眠れる森の美女に隠されたメッセージ
「眠れる森の美女」という作品を
ご存知でしょうか?
魔法によって100年の眠りについてる
お姫様を王子様のキスで目覚めさせる
なんともファンタジーに満ち溢れた
素敵なお話です。
バレエだけでなく、
絵本やディズニー映画でも
親しまれている物語ですね。
この、「眠れる森の美女」の物語は、
シャルル・ペローのおとぎ話を
原作にして作られました。
バレエの初演は1890年のマリンスキー劇場です。
作曲家は、チャイコフスキー。
振り付けはマリウス・プティパ。
そう、
あの「白鳥の湖」を作り出した
ゴールデンコンビです。
当時の劇場ディレクターが
ロシア皇帝を喜ばせるための企画として
この作品を提案しました。
そのため、
スケールも皇帝級。
豪華な衣装や、
大規模な舞台装置を用いて
100年の時の流れを
壮大な世界観で表す作品として
完成しました。
このようにして作られた
バレエ「眠れる森の美女」には
今の私たちに必要なのメッセージが
隠されているのです。
バレエ「眠れる森の美女」には
7人の妖精が登場します。
・優しさの精(桜の精)
・元気の精(松の精)
・鷹揚の精(カーネーションの精)
・呑気の精(カナリアの精)
・勇気の精(トネリコの精)
・善の精(リラの精)
これらの妖精たちは
それぞれの美徳を
オーロラ姫の誕生の贈り物として
授けにやってきます。
そこへ、
やってくるもう一人の妖精。
・悪の精(カラボス)
実は、
善の精(リラ)と
悪の精(カラボス)は姉妹であるとも
いわれています。
(なんとも正反対な姉妹ですね・・)
カラボスは、自分だけが
オーロラ姫誕生のお祝いに招待されなかった
ことに腹を立てて
「オーロラ姫は16歳の誕生日に
針に刺されて死ぬ」という
恐ろしい呪いをかけます。
そこに、救いの手を差し伸べるのが
善の精・リラ。
「カラボスのかけた呪いは、
強くて解くことはできませんが、
死ぬのではなく、眠りにつくだけ」と
魔法をかけるのです。
まさに救世主ですね。
実は、この「リラ」。
この作品が生まれたロシアでは
「知恵の花」として親しまれているようです。
つまり、
悪を〝知恵〟で打ち消したというわけです。
今年一年、
見えない「悪」と戦っている私たちに対する
メッセージのように感じませんか?
いま、世界中で猛威を奮っている「悪」も
きっと消すことはとても難しいでしょう。
それでも、
私たちが、善の心を持って
「知恵」を出し合えば、
きっと打ち勝つことができる。
ということを、
130年前に誕生した作品が
いまの私たちに伝えてくれているように
感じます。
100年の壮大なスケールを描く
バレエ「眠れる森の美女」の
新たな魅力が
あなたにも届いたら嬉しいです♡