて観てみる なるほど、これから社会に出ていくヒトは、観るべき作品ですね 特にコロナ禍で自粛され、籠らざるえなかった世代には響くでしょう ネットや雑誌の疑似体験ではなく、ただの憧れではなく、 自分の脚で出るんですよ、 それは、その

        • 映画 「渇水」を観る

          Netflixで観る ぐだぐだの雑文です 内容に触れています、ご了承下さい 評価分かれるでしょうが、 個人的には、無条件で受け入れてしまう作品です 冒頭、2人乗りをする自転車の姉妹のパステル掛かった映像、 そして閉鎖されたプール、 もうこの導入部のシーンだけで、 この先がどんな展開になろうが、この子達を見守るのだ、とチカラが入ってしまう 格差社会やネグレストとかテーマにはなっているが、そこはしっかり考えて行く必要があるが、 この作品の観るべき部分は、 水の色 クレヨン

        「指の骨(高橋弘希著)」を読む

          「天才 (石原慎太郎著) 」 を読む

          雑文です 作品の内容には全く触れていません 本作の内容や解説は、良識ある方のレビューをお読みください 混迷する政局もあり、 政党、派閥なんたるか、政治家とはなんたるかを考えるため読んでみる 「天才 (石原慎太郎著) 」 この著者も政治家として認識されている方が大半だろうが、構成力・筆力等々、作家であると改めて思う(編集者がスゴいのでしょう) そんなことを言えるほど、この著者の作品は読んでいませんが、 この著者、どうしても政治家後期の暴走老人(田中眞紀子が名付けたそうです

          「天才 (石原慎太郎著) 」 を読む

          「夏の騎士(百田尚樹著)」を読む

          少し前の作品ですが、 「夏の騎士 (百田尚樹著)」読了 ぐだぐだの雑文です 本作の内容には、ほぼ触れません 内容や解説は、良識ある方のレビューをお読み下さい 何かとお騒がせの作家ですが、個人的には作品に変な偏りが無く面白ければそれでいいと思っている 難しいことはよくわからないので、 この作家の映像化された作品を中心に何冊か読ませて頂いているが、 『「黄金のバンタム」を破った男』には驚愕した ボクシングをテーマにしたノンフィクションでは沢木耕太郎の作品があるが、それとは

          「夏の騎士(百田尚樹著)」を読む

          映画「エイリアン ロムルス」を観る

          この作品の内容には、ほぼ触れせん ぐだぐだの雑文で、ただのおっさんのヨタ話です 内容や解説は、良識ある方のレビューをお読み下さい 「恐怖の原点にして頂点である『エイリアン』の ‘‘その後の物語’’ 」のキャッチと「ノストロモ号」のワードだけを見て、期待を膨らませて劇場に行ってしまった 一作目のように徹底した密室空間での未知の生物へ恐怖、戦闘と生存への葛藤かと思っていたが、思った以上に全ての面で淡泊でした そうだよね、いまさらエリアンの特性とか攻撃の仕方とかの説明いらないし

          映画「エイリアン ロムルス」を観る

          「死顔(吉村昭)」を読む

          吉村昭著「死顔」読了 雑文です、作品には触れません 内容や解説は、良識のある方のレビューをお読み下さい 遺作です この作家に出会ったのは、30年前の高校生の頃、 映画「漂流 (森谷司郎監督 1981年)」の原作者として その頃は、あらゆるジャンルの映画を観て、本をかたっぱしから読み流していた 20代前半の頃まで歴史小説は、司馬遼太郎に傾注した、 誰もが見聞きしたことのある人物が、時代に翻弄されながらも情熱的に躍動し立志していく様を、情緒あふれる文体で描き、時には著者自身

          「死顔(吉村昭)」を読む

          映画「ミッシング」を観る

          Netflixで観る ぐだぐだの雑文です 内容に触れています、ご了承下さい 見終わった後、少し戸惑いがあった 母親の周囲を疲弊させていく自制の効かない行為の表現が、あまりにも極端に感じたから しかし改めて思うに、それは私が、ただ傍観しているからである 報道の意義を履き違えたマスコミが流した映像を無責任に見ているヒトと同じように このような事案のとき、その状況に直面している人に自制を保ち、毅然たる態度をとることを望むのか、 そしてそれを必然とするのか、 また、自分が万

