おせっかいの第三者が人生を動かす
ドラマ「春になったら」を見て思う。
見てない人は、ぜひ見てみて。
木梨憲武がハマりすぎてて「あー、この人は家でもこんな感じがする」とか、何も知らないのに思っちゃうから。
ちなみに、わたしは木梨憲武はファンである。しかも、アートの方の。色の使い方がわたしの琴線に触れるのだ。
話を戻そう。
恋愛の岐路も
人生の岐路も
仕事も、毎日の生き方も。
もしかしたら
お節介の第三者が消えたら、動くことはないのだろうなぁ、と思ったの。
人付き合いはコスパが悪い。タイパが悪い。
と聞くけど、
人付き合いがないと、
おせっかいの第三者がいない分、
コスパが落ちる気がしてしまう。
今日はそんなお話.
ドラマは主役だけじゃなくて、
脇役がいるからこそ、主役が輝く。
「春になったら」では、
木梨憲武と、木梨憲武の子の2人で話が進んでいく。
その子は仕事もしてるし、大人の年齢設定だけど、やっぱり子どもで、
恋愛に悩み、
結婚に悩み、
木梨憲武の病に悩み、
恋愛もぐちゃぐちゃになり、
立て直し不可能じゃね?ってところまで行って、
過労で倒れた。
快気祝いをみんなでするんだけど、
そのときに、
その子の友達たちが彼氏と話したり、
木梨憲武が彼を呼んだり、
叔母さんが彼と話したり。
結局仲直り。
恋愛って2人の世界だけど、
本当に2人だけなら壊れてただろうなぁ、と感じるシーンだったのだ。
それってさ、
現実だったら、すごいおせっかいな訳で、
「そんなこと言ってしまったら、責任取れないわ」
という世界でもある。
現実には、かなりうざったいであろう助言が、実は、人生においては
「わたしを取り戻す質問」になったりするのかもしれない。
そう思ったの。
「結婚まだなの?」という親。
「彼氏は? いないの?」とズケズケ聞いてくる先輩。
「男友達くらいいるでしょ?」という同性の友人。
「飲みにも行かないで、出会うわけないじゃん」と本質をつく同僚。
「先輩ってお子さんまだなんですか?」と聞いてくる後輩。
「そんなんじゃモテないぞー、あっ、これもセクハラか!」という小太りのおっさん上司。
「夫婦仲良くってうらやましいわ」と何も知らないくせに言ってくる親戚。
親戚の中でだけヘラヘラしてる夫。普段の仏頂面はどこへやら。
これって、
全部、主演にもならなければ脇役も厳しいくらいのエキストラパートかもしれない。
しかも、
全てに心を開いていたら、
腹が立ったり反吐が出たり、うざったいことこの上ない。
おせっかいの第三者だ。
とはいえ、
全てをシャットアウトしてしまったらもったいないと思うのね。
ひとつひとつに、自分の考えがあっていいと思うんだよ。
「結婚まだなの?」という親。
なんで気になるの?
結婚って幸せ?と聞いてみたらいいし、
自分は結婚したいか、したくないのかを考えるいい機会だと思うの。
「彼氏は? いないの?」とズケズケ聞いてくる先輩。
いたら幸せなの?
いないほうが幸せなの?
それとも、合コンに誘ってくれるのかしら?
先輩の考えを聞きつつ、自分ならどう思うか、考えたらいいんだよ。
異性の友達ってどう思う?
子どもは欲しい?欲しくない?欲しくても産めるかは別だからね。
小太りのおっさん上司にもてたくはないけど、ニコニコしてたほうが気分がいいのは確か。
ちっ!
と、舌打ちする前に、
自分ならどう考えるか?を感じてみたら、
自ずと自分らしさが見えてくると思うのだ。
おせっかいの第三者のおかげで、
気づいた気持ちもたくさんあると思う。
気づいた思いもあるし、
恋愛なんて特に「あの子が好きらしいよ!」という、なんの根拠もないセリフから始まったりもするものだ。
人間関係をミニマムにするのは、
わたしは大賛成なタイプだけど、
それでも、
おせっかいの第三者が消えたら、
気づけなかったことは人生に多くある気がしてしまうんだ。
正直、ちょっと邪魔くさいけどね。
ぐいっと、こっちに入ってくる気分になるからね。
でも、実際は何一つ入ってきてなくて、
ざっくり適当に社交辞令で聞いてるだけかもしれないんだよ。
とはいえ、
その邪魔くささも、
あながち悪いものではないと思うんだ。
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