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日本の恐竜図鑑:じつは恐竜王国日本列島


日本の恐竜図鑑:じつは恐竜王国日本列島

 二〇一二年一月現在、日本で発見されている恐竜を、ほぼ全部、紹介した本です。
 これ一冊で、日本の恐竜を網羅できます(^^)

 恐竜と同時代に栄えた翼竜、長頸竜【ちょうけいりゅう】(=クビナガ竜)、魚竜なども、紹介されています。すべて、日本で化石が見つかったものたちです。

 かつて、「日本では、恐竜の化石は出ない」といわれた時代が、長く続きました。
 しかし、それは、間違いでした。二〇一二年現在では、多くの化石が見つかっています。

 本書では、日本産の恐竜が、最新の学説に基づいた姿で、紹介されています。
 この「最新」というところが、重要です。恐竜学の進歩が速いからです。
 同じ種の恐竜でも、少し前とは、まるで違う姿で復元されることが、珍しくありません。

 例えば、本書では、小型の獣脚類【じゅうきゃくるい】―肉食恐竜の仲間です―は、みな、羽毛が生えた姿で描かれています。
 これは、最近の研究で、獣脚類が、鳥類に近縁だとわかってきたからです。

 『ジュラシック・パーク』に登場した、あのベロキラプトルも、羽毛の生えた姿になっています。
 そう、日本にも、ベロキラプトルがいたんですよ(^^)

 復元イラストもいいですし、解説もいいです。コラムや発見記といった読みものも、充実しています。
 二〇一二年現在では、望みうる最高の「日本の恐竜図鑑」ですね\(^o^)/

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

ようこそ、日本の恐竜の世界へ
恐竜の時代◆中生代 三畳紀、ジュラ紀、白亜紀
地質年代
恐竜の分類
恐竜が産出するおもな地層マップ
この本の読み方

鳥たちはここから始まった――獣脚類【じゅうきゃくるい】
 フクイラプトル
 アウブリソドン類
 白山の巨大獣脚類
 ドロマエオサウルス類
 ミフネリュウ
 テリジノサウルス類
 ベロキラプトル類
 オビラプトル類
 スピノサウルス類
 カルノサウルス類
 サンチュウリュウ

もっとも巨大に成長した恐竜――竜脚類【りゅうきゃくるい】
 モシリュウ
 鳥羽竜【トバリュウ】
 丹波竜【タンバリュウ】
 フクイティタン

植物の変化に適応して進化した恐竜――鳥脚類【ちょうきゃくるい】
 ニッポノサウルス
 フクイサウルス
 イグアノドン?の仲間
 ランベオサウルス亜科

フリルをつけた闘士――周飾頭類【しゅうしょくとうるい】
 アーケオケラトプス
 アルバロフォサウルス

身を守るための装飾をもつ――装盾類【そうじゅんるい】
 ノドサウルス類
 アンキロサウルス類

大空を支配した空飛ぶ爬虫類――翼竜類
 プテラノドンの仲間
 アズダルコ科

恐竜時代を通じて栄えた海生爬虫類――長頸竜類【ちょうけいりゅうるい】
 フタバサウルス
 サツマウツノミヤリュウ
 プリオサウルス類
 ポリコティルス類

魚竜の地位を受けついだ海のギャング――モササウルス類
 カガナイアス
 タニファサウルス
 巨大モササウルス類
 コウリソドン?

恐竜周辺で生きていた動物たち――哺乳類・サメ類・カメ類
 トリティロドン類
 新種の真獣類【しんじゅうるい】
 リソドゥス
 ラブカ
 クレトラムナ
 ウタツサウルス(歌津魚竜)
 アノマロケリス
 メソダーモケリス

コラム
 日本列島はどうやってできた?
 恐竜はこんな地層で発見される
 恐竜時代のポンペイ遺跡
 白亜紀末の大絶滅――K/T境界
 恐竜1匹発見すれば2匹、3匹
 久慈琥珀【くじこはく】の中の日本最古のカマキリ化石
 恐竜の足元に暮らしていた小さな生き物たち
 太古の1年は365日ではなかった
 アンモナイトと車のモデルチェンジ
 クビナガリュウは陸で産卵? 海で出産?
 和歌山県 鳥屋城山【とやじょうさん】で進むモササウルス化石の発掘
 化石で推測、クビナガリュウVS.モササウルス
 サケのように産卵のために川を遡上【そじょう】した古代ザメ
 日本にいた巨大スッポン
 宇都宮流・恐竜化石発見の極意
 化石採集のマナー

発見記
 白山で巨大獣脚類の牙【きば】化石を発見!
 アマチュア化石ハンターの熱意が実った――鳥羽竜の発見
 キラリと黒く輝く歯化石が!――鹿児島県初の草食恐竜の発見
 化石は長い頸【くび】を下に突き刺すように埋まっていた――サツマウツノミヤリュウ発見
 和泉【いずみ】山脈の主【ぬし】、巨大モササウルス類の頭部化石を発見
 中生代最古の地層で発見したサメ化石

伝説の化石ハンター・宇都宮聡【うつのみや さとし】の大物化石発見歴
恐竜や化石が見られるおもな博物館
参考文献
恐竜名索引



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