フランス民話集
フランスの民話が、50話、集められた本です。
フランスの民話で有名なものは、おおむね、入っているでしょう。
文庫という手軽な形で、フランスの民話が読めるのは、嬉しいことです(^^)
50話のうちには、聞いたことのある話が、一つや二つ、あるはずです。
「美女と野獣」や、「女の子と狼」(「赤ずきん」の原型です)、「ペルシエット」(「ラプンツェル」の類話です)、「金ぴか狐」(「長靴をはいた猫」の類話です)などですね。
読み終わる頃には、「なぜ、ヨーロッパには、互いに似た民話が、いくつもあるのか? 他の民話も、もっと読んでみたい」と、民話の魅力に取りつかれるかも知れません(^^)
民話のあとに、「フランスの民話について」という解説が付いています。
この解説が、理屈っぽくて、ちょっと読みにくいです(^^;
でも、読めば、フランスの民話について、「なぜ、こうなっているのか?」と思った点が、ある程度、腑に落ちるでしょう。
民話を楽しみたいだけなら、解説を読まなくても、充分です。
適当にページを開いて、目に入った話から読み始めても、楽しめます。
以下に、本書の目次を書いておきますね。
凡例
ふしぎな話
1 美女と野獣
2 庭師の娘
3 金ぴか狐
4 女の子と狼
5 熊のジャン
6 白い鳩
7 緑の山
8 ペルシエット
9 七人の妻をもつ巨人
10 みにくい娘ときれいな娘
11 悪魔の庭
12 井戸の中の女の子
13 しらくも頭のジャン
14 ビゾニュ
15 小さなマルグリット
16 リカベール・リカボン
17 悪魔の話
18 粟【あわ】っ粒
19 ジャン・ド・カレー
20 聖女ジェルメーヌの話
21 三つの小川
22 風のノルーア
23 魔法の靴下
24 二つとない船
25 美しい牝馬
26 手なし娘
27 トゥレーヌ
28 ベネディシテ
29 青い牡牛
30 皮っ子
31 小さなアネット
32 神さまと木靴つくりと欲ばり女
33 金のバラ
動物の話
34 狼とコオロギ
35 炭焼きの男
36 狼と豚とアヒルとガチョウ
37 小さな雄鶏
38 狼と狐
おかしな話
39 牝馬の卵
40 ばか者ジャノ
41 ラ・ラメの話
42 愚か者の村
43 ペディ・ウェンチュ
44 なぞの動物
45 目をつぶされたタタール人
46 粉ひきと領主
47 狐のマルタン
48 うそくらべ
49 花を咲かせたがらなかった小さなキャベツ
50 泥の中にしりもち
注釈
フランスの民話について ポール・ドラリュ
解説