【#5】2022/9/25 おとラグ#4,#5 in 浦安開催レポート
「おとラグ」誕生のキッカケとなったトライアル開催(第1回)は、当時、移籍直前の喜連航平選手のホームグラウンド・浦安市近辺の開催でした(現在の所属は横浜キヤノンイーグルス)。
トライアル時の盛況ぶりから全国展開の浦安回は、午前と午後の2部開催で企画されました。
それでも両方満員御礼となる総勢80名の参加者と、サポートプレーヤーも10名体制の最大規模となりました。
開催要領
各回40名ずつの参加のため、フットサルコートを2面使用し、体験メニューごとに入れ替えながら同時進行の構成でした。
屋外施設のため一度は台風の発生による悪天候が懸念されましたが、当日は青空の下で実施することができました。
サポートプレーヤーのみなさん
今回のサポートプレーヤーは、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(現・浦安D-Rocks)OBのみなさん。
現役選手で現在はリコーブラックラムズ東京の池田 悠希選手、現役は引退されている大芝 優泰さん、斉田 倫輝さん、直前に参加が緊急決定した小野 慎介さん。
現役選手に教わることができるのも貴重な経験ですが、引退された方はチームスタッフ等で関わらない限りファンと接点がないため、別の意味でとても希少と喜んだファンが多かったとか。
また、同じ浦安を拠点とするトップイーストリーグ所属のJAL WINGSから佐々木 嵩穂選手、松下 太郎選手、諸岡 洋佑選手、井上 拓也選手、重松 隆宏選手、佐々木 健海選手が、当日チームの朝練習後にもかかわらず駆けつけてくださいました。
ポジションはフォワードが3人(小野さん、斉田さん、佐々木嵩穂選手)、バックスが7人。
喜連選手と池田選手以外のみなさんは全員が会社員で、週末の貴重なお休みに参加してくださいました。
そして、「闘う医学生」こと柔道家の朝比奈 沙羅さん。ご自身が在籍されている獨協医科大学ラグビー部のマネージャーのほか、リーグワンチームのファンクラブにも入るほどのラグビーファン。
喜連選手が音声配信中のStand.fmチャンネルのリスナーでもあり、リスナー(ファン)同士でもオンラインで交流がありました。
当初は見学のご予定でしたが、参加者のみなさんと一緒に汗を流されました。
当日の内容
1部と2部は原則同じ内容で実施したため、写真は1部の様子と2部の様子が混在しています。
1)「おとラグぅ~」の大きな輪
受付を済ませ、会場入りした参加者のみなさん。
開始を待つ間、ラグビーボールを触ったり、自発的にパスが始まります。
時間を迎え、進行役・喜連選手の掛け声で出来た40名の大きな輪。
その輪の中でサポートプレーヤーの挨拶につづき、全員で挨拶代わりの「おとラグぅ」のグータッチをしながらグルっと1周して始まりました。
2)準備運動は入念に
準備運動は大芝さんが担当。ジョギングをしながらパスをして体を温めた後、輪の中心に立ち、段取りよく丁寧に入念にストレッチを行いました。
3)同期の意地が出た「手を叩いた数ゲーム」
準備運動後、全員でパスを回しながら、ジョギングでコートを周ります。
途中、進行役・喜連選手の手を叩いた数と同じ人数でグループを作り、しゃがみます。
グループに入れなかった人は、罰ゲームのスタージャンプをします。
このゲームはグループに入るため、サポートプレーヤーといえども必死。
人数が集まりしゃがんだ参加者達の目の前で、アークス同期の池田選手と斉田さんの間では、まだ人数が揃っていないグループへ入るのが必死なあまりこんなシーンが見られました。
4)仲間は誰だ「パスカウントゲーム」
次は2コートに20人ずつわかれて、同時進行で行った「パスカウントゲーム」。
1チーム10名程で構成し、味方同士でパスを10回続けるまで行われるゲームです。
ボールを持つ人は床に1回置くこと、自分が何回目のパスかコールすること、そしてバスケットのようにその場から動くことができません。
一方、相手チームはボールを持っている人に直接触れることはできず、パスを妨害し、攻守交替を狙います。
ここで喜連選手から、「あえてビブスは着ません」のひと言が。
つまり味方の目印がなく、初めまして同士を10人覚え、パスを回していかねばなりません。
左側だけ腕をまくるなど見た目で判断できる目印を相談するチームもあれば、味方を覚えきれてないことを逆手にとって、相手側がパスのコールをして奪ったり(ラグビー精神を尊重するため、2部では禁止)、限られた時間で機転を利かせて取り組んでいました。
