
Vol.8 カッツモデル(顕在意識)×生きがい(潜在意識)× 「美智子さまの超意識」
美智子さまが昭和から平成にかけて詠んだ466首を収めた歌集「ゆふすげ」より
(岩波書店)
いまはとて島果ての崖踏みけりしをみなの足裏(あうら)思へばかなし
※サイパン島訪問(2005年)の際に、美智子さまが詠まれた歌
1)カッツモデル(顕在意識)/自己を向上させるスキルアップからスタート!
私たちは、常日頃、自己の技能や能力を向上させることを目指して、スキルアップに取り組んでいます。特にビジネスにおいては、経営戦略、マーケティング、ファイナンス、リーダーシップなど、企業経営に必要な知識やスキルを体系的に学び、そのスキルが向上することで、より高度な業務を遂行したり、新しい職務に取り組んだり、上位の経営職種に抜擢されたりする準備ができるようになります。(と、言われてきました。)
現代の変化の激しい経営環境では、流暢なことは言っていられなく、常に新しいスキルの習得が求められ、自己啓発が重要視されていますね。
例えば、カッツモデル(カッツ理論)というアメリカの経営学者ロバート・L・カッツが提唱した理論があるのですが、役職に応じて求められるスキルを3つのカテゴリーに分類したもののようで、それを5つのビジネス・スキルの分類しています。
5つのビジネス・スキルとは、テクニカルスキル/ヒューマンスキル/コンセプチュアルスキル/デザインスキル/リーダーシップスキルから構成されていますが、私はそこに「+α」を加筆してみました。あくまで、私見ですが、このnoteでの2つをご紹介しましょう。

