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医学部時代をブラッシュアップするなら。 medu4レビュー

こんばんは。おとと医です。
今日も投稿を読んでいただいてありがとうございます。

この間、国家試験の予備校選びについて記事にしました。
別にどこの予備校の講座を選んでもいいというのが結論でした。
しかし。
自分がその講座を選んだ理由と、実際使ってみてどうかは、 意外と巷の体験談としては多くないという印象を受けるので、個人的な備忘録も踏まえて書きます。
過去記事と重複する内容もあるので、ご容赦ください。

僕が実際に使っていたのはmedu4。
推奨されたスケジュール通りに基本受けたと思います。
「あたらしいシリーズ 全部セット」って言われる基本講座の3年プランに加えて、最後に6年生の時だけ特講、回数別(5年分)、アップデート、 究極マップと、取れる講座は全部取ったっていう感じになります。

講座選択時の戦略

CBTを数ヶ月後に控えた過去の自分:
基礎医学はなんかやってる内容がマジ難しすぎてわからん。
臨床医学は科目がめちゃくちゃ多くて、テストをもうこなすだけで本当に精一杯。
正直全然勉強の深みとしては全くない状態。

CBTって3ヶ月対策すればオッケーらしいという噂を聞いてました、
ただ、3ヶ月って何の根拠もないし、少なくとも自分は学年の下4分の1にいたんで、 下手すると追試かかるし、留年するなっていう危機感がありました。
よって、対策はもっと前からやろうと決めて、講座選びを始めました。

1番大事なのは戦略を立てることだとよく思ってるんですけど、当時の戦略が以下の通りです。

①CBTから国家試験まで使う教材が一貫してる方が、周回できて定着率が良さそう

medu4って国試ベースで、本当に必要なことをめちゃくちゃコンパクトに詰め込んだ、完全に国試に特化した教材なんです。過去問は毎年1年分しか追加されないわけなので、ベーステキストって毎年毎年大きな改定があるわけじゃないんですよ。
低学年に買った教材を卒業まで使えて、最新国試の新出知識はアップデートで補ってくれるので。 1周した後はひたすら復習、なんですよね。

②合格実績

結局勉強って「質✖️ある程度の時間」と思ってます。
その質の担保としては、これまでの合格実績ってのが結構正しいのかなという印象です。
それは正直どこの予備校でも大丈夫と思っていました。

③テキストの 記載がすごく簡潔、でも「国家試験においては」過不足ない

情報量の多い教材って苦手なんですよ。
重要なポイントを初学の段階で抜き出すのは、非効率だと低学年で学んだので。
できるだけ簡潔な教材が欲しい。
つまり、情報の選別のクオリティにお金を払おうとしたんですね。

かつ、勉強する時ってある程度手を動かさないと覚えらんないなっていうのが、当時の自分としてはあったので。
テキストはすごく簡潔な穴埋め、プラス先生が講義で言った内容を周りにわちゃわちゃと書いていくっていう感じが良いと思いました。
伝える情報をすごく絞ってくれてて、学習するハードルも低いですし。
逆に内容の薄さが実習には不足するっていうデメリットはありますが 、
国家試験って量が膨大なんで、受かることが最優先、とりあえず浅い知識でもいいと考えました。

④講師の話が入ってくるか?

medu4って全講義をホズミ先生1人がやってるんです。
ホズミ先生、いつもにこやかに喋ってて、声も聞き取りやすいし。話もわかりやすい。
結構、動画を見る時間って長くて、 220コマを3周とかするととんでもないんですよ。

要はめちゃくちゃホズミ先生と顔を合わせてる時間が長いんですよ。
友達とか恋人とかでも、 こいつの声なんか苦手だなとか、表情・仕草とか引っかかるなとか、そういう生理的な嫌悪感っていうやつを感じると、多分結構ストレスになってくるんですよね。
で、そういう嫌悪感がホズミ先生だったら僕はなかった。
ただ、他の先生の話が好きという話もよく聞くので、本当にそこは好みと思います。

実際どうだったか

ストレートで国家試験受かりました。良かった。怖かった。

デメリット

本当にもうミニマムな、過不足ない教材なんですよ。
国家試験の知識は膨大なんで、そこをいかに無駄な情報を削ぎ落として、最短経路で 国家試験に受かるっていうのをとにかく大事にされてる教材なので。

