【エッセイ】noteで200本以上の小説を読んだので、そろそろ言わせてください。
noteの小説、200本。
ちかごろ自分のなかの、note欲がすさまじい。
僕が主に読んでいるのは『短編小説』や『ショートショート』だった。
なかでも連載されているものじゃなく、一編で完結しているものを好んで読んだ。
文字数にして1000字~5000字くらい。
たぶんそれくらいの作品はnote上に無数にあって、これから『短編小説』がまったく投稿されなかったとしても、吸血鬼かエルフくらいしか全部読めないのではないか、と思った。
『エッセイ』や『日記』、『役立ち情報』みたいな記事も含めると、もうとんでもない数になる。
その数は、人類がnote以前に綴った文字よりも多いのではないか、と思うほどだった。
先日、ふと気になって2ヶ月分くらいの『自分がスキした記事』を眺めていた。
その中で『短編小説』や『ショートショート』などに分類できる小説は200本を超えていた。
途中から数えるのやめた。キリがないから。
↑こういうのもあるし。
『読みづらい』作品たち。
しかしnote欲がすさまじいゆえに、とある不満を抱いた。
noteを読めば読むほど、その不満は膨らんでいった。
それは「この記事どこまで読んだっけ?」問題である。
『短編小説』というカテゴリの中には、目測で一万字を超えるような作品もたくさんあった。
あるいは、そこまでボリュームはなくても、読みづらいものもあった。
ここで僕が言う『読みづらい』というのは、決して文章が下手というわけではない。
自分の好みとは違う、読むのに時間がかかる、難解、キャッチーじゃない、そういう『読みづらい』作品たち。
例えるなら、ジェットコースターと観覧車みたいなものかもしれない。
フルスロットルで加速していって、落ちたり左右に揺さぶられたりしている間に、走り抜けてしまう作品。
プライベートな空間で、ゆっくりゆっくり上がっていき、窓から見える景色のわずかな変化を楽しむ作品。
僕はどちらも読みたかった。
↑何も知らずに15,000字の作品を投下した、あの日。
○○○機能をください。
だから、noteさん、そろそろ言わせてください。
【しおり】機能をくれ。
読んでいる箇所を選択して、目印をつけておける機能。
ちょっとの空いた時間に、読みかけの長編記事にアクセスできる機能。
それが通知として、クリエイターさんに届く機能をくれよ。
それがあれば、もしも祖母に「夕日がきれいやから、外に出てみてみぃ」と言われても『やれやれ』と思うくらいで済む。
もしも窓の外に、散歩中の顔見知りワンちゃんを見かけても、『なでなで』しに行ける。
【しおり】機能がない今、長編作品を読むことを諦めたり、祖母を無視したりしなくてはいけない。ワンちゃんはなでる。
クリエイターに通知がいくようになれば、「ああ、この人ここまで読んでくれたのか」とか「この先あんまり読まれていないな、なんか工夫したほうがいいのかな」とか、新たなコミュニケーションや表現につながる。
もちろん、本当に読みたい、読んでほしいのであれば、メモにとったり、目次をこまめに設定したりして対応はできる。
ただそのユーザー側の手間が【しおり】という機能だけでなくなることを考えてみていただきたいのですが、いかがでしょうnoteさん。
無理なら、せめて……。
【しおり】が技術的に難しいのなら、他の手もある。
例えば、線を引けるだけでもいい。
コメントよりも手軽だし、書く方も参考になる。
もしくはnoteを読んでいるあいだは、時間が停止するようにしてくれてもいい。
あくまでも『読んでいるあいだ』のみなので、悪用される心配はない。
あるいは画面から吸血鬼かエルフくらい寿命をのばす、特殊な電波を流してくれたっていい。
吸血鬼かエルフくらい寿命がのびるとあっては、登録するユーザーも増えて、noteはもっと盛り上がるはずだ。
これほどの素晴らしいアイデアを出しながら、何の見返りも求めない純粋で知的な自分の心がちょっと怖い。
何はともあれ、もっと長い作品も読みたいし書きたいので、そのへんご一考ください、noteさん。
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