上記のカッツモデルに、新しい価値を加えてみました・・・バーン!。

※カッツモデルに興味がある方は、ぜひ研究しましょう。
そして「その先」を自分の脳で、「自分の理論」をつくってみましょう。
2)生きがい(潜在意識)/意識の瞬間移動を身につける?
次に、スキルアップの先にある事柄について探求してみましょう。
仕事の学びから、人生や人間の学びという分野に思考エリアを広げ、「自分の進化」と捉えてみると、自分の「二面性」あたりからスタートするような気がします。
いわゆる「葛藤」のエリア
あるテーマや、日々の事柄、新たな予定、会合、仕事の議題、方針、戦術(方法・手段)などに対し、
「Yes」という自分と、「No」という自分
あるいは、
「行け!」という自分と、「行くな!」という自分がいて、葛藤
戦略的な方向性として、「Yes/No」という判断レベルではなく、葛藤レベルでの方向性である場合がここでのテーマですね。
葛藤を辞書でひくと・・・・・・
「心の中に相反する感情や欲求が同時に起こり、どちらを選ぶべきかで迷うこと」
とあります。
脳力開発では、常に物事を、
➡前向きにプラス発想で/先に、相手のため/ものごとは肯定的に/陽転思考で・・・
理由は、プラス発想をすると、
➡ストレスに強くなる/逆境からの回復力が高まる/人生に対して感謝の気持ちを持つようになる/幸福度が上がる・・・
これらのことを「スッ」と理解できる人もいれば、頭で理解できても、なかなかこの境地に至るのには人によっては時間がかかる場合もありますよね。
この辺の葛藤クリア法については、またの機会に。
さて、この「葛藤の階段」が腑に落ちると、次のステップに進むことができます。
そうすると、今度はある方向性(自分の目的・目標や、夢・ロマン)を目指すために、「脳」を上手に使い、活性化させ、答えを見つけようとする意欲が沸く「脳力開発」が始まりますね。
私たちは、「脳」が、さまざまな情報を処理する器官であることを知っています。
そして少なくとも脳生理学の最前線では、
その脳が「こころ」の存在でもあると。
「こころ」とは脳の働きそのものであることが立証されています。例えば、前頭葉損傷によって性格が変わってしまった人の症例があることばかりでなく、ドーパミンニューロンの活動で “快” が生じることや、不安・恐怖などのネガティブな感情は扁桃核が働かなければ生じないことも。
加えて、下垂体後葉ホルモンとして知られていたオキシトシンが脳内でも働いて「愛や感謝、母性、友愛…」などの行動に関与していることなどが、何と動物実験でも示されてきていることは、脳が「こころ」の存在であることを明確に示していると言えます。いつだったか、NHKスペシャルでも放映されましたね。
一方、たとえ脳が感覚や運動の情報を処理していることは理解できても、「こころ」の存在は脳とは別にあると考えている人も多いものです。心理学などでは、脳だけで完結するのではなく、脳と全身の臓器・細胞とのやり取り、そして、人と人との関りにも起因しているという説もあるようです。
いづれにしても、脳は、有から無の世界に繋がっているようですね。
ここでは、無を「天地自然」と表現しますね。なぜなら、無から有という天地自然が生まれたし、いま、自分が生きて存在しているからでもあります。
そして、自分の脳は、
顕在意識➡潜在意識➡そして、人間を超越した
超意識の世界へ繋がっているらしい
と言われています。つまり超意識の世界が天地自然の世界と理解できます。そして、天地自然の世界があるとすれば、そこには「理法」があるのでしょう。
皆さんは、この超意識の世界を体験したことがあるでしょうか?
3)「美智子さまの超意識」/本当の自分と出会う(脳力トリアージ法)
サイパン島の悲劇は、追い詰められた果てに、多くの日本人が崖から身を投じたことでもしられています。両陛下は、高さ百メートルを超える絶壁、スーサイド・クリフの上まで登り、さらに北端のバンザイ・クリフでも黙とうをされたとのことです。
美智子さまのこの歌は、そこで身を投げた女性たちの「足裏」を思われたのでしょう。
足裏には、この世との最後の接点である崖が、切なくもはっきりと感じられていただろうと理解できます。
その崖を踏み蹴ったとき、女性の身体は空(宙)に浮き、この世との接点をなくし、あの世(無)へのトランスポーテーション、つまり、身体が心の存在という超意識へ瞬間移動したのだろうと思わずにはいられません。
この歌にある「をみなの足裏」を心に思い描くことは、自ら断崖に身を投げようとする女性への心寄せがなければ、決して表現できないだろうと想像してしまいました。

美智子さまが詠まれたこの歌に出会った私は感動し、言葉がありませんでした。
私たちは、生きて、生きて、「本当の自分と出会う」という、その先を解かなければならないと強く意識しました。なぜなら、おおくの先輩方の命を引きつがなければならないという使命、いや、宿命があると心得るからでしょうか。
「脳力トリアージ」という言葉が浮かびました。
以前から「生きがいのマネジメント」という文言が登場していて、今回は「本当の自分と出会う」という文言があり、その先に、「脳力トリアージ法」と書かせていただきました。
※トリアージとは、医療資源が限られている中で、傷病者の緊急度に応じて治療や搬送の優先順位を決めること。阪神・淡路大震災でも、東日本大震災も、熊本震災でも、この度の能登半島地震でも盛んに実施された緊急医療用語であるが、その奥にある「脳力トリアージ(法)」を、皆さんと共に考えたいと思います。
弊社で提供している人財教育コンテンツは、天地自然の理法による経営思想を基本概念に構築しているアウトサイドイン・アプローチ法です。
天地自然の理法とはいたってシンプルなものと考えています。宇宙に存在するものは、常に生成・発展しているとの世界観に立つこと。そして、世界が平和で、人々が幸福に暮らす社会を目指すことだろうと・・・。
生きていることに感謝し、世界が共通して持つ社会課題解決に素直に、積極的に取り組むことを促す法則。あたり前のことですが、どのように経営に落とし込んでいくか。経営者ばかりではなく、ビジネスマンであれば、これにチャレンジしてほしいし、そして「本当の自分とであう幸せ」を享受しあいたいと願っています。
※「サステナビリティ経営」人財戦略について