街道ロングライド夫婦・しまなみ海道編(美味い!楽しい!気持ちいい!)
新年あけましておめでとうございます。
2023年も非凡な日常を繰り広げていく所存です!
どうぞ本年も私達或るサー夫婦にお付き合いいただけますと幸いです。
さて、私達の新年1発目の記事は、街道違いのしまなみ海道編です。
周囲の方でしまなみ海道を走った方は口々に「良かった!」「オススメ!」とおっしゃるので、一度行ってみたいと思っていました。
12月28日に無事に仕事を納め、翌朝から新幹線と在来線を乗り継いで尾道に行き、尾道港で自転車をレンタルして、1泊2日で今治まで走り抜けました。
今回はその旅の様子をレポートします。
I. スタート15分での甘いワナ
DAY1(12/29)
11:00
岡山駅着。
山陽新幹線に乗り換えて、福山駅(広島県福山市)へ。
福山駅から在来線の山陽本線に乗り換え、今回の出発地「尾道」に向かいます。
12:30
尾道駅着。
ちょうどお昼時だったので、尾道ラーメンを食べてから出発することに。
駅から5分ほど歩くと「尾道本通り商店街」があり、そこにはたくさんのラーメン屋さんがひしめいています。
私達はその中から評判がよさそうかつラーメンの写真がおいしそうだった「くいしん坊千両」に足を運びました。
私達の前には2組ほどが並んでいるのみで、15分ほどで入店できました。
尾道ラーメンの特徴と言えば、瀬戸内の小魚からとったダシ、背脂ミンチと平打ち麺だそうですが、「くいしん坊千両」の麺は細麺でした。
尾道ラーメンらしく、背油ミンチが浮いていましたがしつこい感じがなく美味しかったです。
私達が店を出るころには4~5組が店の外で並んでいました。
14:00
駅をはさんで「尾道本通り商店街」の反対側に位置する尾道港のレンタサイクルステーションにて、事前予約していたスポーツバイクを借りました。
有名ブランドのものではなさそうでしたが、敷地内で試走してみるとペダリングがすごく楽で、自分の踏み込みに素直に応えてくれる感じを受け、直感的に”相棒”感が湧きました。
レンタルの手続きを済ませると、すぐ近くにある「向島行渡船のりば」で渡船を待ちました。
10分ほど待ったら渡船が向かってくるのが見えました。
賃料は、大人1名100円と自転車1台10円です。
渡航時間は5分程度。
同じ船には地元の子だろう中学生か高校生2人が自転車と一緒に乗船していました。
あの子らは何しに尾道に行っていたのだろう。
自転車とともに本州に渡り、遊んだり買い物をしたりして楽しむのが地元の若者たちの週末なのかな、などと日常を想像していました。
という間に向島に到着。
下船してから直進し、最初の交差点を右折したら道路上に青いラインが引いてありました。
これを辿れば地図を見ずとも今治にたどり着けるのです!
14:15
早速甘いワナ・・みかん直売所だとおおおお!
無類のみかん好きであるツマはこの事態を見過ごせない・・・。
というワケで、出走15分にして休憩です!(笑)
ネットぎゅうぎゅうに詰め込まれたみかんを背負って自転車をこぐのは少々しんどい。
ならば食べるしかない。仕方ないよ、重いんだから。
ということでみかんを食べる手が止まらない。
オットと二人でネットの半分は食べ、再び走り出しました。
向島と因島をつなぐ因島大橋は見えています。
しかし今治までのルートを示す青いラインは、橋の下を潜り抜け、橋を背にしてさらに進めという・・・
さっきのは因島大橋ではなかったのか・・?
と考えを巡らせていると、青いラインが急に左折を促します。
するとグングン上り坂に・・・
なるほど、旋回しながら橋の高さまで登るのね・・・!
15:00
坂を上り切ると、最初の橋。
因島大橋です!
II. 太陽の下で宿に着けない運命
因島大橋を渡り、下り坂を下りきると現れるのが真っ白い恐竜です。
地元では「ザウルくん」という名で愛されているそうです。
16:00
因島でのルートは比較的内陸が多いです。
生口島とをつなぐ生口橋が見えたころには、すっかり日が傾いていました。
本日のお宿はこの生口島にあります。
ちょうど島の中心地あたりにあるので、暗くなる前には宿に着けるはず。
しばらく進んだところでGoogle Mapを起動して宿の場所をチェック。
道沿いに進んであと3kmというところまで迫りました。
17:00
正面に大きな橋が見えます。
生口島の宿の周辺には小さな島があったのを記憶していたので、その島に渡る橋だろうと思い、自転車をこぎ続けます。
左手に公衆トイレと駐車場が見え、後続するオットが「トイレ休憩!」というので一旦停止。
オットがトイレに入っている途中、私は駐車場に掲げられていた島の地図と現在地を見ます。そして・・・ビックリ仰天!
