ヒロシ

かつての映画少年、活字中毒者、こだわりなく気になった映画を観ての感想です、内容には触れないようにしています、お勧め作品の紹介も少しばかり 【All work and no play makes Jack a dull boy】

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最近の記事

映画 「ルックバック」 人生を憂いてるおっさんたち、これを観てもう一度、

本作の内容にはほぼ触れていません 作品の内容や感想は、良識ある方のレビューをお読みください ぐだぐだの感想です 映画好きなおっさんですが、さすがにマンガやアニメは縁遠くなり、 この作品は完全にスルーしてました ある若いヒトに、とにかく観るべしと勧められ、PrimeVideoで観る さすが今、最も実力と人気のある作家の作品です いい歳をしたおっさんにもグイグイ刺さってきます 53分間の世界とシンクロするために劇場で観たかったですね 「つなぐ」、「駆ける」、そして、

    • 映画「1秒先の彼女」「1秒先の彼」、この先にあるものは、

      「1秒先の彼女」の日本リメイクが「1秒先の彼」 PrimeVideoで両作観る まず、原作の「1秒先の彼女」 宣伝キャッチは、 人よりワンテンポ早い彼女の消えたバレンタインを巡る物語 ...と、ワンテンポ遅い彼のもうひとつの物語 内容は、 郵便局で働く仕事も恋も冴えないアラサー女子 ある日、街で出会ったダンス講師と、デートの約束をするが、ふと目を覚ますと、既にデートの翌日になっている 失くした1日の記憶を取り戻すべく奔走する(2020年台湾) ぐだぐだの感想です この

      • 映画 「おひとりさま族」 を観る、どこに行くのか

        Prime Videoで観る 作品の内容に少し触れています、ご了承下さい ぐだぐだの雑文です 作品の内容や感想は、良識ある方のレビューをお読みください さすがにこの邦画タイトルは、どうなんでしょうね 専門家が戦略的に決めたのでしょうが、作品の世界観と異なっているような気がします、しっかりと地に足を着けた作品であるのに韓流コメディっぽく受け止められたら残念です 原題(英語)の 「Aloners 」のままで良かった気がします 繰り返される日常に、小さいながらもいつもと違った

        • タイムトラベル(時間の高さ)について

          ぐだぐだの雑文です 先日、西宮市文化振興財団主催の西宮文学案内「作品で語る青春記かんべむさしの西宮マップ(講師:かんべむさし氏)」に行ってきました 中高生のころ読ませて頂いた作家です、世代はワタシより一回り上です 学生時代を過ごされた阪神間の変貌について語っていただき、大変興味深く拝聴させて頂きました その中で、「時間の高さ」の話がありました 小松左京氏が言っていたとのこと その場所の変貌は、その場所に留まっていればわからないが、山に登っていくとその場所の周辺の風景

          映画 「シビル・ウォー」 を観る

          内容に触れてます、ご了承下さい 相当ぐだぐだの雑文です 本作の内容や解説は、良識ある方のレビューをお読み下さい 荒唐無稽な設定であれば、意味不明の正義を振りかざしたドンパチ映画になると不安感満載だったが、 なるほど、そこに至る理由とプロセスは必要無いのか、 今の対立と分断によるアメリカの行く末を示唆しているから そうだとしても、映し出される戦闘は自己肯定のための殺戮の描写に思える 大義や正義を理解できないまま引き金を引くシーンを見せ続けられ、不快感と恐怖が続く 戦争映画

          映画 「シビル・ウォー」 を観る

          映画「室井慎次 敗れざる者」 そりゃそうだよね

          内容に触れています、ご了承下さい ぐだぐだの雑文です 前作同様の高揚感を味わえると期待したヒトは多いと思うが、 それを見事に裏切ってくれる そりゃそうだよね、随分年数を経過して年齢を重ねたんだから、組織での立場や役割は変わり、結果も出ているのだから、 躍動感がある作品は必要ではなく、それに応じた内容にするのは当たり前のこと 作る側も、演じる側も、そして観る側も、みんなイイ歳になってる それを勘案して、相変わらず観る側を魅了する脚本は、お見事でした この作品が始まった

          映画「室井慎次 敗れざる者」 そりゃそうだよね

          「指の骨(高橋弘希著)」を読む

          「指の骨(高橋弘希著)」  読了 作品の内容には触れません 雑文です 本作の内容や解説は、良識ある方のレビューをお読みください 2014年の芥川賞候補の作品ですが、随分読むことに躊躇してました 宣伝文で「野火(大岡昇平著)」と対比され、タイトルからもカニバリズムがクローズアップされているような気がしていたので、 当然であるが、この作品(野火もそうであるが)の本質はそこではなく、極限の人間、戦場での生きることへの葛藤と執念だと思われます 戦争経験などあるはずもない若い作家の

          「指の骨(高橋弘希著)」を読む

          落下の観光学(映画レビューではありません)

          映画「落下の解剖学」のレビューではありません、 ぐだぐたの雑文です 先日、思うことがあり大手前大学の公開講座を受講してきました テーマは「阪神間の100年の歴史」 今回講座は「阪神間の遊園地開発の歴史」、講師は観光学の教授でした 宝塚、香櫨園、箕面の阪神沿線の変貌を遊園地開発を通しての考察で、大変有意義な内容でした(箕面も定義上、阪神沿線だそうです) わたしより人生の大先輩であろう紳士淑女の皆様で大変盛況で、 自分はまだまだ小僧であると思い知らされました なるほど、どの

