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虫嫌いvs子どもの好奇心、どちらを優先すべきか

先日子どもと出かけた際、2歳の息子がクレーンゲームをやりたいと言い出した。

ゲーム自体はいいのだけれど、問題は景品だ。
息子が欲しいと懇願したのは、黒く光るカブトムシのオモチャだった(それも無駄に4匹詰め合わせセット!)。
手のひらサイズのそれは、母から見ると、あきらかにカブトムシではなく別の虫に見える。そう、Gである。

※あまりに見た目が不快なため、本記事に実物の写真は掲載していません。期待した方はごめんなさい!

なんてったって、私は大の虫嫌い。アイツに会いたくないがために、今も19階に住んでいるくらいだ。
なんとかG(ではなくてカブトムシのオモチャ)を回避したいと気をそらしたものの、「あれがいい! 欲しい! やりたい!」とイヤイヤしだす息子。
「じゃあ1回だけね」と仕方なくトライさせることにした。

「まあ2歳児が、クレーンゲームなんて取れるわけないさ」

たかをくくっていたところ、私の思いは完全にフリとなる。

息子は1回で虫フィギュアの詰め合わせをゲットした。

「う、うそだ……」

と絶句したものの、我が家の教育方針は「好きなものを好きなだけ楽しませる」だったなと思い出した。
グッと恐怖心をこらえ、「すごいじゃん!天才じゃん!カブトムシ最高じゃん!」と乾いた笑顔でそれをバッグの中にしまい込む。

そこから1週間。私は毎日、子どもが日中遊びまくった虫のオモチャを、夜な夜な「ヒッ!?」と叫びながら、床から広い、棚に戻している。

そろそろ飽きたかなと思い隠してみると、「カブトムシは〜?」と翌日聞かれるので、まだ捨てるわけにはいかない。

最近は虫嫌いを克服したほうが早いかもしれないと思い始め、
「そもそも私はなんで虫が嫌いなんだ?」
と、哲学的な問を持つようになった。
しかし、怖いもんは怖い。グロテスクな見た目をまだ克服はできないでいる。

2歳の彼は、まだ本物の虫が持ち帰れることを知らない。
来年の今頃は、オモチャの虫では済まないだろうなと思いながら、1年後の成長と虫への恐怖心を天秤にかけ、今夜も黒い固まりを震えながら拾うのだった。

おおしまりえの本業は、恋愛ジャーナリストでコラムニスト、恋愛コーチです。現在公式LINEでは、noteに書ききれない情報や、恋愛コーチングの申し込みをお受けしています。まずはお友だち登録をお願いします。

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