・・・宿、通り過ぎてる?!
しかも目の前に見える立派な橋。
これ、次の大三島に渡る「多々良大橋」ではないか・・・!?!?
トイレから出てきたオットに半狂乱しながら事情を説明。
オットは冷静に「あと3kmだって言ってなかった??」と聞いてきます。
どうやらその時点で既に通り過ぎており、逆方向に3kmだったようでした。
結果、宿まで6km戻るハメに・・・。
本日のお宿「島宿NEST」に着いた頃には、辺りは真っ暗になっていました。
「私達は明るいうちに宿に着けない運命なのね・・・。」
III. ライバルの存在
19:00
夕食は、宿のお姉さんイチ押しの「御食事処ちどり」へ。
予約した方が良いということで電話してから行きました。
店内には芸能人のサインやテレビ取材時の写真が沢山掲げられています。
宿のお姉さんからおすすめされた「レモン鍋」御膳と、蛸の刺身、蛸の唐揚げと蛸づくしで注文。
蛸がコリコリしていて絶品でした。
蛸の炊き込みご飯も味が染みてて美味しかった!
宿に戻ると、玄関先にしまなみ島走BOOKという本があり、部屋に持って行って読んでいいですよ、という案内が。
お言葉に甘えて部屋に持ち込み、パラパラとめくっていると、著者の「宇都宮 一成」さんの別の著書のタイトルに目が留まります。
直感的に、ライバル出現!と思いました(笑)
夫婦で冒険旅をしている。しかも自転車!しかもハネムーン!!
ライバルの動向はチェックせねばならん、ということで、kindle版があった続編の方をすぐさま購入しました。
続編↓
或るサー夫婦のハネムーンは、中山道600km自転車旅でした↓
IV. 生口島を堪能
DAY2(12/30)
10:00
コンビニで調達した朝食を食し、朝の「しおまち商店街」へ。
昨夜目を付けていた「岡哲商店」のコロッケが販売されていたので、メンチカツと合わせて1つずつ購入しました。
揚げたてで美味しい~♪
岡哲商店にもたくさんの芸能人が来ているようで、サインが店中に貼られていました。
さて朝の「しおまち商店街」に来た目的はコロッケの他もう1つあります。
それは・・・朝風呂に入ること!
やってきました「yubune」。
いわゆるスーパー銭湯です。
サウナにも目がない私達。
ここのサウナは小さめで、5人も入ると狭く感じるくらいですが、この時は午前中だったこともあり終始貸し切り状態でした。
サウナの外には、生口島らしく「レモン水」がキンキンに冷やされていて、火照った体に気持ちよく染みわたりました。
11:30
島宿NESTに戻ります。
なぜに昼時まで生口島でウロウロしているのかというと、実はこの日、島宿NEST主催で餅つきをするということで宿の方から誘っていただき、参加しようと思って、生口島を堪能しつつ時間をつぶしていたというワケです。
yubuneから戻ったころには子どもも大人も大勢集まり、餅を頬張っていました。
次なる餅は、みかんの実を混ぜたみかん餅。
オットも餅つきのお手伝いをしました。
12:00
12月のボディビル大会に向けて5カ月かけて行った減量から明けた&旅行で気持ちが大きくなっているオットは、餅つきの報酬として(?)餅10個ほどおかわりさせていただき、満足した様子で島宿NESTを後にしました。
(嫌な顔せずお餅をおかわりさせて下さりありがとうございました。)
V. サイクリストの聖地
12:30
再びの多々良大橋です。
橋に向かって坂を上る最中、目前に広がるのはレモン畑。
快晴の空の下で海と谷の自然に囲まれた中でライドは気持ちがいい。
しまなみ海道、期待を裏切らない素晴らしいコースです!
13:00
多々羅大橋を過ぎると大三島。
すぐに「道の駅 多々羅しまなみ公園」があります。
そこにはそう、「サイクリストの聖地碑」があります。
ロングライド夫婦として、これを写真におさめないワケにはいかない!
写真も撮れたし行きますか、というところで再び甘いワナが!
「伯方の塩ソフトクリーム」の旗だと?!
実は昨夜宿で借りたしまなみ島走BOOKに「伯方の塩ソフトクリーム」がオススメされていたのですが、それが販売されている伯方の塩工場は今回のルートから外れていたのであきらめていたのでした。
しかしこの「道の駅 多々羅しまなみ公園」で食べられるだと?!
