京都プリン紀行 #2
前回の記事はこちら
京都のお店でプリンを食べたりお持ち帰りしたりするプリン巡り、第2弾です。前回は前置きが長すぎて1軒しか紹介できませんでしたが、今回以降は2軒ずつくらい書けたらと思います。
早速いきましょう。
2軒目 喫茶ジラフ
四条河原町エリアで、寺町通りと河原町通りの間、いわゆる「裏寺」にあるお店。
アーケードのある花遊小路よりも一本北側にあります。その辺りといえば、ポップな数字の羅列など独創的なテキスタイルで知られるSOU・SOUのお店が立ち並ぶ目にも楽しい一角。
その並びにあるのが喫茶ジラフさん。
ビルの2階で、キリンの絵が描いてある大きな回転灯が目印です。ここに元々あった喫茶店を内装ごとほぼそのまま引き継ぎ2020年にオープンしたお店。なのでファニチャー類や壁の絵画など、全体的にクラシカルな雰囲気が味わえます。
プリンは標準的なサイズでガラス皿に載っており、こちらもお店と調和するクラシックスタイル。食感はほどよい固さで、口溶けはクリーミー。カラメルは苦味が少なく甘めでさらっとしており、コーヒーのお供としてバランスよくまとまっています。
立地的にアーケード街と河原町交差点への抜け道にあたり、人通りも比較的多いので土日のカフェタイムは階段に待機列ができやすいです。また、全席喫煙OK・分煙なしなので、タバコの煙が苦手な方は開店時に行くことをおすすめします。
【喫茶ジラフ】
京都府京都市中京区中之町583-10 メインビル 2F
3軒目 やまもと喫茶
祇園の白川沿い、東大路に突き当たる手前にあるお店。昭和レトロなアイテムに溢れる店内ですが、実はこちらも以前は別の喫茶店だったところを居抜きで作られたそうです。軒先の幟はナポリタンだったりたまごサンドだったり。ドリンク、軽食メニューともに豊富です。
プリンは高さのあるむっちり系。卵の風味が豊かで、ほんのりとした甘みが口に広がります。カラメルはほろ苦なので、下層へ食べ進めるにつれ味のグラデーションがあります。ステンレスのプリン皿がまたレトロで、昭和の名店に来たような感覚が味わえます。
祇園や清水エリアにも近い土地柄、どの時間帯もコンスタントに客入りのある印象ですが、あまり並んでるのも見ない気がします。外国の方を含め観光客も比較的多いでしょうか。でも近隣の常連さんの姿も多く見られました。私が滞在する数十分の間にも、いつもの!という感じでコーヒー1杯をズズッと飲んで、ざーっと新聞読んでおおきに!って帰る、という方が何名かいらっしゃいました。それも喫茶店のあるべき姿の一つかもしれませんね。「古き良き街の喫茶店」の空気と賑わいを感じたい方は是非お立ち寄りを。
【やまもと喫茶】
〒605-0066 京都府京都市東山区石橋町307−2 シャトー・ドミール1F