          落下の観光学(映画レビューではありません)

          映画「場所はいつも旅先だった」から感じる

          アマゾンPrimeで観る ぐだぐたの雑文です、 作品の内容には触れません 内容や解説は、良識ある方のレビューをお読みください ある知人から、今年社会人になったヒトに勧められたが、知っているかと聞かれた 残念ながら知らなかったが、タイトルにひかれて観てみる なるほど、これから社会に出ていくヒトは、観るべき作品ですね 特にコロナ禍で自粛され、籠らざるえなかった世代には響くでしょう ネットや雑誌の疑似体験ではなく、ただの憧れではなく、 自分の脚で出るんですよ、 それは、その

          映画「場所はいつも旅先だった」から感じる

          映画 「渇水」を観る

          Netflixで観る ぐだぐだの雑文です 内容に触れています、ご了承下さい 評価分かれるでしょうが、 個人的には、無条件で受け入れてしまう作品です 冒頭、2人乗りをする自転車の姉妹のパステル掛かった映像、 そして閉鎖されたプール、 もうこの導入部のシーンだけで、 この先がどんな展開になろうが、この子達を見守るのだ、とチカラが入ってしまう 格差社会やネグレストとかテーマにはなっているが、そこはしっかり考えて行く必要があるが、 この作品の観るべき部分は、 水の色 クレヨン

          映画 「渇水」を観る

          「天才 (石原慎太郎著) 」 を読む

          雑文です 作品の内容には全く触れていません 本作の内容や解説は、良識ある方のレビューをお読みください 混迷する政局もあり、 政党、派閥なんたるか、政治家とはなんたるかを考えるため読んでみる 「天才 (石原慎太郎著) 」 この著者も政治家として認識されている方が大半だろうが、構成力・筆力等々、作家であると改めて思う(編集者がスゴいのでしょう) そんなことを言えるほど、この著者の作品は読んでいませんが、 この著者、どうしても政治家後期の暴走老人(田中眞紀子が名付けたそうです

          「天才 (石原慎太郎著) 」 を読む

          「夏の騎士(百田尚樹著)」を読む

          少し前の作品ですが、 「夏の騎士 (百田尚樹著)」読了 ぐだぐだの雑文です 本作の内容には、ほぼ触れません 内容や解説は、良識ある方のレビューをお読み下さい 何かとお騒がせの作家ですが、個人的には作品に変な偏りが無く面白ければそれでいいと思っている 難しいことはよくわからないので、 この作家の映像化された作品を中心に何冊か読ませて頂いているが、 『「黄金のバンタム」を破った男』には驚愕した ボクシングをテーマにしたノンフィクションでは沢木耕太郎の作品があるが、それとは

          「夏の騎士(百田尚樹著)」を読む

          映画「エイリアン ロムルス」を観る

          この作品の内容には、ほぼ触れせん ぐだぐだの雑文で、ただのおっさんのヨタ話です 内容や解説は、良識ある方のレビューをお読み下さい 「恐怖の原点にして頂点である『エイリアン』の ‘‘その後の物語’’ 」のキャッチと「ノストロモ号」のワードだけを見て、期待を膨らませて劇場に行ってしまった 一作目のように徹底した密室空間での未知の生物へ恐怖、戦闘と生存への葛藤かと思っていたが、思った以上に全ての面で淡泊でした そうだよね、いまさらエリアンの特性とか攻撃の仕方とかの説明いらないし

          映画「エイリアン ロムルス」を観る

          「死顔(吉村昭)」を読む

          吉村昭著「死顔」読了 雑文です、作品には触れません 内容や解説は、良識のある方のレビューをお読み下さい 遺作です この作家に出会ったのは、30年前の高校生の頃、 映画「漂流 (森谷司郎監督 1981年)」の原作者として その頃は、あらゆるジャンルの映画を観て、本をかたっぱしから読み流していた 20代前半の頃まで歴史小説は、司馬遼太郎に傾注した、 誰もが見聞きしたことのある人物が、時代に翻弄されながらも情熱的に躍動し立志していく様を、情緒あふれる文体で描き、時には著者自身

          「死顔(吉村昭)」を読む

          映画「ミッシング」を観る

          Netflixで観る ぐだぐだの雑文です 内容に触れています、ご了承下さい 見終わった後、少し戸惑いがあった 母親の周囲を疲弊させていく自制の効かない行為の表現が、あまりにも極端に感じたから しかし改めて思うに、それは私が、ただ傍観しているからである 報道の意義を履き違えたマスコミが流した映像を無責任に見ているヒトと同じように このような事案のとき、その状況に直面している人に自制を保ち、毅然たる態度をとることを望むのか、 そしてそれを必然とするのか、 また、自分が万

          映画「ミッシング」を観る

          「猫を棄てる」を読み思いに耽る

          村上春樹著「猫を棄てる」読了 個人的な思索に耽っている雑文です 本作の内容にほぼ触れません 作品の内容や解説は、見識ある方のレビューをお読み下さい この作品で使われる表現は、 「捨てる」ではなく「棄てる」 言葉の違いが気になり、ネットで調べると、ほぼ同じではあるが、それぞれ少しずつ意味合いを持っていた あるサイトに、「捨」は手編であり、断捨離を意味する、との解説が書いてあった ( 私の理解が間違っていてればすいません)  なるほど、それならば「捨」かな、と思う しか

          「猫を棄てる」を読み思いに耽る