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南蛮渡来の、エスカベッシュ

どーも。都内一流ホテルで16年勤務した、フリーシェフ、僕です。
今回2131字でした!
レシピ制作のポリシーを作りました。
もし気に入ってもらえたらご覧になってくださいね。

今回はエスカベッシュです。

エスカベッシュは南蛮漬けです。
江戸時代にスペインやポルトガルから入ってきた料理の内の一つ
であるとされています。
上記2国などを全て『南蛮』と言っていたそうです。
よって、エスカベッシュは西洋の料理ですね。
今回は手に入りやすいスパイスを使いましたが、
ブーケガルニにタイムやコリアンダー、
カイエンペッパーを加える事がクラシックですが、
癖が強くなりすぎると考えます。
もし加えるのなら『ちょっと』だけにしましょう。
今回の分量を半分にしてもいいかもしれません。

THE)材料

☆今回は保存食なので人数出してません

アジ 2尾
イワシ12尾

玉ねぎ 1個
パプリカ 1個

☆ブーケガルニ
ローリエ 1枚
ニンニク 1個半割
パセリ茎 1本
鷹の爪ホール1個
お茶パック 1個

☆マリネ液
酢 300㏄
水 300㏄
砂糖 大匙3
塩 小匙1
胡椒 少々

調味料)

塩胡椒
小麦粉
揚げ油

盛り付け例)

サラダ
バルサミコクリーム

バルサミコクリームってこんなのです。
バニラアイスや赤身肉にかけるととてもコクが出ます。
赤系のソースにコクを加えるつもりで加えてもいいですね。


工程)

玉ねぎパプリカカット、ブーケガルニ用意してマリネ液に作って入れる、しっかり冷ます、魚ペーパーで臭み取って一口大より大きめにカット、塩胡椒振って、小麦粉振って、油で揚げる、熱いうちに冷たいマリネ液に入れる、粗熱が冷めたら冷蔵庫に入れて、一晩経ったら完成。


では行きましょう。

まずは玉ねぎを繊維方向に切ります。
半割にして、スライス。
写真のタッパーにマリネ液が来ます。
玉ねぎとパプリカを一緒にしておきましょう。
あまり薄いスライスだとビネガーのチカラで溶けてなくなります。
パプリカはヘタと種を抜いてから同じようにスライスしていきます。
この時点である程度大きくても、
ビネガーのチカラで柔らかくなりますし、一回り小さくなります。
今回、野菜は煮たりしません。
ビネガーのチカラで柔らかくします。
『今回のブーケガルニです』。
ニンニクローリエ、鷹の爪、パセリ茎、です。
好みで粒胡椒3粒ほど入れてもいいでしょう。
分量通りのマリネ液を作って、ブーケガルニを加えて
沸かしてしっかり冷ましてください。
この場合、熱いところに揚げたての魚を入れると
しっかり味が付きません。
じゃーん。
イワシです。
魚屋さんの方が僕よりも綺麗に捌けるこりゃ…。
是非、三枚におろして皮をむいた状態のものを買ってください。
ペーパーで水分(=臭み)を取って下処理して
揚げた方がおいしく出来ます。
こっちはアジです。
いわゆる、青魚であればエスカベッシュは美味しくできます。
イワシと同じようにペーパーで臭みを抜いてください。
カットしたのがこんな感じです。
分かりずらいのですが、断面を斜めにした方が
食感がいいとされます。
一度塩コショウして混ぜてください。
塩コショウしたら小麦粉を加えて衣にします。
塩コショウして一度混ぜないと魚に味が付かないと考えて下さい。
小麦粉に塩味を付けるのではなくて、魚に味を付けるのが目的です。
揚げましょう。
高温の油でカリっと揚げるのが目標です。
マリネ液に浸して柔らかくなりますが、いい風味が付くんです。
どの位で上がるかというと、
『音を聞け、サウンドを聞け』
と習いました。
バチバチッ!って音から、パチパチパチ…という
落ち着いた音になります。
そうすると、食材の余分な水分が落ち着いて
中まで火が入って証拠、です。
食材と大きさにもよりますが、殆ど例外はありません。
覚えておくといいでしょう。
油を切った魚を冷たいマリネ液に沈めて粗熱が取れるまで室温にして
冷蔵庫で保存。
料理って、温度差があると味が染みやすいのです。
室温で1番置いてもいいのですが、管理の問題で
粗熱が冷めたら冷蔵庫保存がいいでしょう。
参考の盛り付けをしました。
今回はサラダを付け合わせに、エスカベッシュには
バルサミコクリームを添えました。
マリネ液が酸っぱく、バルサミコかけると…
結構合うんですよ。

☆おまけ)

☆今回は保存食です。
ビネガーが殺菌効果があり、ひと月くらいは保つ…
と言ったりもしますが、作ったら冷蔵庫で化石にしないで
どんどん食べちゃいましょう。美味しいときに美味しく食べるのが
命をくれた食材に対しての最大限の礼儀です。

☆今回の酢は特に指定なしの酢としましたが、
エスカベッシュには一般的に
白ワインビネガーを使うべきとされています。
西洋の料理ですので、西洋の酢を使った方がいいという考えですし、
僕もそう思います。
僕は今回米酢使いました。

☆別にイワシだけでもアジだけでも美味しく作れます。
混ぜたのは微妙な味を楽しむためです。
他に白身魚で作ってもいいと思います。

☆え?サラダの説明は?
ありません。
料理書では割と省略される事が多い事です。
今回は『盛り付け例』なので専門書に倣いました。
…ってことは、好き勝手やっていいんですヨ☆

読んでくださってありがとうございました。

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