5)邪魔する? どこ置く??「ビンゴゲーム」
そのまま2チーム対抗で行われたのが、おとラグ初登場のビンゴゲーム。
縦横3列ずつ9個のゴム製のカラーマーカーの穴に、ラグビーボールを置きます。
ビンゴゲームのように縦・横・斜めのいずれか1列を先に揃えたほうが勝ちというものです。
実際にやってみると、カラーマーカーは柔らかくて不安定で、穴の上にボールを置くのはひと筋縄ではいきません。
さらに1人目が真ん中をとるか、取れなかったチームはどこを抑えるのか作戦も重要です。
お互い置きたいところに先手(邪魔)を打たれ、「どけて欲しい」のにらみ合い? をした対戦も。
指示を出すのに「前」と言っても、自分からみてどっち側のカラーマーカーを指しているのかわかりにくかったり、電話のプッシュボタンの配列で「何番の位置に置いて」と声をかけたり、限られた時間で判断しなければならないという、選手が試合でやっていることを体験します。
6)タックル/ジャッカル体験
二手にわかれて交互に体験したのが、こちらも「おとラグ」初登場のコンタクトプレーのメニューです。
同性同士でペアやグループを組んで行いました。
・タックル編
まずは、「体を低くかがめて、相手の腰の周辺をめがけて肩で当たり、両手で抱え込んで締める」というタックルの基本動作を教わりました。
この一連の流れを、2人1組でタックルする・されるの役割を交互に変えながら行います。日常生活には決してない動きの体験です。
それで終わるかと思いきや、次は目の前に並ぶサポートプレーヤー相手に実践します。
勢いが足りずに選手にしがみつく参加者達の様子に、喜連選手から「タックルじゃなくて、ハグになってます」の突っ込みが。
そうかと思えば、別の競技かと勘違いするような本格的なシーンもみられました。朝比奈さんの低い位置へ何かの技のような見事なアプローチ!
・ジャッカル
2019年のワールドカップで一躍有名になり、その年の流行語大賞にもノミネートされた「ジャッカル」のレクチャー。
素早く腰を落として、体制を安定させたまま、手を地面につくことなく(いわゆる自立した姿勢)ボールに絡むまでが一連の動作です。
これは3人組になり、1名が攻撃側としてボールをもって軽く走り込み、守備側の2名のうち、1人が膝をついた状態でタックルをして倒し、そこにもう1名がジャッカルをする、という流れで交互にチャレンジ。
試合では選手同士が密集するシーンで多いプレーのため、選手から(試合を見る側が)見えていないところの攻防を聞き、奥深さに感心する感想も多かった体験でした。
7)スクリューパス~2対1
次は2人1組でスクリューパスの体験です。
喜連選手からボールの中心を持つと軌道がどうなるかを教わり、ボールを横向きに片手で持ち、回転を付けて投げる練習からはじめます。
横向きで回転をつけられるようになったら、今度はボールを縦向きにして、先端を相手に向けて回転をつけて投げてみます。
最後は、反対側の手を添えた両手パスと、最後まで相手方向に手を向けるフォロースルーを教わります。
喜連選手曰く、「投げる手はボウリング、添える手はギターの弦をはじくイメージ」とのこと。
次は、アタック2名1組とディフェンス1名で行う「2対1」の体験です。
習ったスクリューパスにランが加わり、アタック(味方)側がディフェンス(敵)の位置にも気を配りながら、トライを目指します。
これも4グループにわかれて行いましたが、各グループにサポートプレーヤーが付き添い、細やかで的確なアドバイスでフォローしていました。
8)スクラム/ステップ体験
続いて再度、同性同士でペアやグループを組んで、毎回人気のスクラムと、「おとラグ」初登場のステップの体験を行いました。
・スクラム編
小野さん、斉田さん、佐々木選手、JAL WINGSの熊谷GMも助っ人に入り、デモンストレーションを見た後、4グループにわかれ、1対1で組み方の姿勢、3対3の組み合い、最後は5人もしくは8人で組むところまでを体験しました。
また、サポートプレーヤーの小野さんと朝比奈さんの重量級の組み合いは、迫力満点でした。
・ステップ編
こちらは、現役時代ウイングの大芝さんからお手本のステップを、現役センターの池田選手からおしゃれステップのデモンストレーションをいただきました。
その後、2人1組で「抜きたい方向と逆にステップを切る」、「ステップの踏み込みをしっかりする」など相手の抜き方のレクチャーを受けながら、チャレンジしました。
9)2対1にする、それともタッチフットにする?