実際、すごいよく練られた教材だなって思います。なんか、大学の時のまとめノートとか、こんな綺麗に作れなかったなって思うし。
ただ、実習で専門の先生に口頭試問されたりだとか、実際患者とか見る時に、結構記載足りないなっていうのはめちゃくちゃあって。
一方で、他の教材使ってる人は割と「そんなことも知ってんだ」があるあるだったので、 あくまで「国試に特化するだけ」ならmedu4というだけだと思います。
実習も最低限の知識と真面目な態度でいれば、そんなバカみたいに知識でイキって無双する必要はないですし。
追加でもうちょっと深い知識を仕入れなきゃいけないよってなったら、その時に初めて勉強すればいいんじゃない、って思うので。

2年生、3年生、割とスムーズに勉強できてるっていう人は他の教材で、プラスアルファの知識も持った状態で国試に臨めるって結構いいんかなって思います。
ヤバイところからなんとか巻き返して、とりあえず確実に国試受かろうという人にはmedu4の方が個人的にはいいかなと思います。

医学部で1年ロスするのってでかくて、学費も生活費も余分に1年かかるし、給料がもらえる年数も1年減るんですよ。
浪人も同じことなんですけど。
1年勉強に費やすっていうことは、自分で金を生み出さないってことになるので。
それが全くもって無駄なことだとは全然思わないし、浪人するのは全然ありだと思うんですけど、欲張って難しい教材に手を出した結果として1年浪人しちゃったって、結構渋いと思うんで。
日々の積み重ねが足りなくて落ちたのはしょうがないと思うんですけど。

なんか欲張らずにいくという点では結構ありな教材かなという風に思います。
国家試験を突破するっていうのが唯一にして最大の目標だと思うので。
その後どういう医者になりたいかってのは本当人それぞれだし、 その後の努力の仕方はいくらでもあるので。

良い点

アップデートはやっぱりありがたかったですね。
同じ教材を反復してやるのが1番習熟度高めるし、ホズミ先生の話とか雑談とかも「あ、この話前聞いたことあんな」ってなると自然と頭に残るような仕組みになってるんで。

ベーステキストも絞ってくれてる知識って結構ベーシックで、新しい診療科に研修医で行った時とか、 その診療科のベーシックなこととかを復習するには意外と使えるぞみたいな感じではあるんで。
難しすぎなくてわかりやすくていい教材なんじゃないかなと思います。ただ、ちょっとイラストとかは少ないかな。

あとすごくいいのは、やっぱ国試究極マップ。
あれめちゃくちゃいいですね。

究極マップだけやる人もいるし、twitterとか見てたら究極マップっぽく、なんか自分で知識をまとめ直したみたいなものもあるくらい。
国家試験の知識ってマジで膨大だし、国家試験直前ってどんなに勉強してようが めちゃくちゃ不安なんですよ。
大学受験だろうがなんだろうが、やっぱ1発勝負で1年かかってるってなるとすげえ心配だと思うんです。
そうなった時に究極マップっていうのは本当にキーワードの羅列だけで、正直もうなんて言うんだろう。教材としての薄さはこれ以上ない。ただ国家試験で最低限覚えとかなきゃいけない ワード、本当に頭の片隅にこのワードとこのワードって関連あるなっていう知識を引っ張り出すトリガー としてはものすごく申し分ない教材だと思うので。
あれは本当にサンプルが見れる時期自体も限られてるし、講義が見れる時期自体も限られてるので、若い学年の時に なかなかちょっとイメージしづらいかなと思うんですけど、1年前にその究極マップ買ってみるってのは、結果的にはありだったなって思いました。

全然6年生の最後の最後で買うだけで十分こと足りると思いますけど、でもそれぐらい いい教材、練られてる教材なんで、ものすごく間違ってはないっすよね。
あとはそれが合うか合わないかっていう問題になってくるのかなと。

そうですね。あとは低学年からやっといた方がいいんじゃないですかね。
最後に頑張ってやろうっていうの結構きついんで、 1日30分だけでも勉強するのを習慣にしてしまった方がいいかと。
あとでコツコツやってたら途中で休もうともできるし。
本当夏休みの宿題と一緒なんですよね、これね。

長くなったのでこの辺で。
より細かい教材ごとの感想はまた。

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おとと医
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