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冬だけどベランダ菜園やらない?
目次
ベランダ菜園、もういけます
小松菜・ほうれん草・チンゲン菜 〜ベランダで〜
リーフレタス・ハツカダイコン・トウガラシ 〜室内の窓際で〜
キャベツ・ニンジン・ダイコン 〜外でやれ〜
おわりに
1.ベランダ菜園、もういけます
ただし関東以西で。
今ので閲覧者の半分が消し飛んでしまったが想定内。基本的に0℃を下回る場合の露地栽培はかなり厳しいため、正直中部地方も大半が怪しい。これは優しさの消し飛ばしだ。
まあ、頑張れば室内の窓際や育成ライトを使用して東北地方以北でも栽培は可能ではあるが、コスパは圧倒的に良くないだろう。
そもそもの話、家庭菜園にコスパを求めてはいけない。家庭菜園は「育てる楽しみ」が大部分を占め、収穫はオマケやご褒美だと思ってほしい。いいね?
もちろん、採れたてをすぐに使えるとか、ご近所にお裾分け(だいぶ規模が必要)など、他にも楽しみは見つけられるため、やって損はない。
一年の計は元旦にあり。もう半月ほど過ぎてしまったが、まだ遅くない。難易度は高めだが、春の種まきの予行練習として迎えてみてはどうだろう。
さて、1月に種まき……ちゃんとした寒さ対策は必要ながら、それが可能な野菜はいくつかある。
もちろん、本当なら暖かい時期に旺盛に育ってほしいものだが、冬のうちでも世話出来るのは気持ち的に嬉しい。
そんな健気な野菜達を幾つか紹介していこう。
種子や栽培法の紹介は、サカタのタネのリンクを使用させてもらう。スーパーやホームセンターでもよく見かける身近な種苗会社だ。
⚠注意⚠
・購入時にはちゃんと栽培可能時期と寒さに強い品種か確認しよう。
・発芽だけは家の中でさせると成功率は高いかも。
・解説は畑が前提だが、プランターにはプランターの簡単なやり方があるので調べてみよう。正直、私は培養土にそのまま植え付けている(炎上)
2.小松菜・ほうれん草・チンゲン菜 〜ベランダで〜
・小松菜 (難易度★☆☆☆☆)
冬の野菜の代表格と言っても過言ではないだろう。クセが少なく、料理に添えれば彩りがグッと良くなる万能野菜。味噌汁からパスタまで、守備範囲は中々に広い。
栽培法は以下のリンクに譲る。素人が下手なことは言えない。
気にならないなら、日当たりの良い窓際にプランターを置き、発芽を見守っても良いだろう。
ポイントはビニールトンネルでの防寒だが、トンネル用のフレームなどはホームセンターだけでなくダイソーでも手に入ることがあるので、よくサイズを見て購入してほしい。夏はビニールを寒冷紗に変えて遮光も出来るため、フレームは重宝するはずだ。
Q.ビニールトンネル要るの?コスパ悪……
A.先生はちゃんとコスパが悪いと言いました。
・ほうれん草 (難易度★★☆☆☆)
こちらも寒さに強く、冬でも栽培可能な品種がある青物野菜の代表格。
クセは強いが比較的育てやすく使い道も幅広い。一方でシュウ酸による結石でも悪名高いが、そんなにたくさん育てないだろう。……よね?
