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日本の美術 第510号 特集「龍」


日本の美術 第510号 特集「龍」

 『日本の美術』という雑誌の、「龍」の特集号です。
 日本の美術品のうち、龍が登場するもので、有名な作品は、ほぼすべて、本書で見ることができます(^^)

 登場する分野は、絵画、彫刻、陶芸など、多岐にわたります。やはり、絵画と彫刻が多いですね。
 カラー図版も多いですが、すべてがカラーでない点は、残念です。

 薄い本のわりには、解説も、充実しています(^^)
 実在しない龍という存在が、どのように形に表わされてきたのか、その歴史が、わかります。

 日本における龍だけでなく、中国、朝鮮半島、インド、東南アジア、中央アジアの龍についても、取り上げられています。
 東南アジアと中央アジアについては、さらっと触れた程度ですね。中国、朝鮮半島、インドについては、そこそこ詳しく載っています。

 付録で、西洋におけるドラゴンも、取り上げられています。
 古代オリエント、古代ギリシャ、ヨーロッパのキリスト教におけるドラゴンの解説があります。

 全体として、「簡易版の龍の事典」といえます。
 「龍について、手っとり早く知りたい。一冊、日本語の文献を読むだけで知りたい」というなら、私は、本書をお勧めします(^^)

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

はじめに
龍とは何か
日本における龍
中国における龍
朝鮮における龍
インドの龍
東南アジア諸国における龍
中央アジアにおける龍
おわりに

図版目録
参考文献

附論 ドラゴン



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