最後は今日の集大成、アタック(攻撃)側はパスやステップを使って相手を突破しトライを狙い、ディフェンス(防御)側は突破をさせないように守ります。
参加人数が多いと習得具合も幅が出てくるので、自己申告でどちらかを選び、時間の許す限り楽しんでいただきました。
* * *
終了時は再度全員で輪になり、喜連選手の「楽しかった人?」の問いかけに、すかさず大勢の手があがりました。
そのまま全員で1周しながら「おとラグぅ~」のグータッチで挨拶後、集合写真を撮りました。
なお、当日の体験風景は、「おとラグYoutube」でも紹介しています。
あわせてご覧ください。
サポートプレーヤー・参加者インタビュー
「おとラグ」Youtubeでは、サポートプレーヤーの池田選手、大芝さんのインタビュー、参加者インタビューを掲載しています。
また、「おとラグ」Instagramでは独自コンテンツの「参加者への突撃インタビュー」を掲載しています。
1)きりんさん
2)ヤスミンさん
それぞれご協力いただきましたみなさん、ありがとうございました。
参加者のみなさんのSNS投稿より
サポートプレーヤープロフィール
・前NTTコミュニケーションズシャイニングアークスOB
・JAL WINGS
トップリーグイーストグループCは9月に開幕し、12月まで試合が続くシーズン真っ最中です(試合日程・順位表はコチラ)。
応援よろしくお願いします。
※チーム公式サイト
・朝比奈沙羅さん
SNSアカウント等、下記にまとめられています。
記事紹介「浦安に住みたい!」
市民による浦安の地域情報総合サイト「浦安に住みたい!」様に、取材記事を掲載していただきました。
協賛先紹介
「おとラグ」のご協賛社様からの商品を会場でお配りしました。
ご提供ありがとうございました。
1)酒田製菓株式会社様「ミライオニギリ」
運動後に特に必要な炭水化物、たんぱく質を素早く補給できる薄焼きのおせんべいです。
※商品公式サイト
2)マルマン株式会社様「CARB UP! 最中」
筋トレコンテスト・大会前のカーボアップ向けに開発された半生菓子(日持ちのする和菓子)です。
※商品公式サイト
また、他チームの選手から下記のご提供をいただきました。
チームの枠を超えたサポート、ありがとうございました!
3)釜石シーウェイブスRFC・美﨑正次選手栽培の椎茸
喜連選手の近畿大学ラグビー部の後輩で、Division2・釜石シーウェイブスRFCでプレーする美﨑 正次選手が栽培されている椎茸をご提供いただき、ご参加のみなさんへお配りしました。
4)岸岡智樹のラグビー教室ロゴ入りオリジナルラグビーボール
Division1・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ所属の岸岡智樹選手より、ご自身が主催する子ども向けラグビー教室のオリジナルラグビーボール(公式5号球)をお借りしました。
5)JAL WINGS様 ラグビーボール
サポートプレーヤーのみならず、チームで使用しているラグビーボールもご提供いただきました。こちらも大変お世話になりました。
ファンドレイジングとオレンジday
この回の開催は、アルツハイマー病に思い入れをもつ喜連選手が、参加費の収益からアルツハイマー病の研究機関に寄付を行うファンドレイジングの対象でした。
9月のアルツハイマー月間のシンボルカラーにあわせて「オレンジday」としたところ、大勢の参加者の方がオレンジを身に着けていらっしゃいました。ご賛同いただきまして、ありがとうございました!
詳しくは、別記事でご紹介しています。
サポートプレーヤーのみなさん、ご参加のみなさん、ありがとうございました。
また「おとラグぅ~」でお会いましょう!