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生産性を高めたいなら、うつ病の人と対話し、罪を理解することです
私の妻は長年うつ病です。
巷では
うつ病は組織全体の生産性を下げてしまう。
という論調があるように感じます。確かにそういった一面もあるかもしれませんが、私自身はあえてその論調に反対します。
長年うつ病の妻がそばに居るお陰で、部下への接し方に変化が生まれ、結果的に生産性が上がっていると感じるからです。
「うつ病の人を励ますことは良くない」
ことは巷でもよく知られています。
しかし、これは実際に訓練しないと
何が「本当のいたわり」で
何が「励ましているつもりが結果的に責め立ててしまっている状態」なのか
分別が難しいと思います。
今ではほとんどなくなりましたが、妻がうつ病を発症した当時
「それは励ましているつもり?責め立てているよ!」
というダメ出しをいつも食らってしまっていました。
貴重なダメ出しのおかげで、いつの間にか、責め立てない言動・行動が身についていったように感じます。
また、妻は罪悪感を人一倍抱きやすい体質なので、私自身も「罪そのもの」をきめ細やかに観るようになりました。会社でも
「この人はどのくらい罪意識を抱きやすい体質なのか」
という視点で物事を考えるようになっています。
そして、こういった罪の訓練が、結果的に生産性向上につながっていると実感しているのです。
私自身、色々なプロジェクトを部下に任せます。
ミーティングで進捗状況を詳しく聞くわけですが、いつでもどこでも
絶対に責め立てない!
事を肝に銘じています。
ミーティング終了後、次のミーティングをいつ頃に設定するか、それまでに何を進捗させるか、と言った点を、その部下に問いかけます。
その部下の目標設定に対して
絶対に責め立てない!
事を肝に銘じているのです。
そうこうしているうちに、「絶対に責め立てない上司」として部下の間で認知されるようになったのでしょうか、私が放っておいても
自主的にいいパフォーマンスを発揮しよう
と、意欲的で優秀な部下が私のもとで働いてくれるようになったと感じます。有難い限りです。
よってうつ病の皆さん、
「私は社会に対して何も貢献できていない。世間の皆さまに申し訳ない。」
と思う必要は一切ないです。