          映画「ミッシング」を観る

          「猫を棄てる」を読み思いに耽る

          村上春樹著「猫を棄てる」読了 個人的な思索に耽っている雑文です 本作の内容にほぼ触れません 作品の内容や解説は、見識ある方のレビューをお読み下さい この作品で使われる表現は、 「捨てる」ではなく「棄てる」 言葉の違いが気になり、ネットで調べると、ほぼ同じではあるが、それぞれ少しずつ意味合いを持っていた あるサイトに、「捨」は手編であり、断捨離を意味する、との解説が書いてあった ( 私の理解が間違っていてればすいません)  なるほど、それならば「捨」かな、と思う しか

          「猫を棄てる」を読み思いに耽る

          「銀河鉄道の父」を読み、夜空に思いを馳せる

          「銀河鉄道の父 (門井慶喜 著)」読了 ただの雑文ですが、少し内容に触れています、ご了承を この種の実在の人物を描いた作品は、どこまでが事実で、どこまでが創作かが気になり、途中で資料などを調べてしまっていたが、 歳をとるにつれ、どんな内容でも書き手の思いをが入り、それが伝わってくればそれでいい、自分が知らない解釈を教授されているのだ、と思うようになり、資料等を調べることは辞め、読書が随分楽になった そして、この作品は見事に刺さった 宮沢賢治は不思議な存在感を持つ作家であ

          「銀河鉄道の父」を読み、夜空に思いを馳せる

          映画「あんのこと」をささやかに思う

          Netflixで観る 作品の内容には、ほぼ触れません 雑文です 作品の内容や解説は、良識ある方のレビューをお読み下さい 実話を元にしているとのこと カメラはドキュメントっぽく役者を追う その執拗に追い続けるカメラは、誰の目線なのか わたしは年齢を重ねたおっさんなので、もうこの若い世代に感情移入することは難しい この若者の行動の是非を問うのではなく、ただ俯瞰から見守り続けるだけである だから痛切に感じることは、大人の責任の重さである この作品の通り、 いつも大人たち

          映画「あんのこと」をささやかに思う

          Netflix「地面師たち」を観る

          作品の内容には一切触れません ぐだぐだの雑文です 作品の内容や解説は、良識ある方のレビューをお読みください Netflixオリジナルドラマである 「16+」 この作品が地上波ではなく、VODで制作・公開されたのは、レイティングシステムの問題や、スポンサーへの制約、遠慮、そして高騰する制作費が要因であるのならば、(コンテンツとしての収益性もあるだろうが) この作品を許容できない地上波は、その役目は終わっているのかもしれない 何よりも、地上波は自由な表現の場である意義を失

          Netflix「地面師たち」を観る

          映画「愛にイナズマ」に打たれる

          PrimeVideoで観る 内容には、ほぼ触れません ぐだぐたの雑文です 作品のテーマや解説は、良識のある方のレビューをお読み下さい よくわからなかったが、 とにかく、この作品はこれでイイのだ、と思う 映画が芸術や文化とか固いことは、どうでもよく、 このような、爆裂的に前進する作品は、いまをイキるヒトへ、今日の大切さを教え、明日への勇気を与えるのだ 役者の演技が飛んでいる 殻を破ろうとする役を演じるヒトは、怒鳴りあいのセリフの応酬の中で自己をさらけ出す 逆の立場の役

          映画「愛にイナズマ」に打たれる

          映画「ゴールデンカムイ」を観て思う

          作品の内容には、ほぼ触れません ぐだぐたの雑文です 作品のテーマや解説は、良識的ある方のレビューをお読み下さい マンガは「ゴルゴ13」を最後に随分前に卒業したおっさんだが、 このマンガが、面白く、評価が高いことぐらいは知っている 明治末期、日露戦争、軍人、北海道、樺太、網走刑務所、脱走兵、金塊、埋蔵金、アイヌ少女、新撰組等々の胸踊らすキーワード それを映画化 しかも役者を揃えている これは、絶対であろう あとは長編大河シリーズの原作を、映画の枠にどう切り取ってくるか 

          映画「ゴールデンカムイ」を観て思う

          「同志少女よ、敵を撃て」を読み、戦争映画をあれこれ回顧する

          本の内容には、ほぼ触れません ぐだぐだの雑文です 内容やテーマは、良識ある方のレビューをお読みください 独ソ戦の知識が乏しすぎて、スターリングラード攻防戦とレニングラード包囲戦を混合していたことに気付かされた 作品は、東側陣営の話であり、 「同志」という、ここ最近あまり使われなくなった単語がタイトルに入っているため、政治的イデオロギーが随所に出てくると思われたが、深く掘り下げず、 戦争を組織的に正統化するための主張に留めていたように思えた そのため、政治的思想の知識に疎

          「同志少女よ、敵を撃て」を読み、戦争映画をあれこれ回顧する