これは食べないわけにいかない、と自転車を停め、塩ソフトに芋菓子がトッピングされた「芋菓子ソフト」を購入しました。
オットは(つい1時間前に餅10個を平らげたにも関わらず)小腹が空いたということで、こちらもご当地グルメの鯛カツバーガーを購入。
2人で分けながら美味しくいただきました。
VI. 激坂をハネノケル
14:00
大三島、伯方島はテンポよく通過。
あっという間に伯方・大島大橋を渡って、舞台は大島へ。
大島には「心臓破りの坂」と言われる宮窪峠があります。
上り坂が苦手な私達は覚悟してこの大島の道を走ります。
坂は確かにあるのですが、「激坂」と聞くと中山道旅で幾度となく苦しめられた峠たちが思い出されるので、それほどまでの坂はまだない・・・。
どこだろう、と言っている間に「宮窪峠」の看板を発見。
なんと、気がついたら峠の頂上に来ていました。
「オレらも成長したもんだなあ。」
オットがつぶやきます。
15:00
「道の駅 よしうみいきいき館」着。
目の前には、大島と四国をつなぐ来島海峡大橋が横たわっています。
全長4kmにもなる大橋を渡る前にひと休憩。
ちょっと小腹が空いた(またか)ということで、焼き豚卵丼を2人で分けて食べました。
VII. いつも詰めが甘い
最後の大橋、来島海峡大橋は全長4105mあります。
橋を渡ったらそこは四国です!
道路に示された青いラインはまだ先へ、先へと続くので、ラインに沿ってひたすら進みます。
グングン進む、ドンドン進む。
そして・・・
16:30
今治駅、ゴォォォーーール!
駅の目の前にレンタサイクルのステーションがあり、スタッフのおじさまが返却はこちらですよ~と声をかけてくれます。
私達が自転車を降りると、「はい、はい、こちらですよ。」と迅速で丁寧な対応。
辺りを見渡すものの「しまなみ海道州着地」的なオブジェもない。
うーむ。
70kmとはいえ、1泊2日かけて走ってきたのだからゴール感がほしい。
尾道からここまで絶えることなく道路に青いラインが引かれている親切さから考えるに、ゴールのオブジェ的なものが何もないのはオカシイゾ・・・
レンタサイクルのおじさまに、何かないですか?と聞いてみると、
「あ、それは、来島海峡大橋を渡ってすぐのところにあるんですよ。」
!!!
「しまなみ海道70kmの終点は来島海峡大橋を渡り切ったところ。今治駅までは76kmあります。」
!?!?
「オブジェのところに行きたいならまた6km戻ってもらわないとなあ。」
・・・
どうやら「サンライズ糸山」というところにSHIMANAMIモニュメントがあるそうです。
自転車でお越しの際はお見逃しなく!
VIII. 噛まずに溶けるってコレね
17:00
太陽の下で宿に着けないジンクスをはねのけ、無事に本日のお宿「今治アーバンホテル」に到着。
部屋に入るなり、何をしたかというと・・・
夕食の店探し・・・!
どこまでも食に貪欲な二人です。
といいつつオットがね。
美味しいお店をネットで探し出すのが上手なんです。
旅先では9割方オットが店を探し、おおよそ当たりです!
その特技が今夜、頂点を極めり・・・。
オットが見つけ出したそのお店は「すし半」。
地元の方が教えたくないというそのお店は、駅近のお宿から歩いて行くと、今治城を過ぎ、更に海側へ歩くとあります。
カウンターが6~7席くらい、座敷が2つくらいだったと思います。
カウンターに案内され、握り盛り合わせを注文。
お通しは鯛の皮ときゅうりの酢和え。
鯛の皮がコリコリしていてそれはそれは美味い・・・。
しばらくして握り盛り合わせが。
ネタが厚いのなんの。
そして驚いたのが大トロ。
よくテレビの食レポで「口の中で溶けていく~」っていうのを聞きますが、それが現実に起こり得るとは!!という衝撃。
唇でなぞるだけでホロホロ崩れていきそうです。
しかし!!
ここでダメ押しのたまご!!!
たまごは盛り合わせとは別に後から別皿で出されました。
ご主人が「うちはたまごが一番うまいよ~」
と豪語するだけあって、今までの人生で食べたことがないフワフワたまご!
味はほんのり甘いです。
オットの食欲が止まらず、天ぷらを追加注文。
大きなエビフライはなんと頭付きです。
新鮮なので、脳みそからなにから丸ごと食べられるのだそうです。
回らない寿司屋にも関わらず、欲望のままに絶品のお寿司と天ぷらを注文し、さぞやお会計が恐ろしいことに・・・
と不安も束の間、2人で7200円。
東京では絶対にあり得ない破格な値段です。
しまなみ海道走破のサイコーなご褒美でした。
今回の走行距離88km※
(「尾道港」広島県尾道市~「今治駅」愛媛県今治市)
※初日のUターン往復12kmを含みます。
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こんにちは。
或るアラサー夫婦の非凡な日常の「ツマ」です。
今回の記事をお読み下さりありがとうございました!
私達夫婦はソロモン諸島という南の島で出会いました。
体力をあり余らせている私達は夫婦で冒険旅をしたり、ボディービルダーを目指して筋トレに励んだり【オット】、マラソンにハマったり【ツマ】と非凡な日常を送っています。
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