栽培法としては2月以降が推奨されているが、品種によっては1月からでも可能なものがある。
充分に寒さには強いが、こちらも寒冷紗などのトンネルは推奨される。トンネル購入を躊躇うな。
・チンゲン菜(難易度★☆☆☆☆)
正直いけなくはないというレベル。1月の種まきが可能な品種もあるが、通常ならオススメは3月以降か。地温も20℃は必要なため、今なら室内での発芽しかないだろう。
中華料理に留まらず、脇役から主役まで八面六臂の活躍が期待できる野菜。担々麺に添えたヤツが好き。
栽培期間もやや長く、サクサクと採れるわけではない。しかし難易度は低く、採れれば肉厚な満足感を与えてくれるハズだ。
3.リーフレタス・ハツカダイコン・トウガラシ・ピーマン 〜室内の窓際で〜
窓際である必要は特にない。
ただ何となく、サッと摘み取って生で料理に使うイメージがあるので、外よりは屋内のほうが綺麗かなという程度。気温が許すなら屋外でも構わない。
・リーフレタス(難易度★★☆☆☆)
サラダや焼肉の添え物など、手軽にその真価を発揮できるフレッシュさが売りな野菜。
結球(丸くなる)タイプのレタスとは違い、縮れた一枚葉のレタスで、カット野菜のような状態以外ではあまり見かけないかも知れない。
面白いようにモリモリ伸びてくるため、しっかりと間引きをして元気な株だけを育て抜こう。間引いた小さなリーフレタスもちゃんと食べられるので無駄がない。
・ハツカダイコン(難易度★☆☆☆☆)
その名の通り、20日程度で収穫出来る小ぶりな野菜。色味は鮮やかでサラダにもぴったり。
20〜30日程度で収穫出来るのはあくまで暖かい時期の話で、冬ならば40日程度はみておくとよいだろう。
(見当たらなかったので今回はカゴメのページ)
丸いものからやや長いものまで多様な品種がある。
間違ってもダイコンを買わないように。
・トウガラシ(難易度★★★☆☆)
言わずと知れた料理の名脇役。主役を食うほどに味を左右するが決して主役の座を奪わない(奪えない)。単体で使い道がないうえ、好きでない人も多いが、適切に乾燥させれば長く使える。
生育期間はとても長く冬どころか春にも収穫は難しい。夏に差し掛かればモリモリ実がつくが、暖かくなるまで成長がゆっくりしているため、春前から発芽させる必要があるのだ。
実はトウガラシ、寒い冬のある地域では一年草のように枯れてしまうが、本来はナスやトマト、ピーマンと同じナス科の多年草なので、常に暖かい場所でならずっと成長し続ける。
もし年中暖かさを確保出来る家なら、盆栽のように小さく仕立ててみるのもありなのかも知れない。
3.キャベツ・ブロッコリー他 〜外でやれ〜
プランターでも不可能ではないが、深さのあるものが必要だし、収穫までには3ヶ月以上かかる。ベランダや窓際でこぢんまりというわけにはいかず、畑が必要になってくる。
・キャベツ(難易度★★★★☆)
難易度は高い。低い温度からでも栽培可能だが、期間は長くかかり、結球するか否かという点も考慮する必要がある。
私の経験では、プランターでも収穫まで持っていく(苗からスタート)事は可能だったが、サイズは大ぶりなグレープフルーツ程度に留まった。
無理して育てる必要はないかも知れない。
・ニンジン(難易度★★★☆☆)
カラフルな野菜と言えば、なニンジン。苦手な人も多いが、自分で育てたならどうだろうか。ちなみにニンジン臭さは採れたてだとかなり強い。
3月など春に種をまくのが好ましいが、冬でも可能な品種はある。プランターなら短く育つ品種が良いだろう。
市販のふかふかな培養土ではあまり問題にならないが、地中に石などの異物があると、根が曲がったり分かれたりする。味は変わらないので気にする必要は全くない。
・ダイコン(難易度★★★☆☆)
20日では穫れない白くてデカいやつ。和食には欠かせない、主役級の存在感。煮てヨシ生でヨシ。葉っぱまで食べられる。
ほぼ畑用と言える。プランター?腰まであるやつを使うならまあ……
5.おわりに
「最初の葉物野菜はいいけど、後はこじつけすごくない?」
ごもっともだ。それくらい冬は植物には厳しくレパートリーの減る季節なのだ。
葉物野菜程度なら家に籠りがちな季節も少しは育てて楽しみと接点を持てる、それだけでも私には充分に意味があると思っている。
無論、室内の観葉植物や果樹には敵わないが、比較的簡易な導入で、食べる楽しみも得られる点は評価したい。
最後に、忘れてはならないポイントを二つ提示しておこう。
・日当たりは大事!無いなら諦めよう。
・水やりは大事!でも土が乾くまで待とう。
この辺りもだいぶ語れる範囲なのだが、主旨とは違うので割愛させてもらう。
分からなければ、私のXアカウントでもDiscordアカウントでも良いので質問してほしい。
では、よき園芸ライフを。